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日記と小説の合わせ技、ツンデレはあまり関係ない。 あと当ブログの作品の無断使用はお止めください
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僕と東雲さんが屋上に着いたとき、屋上には冷たい風が吹き抜けていた。日はもうすぐ落ちそうで校舎を真っ赤に照らしている。僕が気絶している間にかなり時間がすぎていたみたいだ。
「もぉ~離しなさいよ~ばかぁ~!」
「なんで妾まで縛られているのだ!おかしいのだ!」
そんな中、政子となぜか信長が屋上の柱時計に縛られ喚いている。すぐ行ってやりたいが今のこの状況ではどうすることもできない。
「東雲さん~待ってましたぁ~遅かったですぅ~」
僕たちの姿を確認した家康が肩に秀吉を乗せて近づいてくる。
「もうぅ~さっきから騒ぎすぎて誰か来そうで怖かったですぅ」
「大丈夫、もうすぐ終わるから」
東雲さんは静かにそう言うとこちらへと向き直す。
「平野頼友、今から私は『扉形成プログラム』で北条政子を隔離室へ送ります」
「隔離室って、『イクサカーニバル』の隔離室?」
僕の問いに東雲さんは小さく頷く。隔離室、ネットゲーム全てにあるかまでは知らないけどゲーム中で不正行為をしたプレイヤーがGMによって全く何もない空間に放り込まれることがある。先程GMがアカウント凍結できるって言ったけど不正行為をしたプレイヤーは大抵いきなりアカウント凍結されることはなくまずは一旦隔離室に送られることがほとんどだ。
そこではプレイヤーはなにもできずGMによる尋問や注意が行われそこで更正の様子が見られない場合アカウント凍結されることになる。
「頼友~助けて~助けて~」
「政子を隔離室に?一体どうして?」
古いゲームのヒロインのように助けを求める政子をひとまず放っておいて僕は東雲さんに問いかける。
「簡単な話です、本来『扉形成プログラム』は秘密裏に開発されていたものです。伊達政宗が盗み出さなければ表に出ることはなかったシステムです」
伊達政宗、あいつは僕が『イクサカーニバル』でトップランカーだったころ使っていたキャラクターだ。伊達政宗は『扉形成プログラム』を使って現実世界に侵攻しようとしていた、でもそこで先にこちらの世界へやって来てしまったのが北条政子だ。
「そして現実世界へとやってき来た北条政子、彼女の存在は私達としてもイレギュラーな出来事だったためにしばらく動向を監視していましたが彼女の『傀儡政権』の力は危険だと判断し、織田信長達に速やかに捕獲するように頼んだというのが今回の経緯です。しかし・・・・」
そこまで言って東雲さんは信長の方を振り向く。
「よもや信長が教室の破壊や多くの人を巻き込むような方法を取るとは思いませんでした。なので彼女にも一時的に隔離室へ入ってもらいます」
「えぇ~いやなのだぁ!やだやだやだぁ!」
完全に駄々っ子になって足をバタつかせる信長に東雲さんは一言も声をかけることなくこちらを向き直す。
「私から話すことは以上です。平野頼友、なにか聞きたいことありますか?」
「聞きたいことって言われると沢山あるんだけど、君達は『扉形成プログラム』なんて作ってなにをしようとしているんだ?」
ゲームのキャラクターを現実世界へと移動させる、そんな今聞いても実際に政子や信長の姿を見ても俄には信じられないトンデモ技術を一ゲーム会社が作ってなにをしようと言うんだ。
「そのことについて話すには・・・・」
「話すには?」
僕の言葉に東雲さんがぐっと近づく、そもそもなんでそんなに近づかないといけないのかはよくわからないけど。
「好感度が足りない」
「は?」
「だから好感度が足りないので教えることはできません」
ぽつりとそう漏らすと東雲さんは僕から一歩後ずさる。
まぁ教えてくれるなんて期待してはいなかったけどこの状況でまさかそんな返しが来るなんて思っていなかったから思わず面食らってしまった。
「ですがもう貴方が『扉形成プログラム』について触れる必要はありません。ご迷惑をお掛けしました、これからは『イクサカーニバル』のプレイヤーの一人としてゲームをお楽しみください」
事務的に東雲さんは言うと制服のポケットからUSBメモリを取り出す。
「ここに入っている『隔離プログラム』で北条政子を隔離室へと飛ばします、貴方と二度と会うことはないでしょう」
「頼友~!私嫌だよぉ!!帰りたくないよぉ!」
二度と会えない、東雲さんのその言葉に急にぎゅっと胸を締め付ける。なんなんだよ、このやりきれない気持ちは・・・・
「頼友・・・・助けてよぉ、私の征夷大将軍でしょ・・・・」
さっきまでとは違う、政子の悲痛な叫び。ここからじゃ表情がわからないが項垂れている、声からして泣いているのか?
それを見ると更にやるせなくなってくる。それは目の前で女の子が泣いているのになにもできない僕自身への苛立ち、なんだろうか?
「平野頼友、貴方も少なからず彼女に迷惑をかけられていたのでしょう?これからは平穏な生活を送ってください」
東雲さんはそう言いながらノートパソコンにUSBメモリを差し込みキーボードを叩き始める。
そうだ、そうだよ・・・・僕は政子がやって来てからというもの迷惑かけられまくりだ。毎日ポテチとコーラを奢らされベッドだって政子が使うから毎晩床に雑魚寝だ、今日だって好き勝手に財布を使われて全財産五十六円だよ。政子に振り回されっぱなし、そんな生活から解放されるいいことじゃないか。
「で、でも・・・・」
僕の意識とは無関係に気持ちが口に出る。でもじゃない、元より僕と政子の関係なんてイレギュラーな状況だったんだ。元の生活に戻らないと、平穏な生活に・・・・。
「でもちょっと楽しかったんだよなぁ」
誰にも聞こえないほどの小さな声で呟く。そう楽しかった、ゲームの楽しみとは違う理不尽なことや怒りたくなることも沢山あったけど政子と一緒にいた生活は楽しかった。
「え、なにか言いましたか平野頼友?」
東雲さんがキーボードを弾く指を止め振り向く。きっと東雲さんになにを言っても政子を助けることはできないだろう、でも政子が帰るのを黙ってみているなんてできない!
「東雲さん!ちょっと待っ・・・・」
「今がチャンスですぅ!!」
「えっ!?」
僕の言葉を遮ったのはなぜかさっきまで黙っていた家康だった。しかもチャンスって、え?
「秀吉、いくのですぅ!」
「ウキキッ!!」
家康の肩に乗っていた秀吉が鳴き声をあげると素早い動きで東雲さんの顔に飛び掛かる。
「な、なにをするの秀吉!?家康も止めなさい!」
「お断りですぅ~。鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス、私はこのチャンスを待っていたのですぅ!」
目の前でなにが起こっているか理解する前に家康は東雲さんからノートパソコンを取り上げ足蹴りで突き飛ばす。
「くっ、家康・・・・どうゆうつもり!?」
「えぇ~?簡単な話ですよぉ東雲さんがこれを取り出す機会を待っていたんですぅ」
家康はノートパソコンからUSBメモリを引き抜くと高々と掲げる。
「『隔離プログラム』、これさえあれば私が天下統一することができるんですぅ」
「天下統一?オヒキの家康が妾を差し置いて天下統一なんて無理なのだ!」
信長の言葉に家康は静かに頷く。
「普通ならその通りですぅ。私や秀吉は信長様をサポートするために作られたサブキャラクターでアイテムの倉庫代わりやイベントのためだけに使われるだけの存在。信長様みたいにレベルをあげてもらえたり冒険に出してもらえるキャラクターではないですぅ、なのでぇ!」
家康がキーボードを叩くとノートパソコンの画面から白い光が溢れ出す。僕のパソコンに『扉形成プログラム』がダウンロードされたときと一緒だ。
家康の体がぼんやりと光りだし勝ち誇ったように叫ぶ。
「邪魔物を全てを隔離室に送ってしまえば私が天下を取れると言うことですぅ。行きますよぉ秀吉!」
「ウキッ!」
秀吉が素早く家康の肩に登るとあっという間に家康達の姿は光の中へ消えてしまい、ノートパソコンだけが地面にガタリと落ちる。
「くっ、まさか徳川家康と豊臣秀吉が裏切るとは」
東雲さんは吐き捨てるように言うとノートパソコンを拾い上げキーボードを素早く操作する。
「まずいですね、もう既にランキングから数名隔離室へ送られているようです」
「えっ!?」
僕が駆け寄ると東雲さんは苦悶の表情で『イクサカーニバル』の公式ランキングのページを確認している。
「平野頼友、貴方の今朝のランキングは87位でしたね」
「あ、うん・・・・そうだけど」
「今は83位まで上がってます、恐らく上位の何名かが家康によって隔離室へ送られたのでしょう。隔離室に送られるとランキングからは除外されますから」
「ええっ!?」
『イクサカーニバル』のランキングは常時更新されているけどトップランカー付近になれば当然ランクを一つ上げるのだって相当な時間を要する。それだってのに僕のランキングは4つも上がっている、これは普段なら嬉しい出来事だけど今回ばかりは異常な事態だ。
「このままでは『イクサカーニバル』はゲームとして成り立たなくなってしまう・・・・そうなるとアレも」
意味ありげな言葉を呟き考え込む東雲さん、恐らく『扉形成プログラム』だけじゃなく『イクサカーニバル』には他にもなにか秘密があるのだろう、ゲームとして成り立たないといけないなにかが。
「なにか方法はないの!?」
「隔離室からキャラクターを復帰させるのは簡単ですが根本、徳川家康から『隔離プログラム』を奪い返さなければ意味がない」
「ってことは・・・・」
方法としては徳川家康を直接止めるしかないってこと・・・・そこまで考えて突如として僕の頭の中に稲妻が走る。
「そうか、これなら!いやこの方法しか現状を打破する方法はない!」
「現状を打破する方法?それは一体?」
「政子に徳川家康を止めさせるんだよ、あいつはテストプレイ用のキャラだから規格外に強し隔離されずにプログラムを奪い返せると思う」
「なるほど、確かにそれは名案だと言えるでしょう」
僕の言葉に東雲さんは何度か頷きながらそう答える。だけど僕が閃いた名案ってのはこれだけではない。
「この現状を打破するには政子の力を借りるしかない、そこで東雲さんに提案があるんだ」
「提案、ですか?なんでしょう」
「もし政子が家康達を捕まえたら政子を、北条政子を隔離せずにこっちの世界に居させてやってくれないかな?」
これが僕の閃いた名案って奴だ、我ながらあんだけ迷惑かけられた政子の心配をするなんてお人好しも過ぎると思うけどなんだかんだで今日でお別れなんて寂しすぎる。
「なるほど、名案というのは貴方に分の多い名案だったわけね」
「え、やっぱダメ?」
「ダメと言って協力してくれなければ困るのはこちら。人の弱味につけこんで提案するとは意外に強かなんですね」
東雲さんはハァと息を吐くとニッコリと微笑みを浮かべる。あその表情は諦めからきたものなんだろうがずっと仏頂面な東雲さんの顔ばっかり見ていたから思わずその笑顔にドキッとしてしまった。
「いいでしょう、その条件を飲みます。北条政子が徳川家康、豊臣秀吉を捕まえたならこの世界に戻ってもいいと」
「本当!?よしっ!聞いたか政子家康達を捕まえたら・・・・ってあれ?」
政子の方を見ると政子はじっと頭を下げて動かなかった。この世界に残ってもいいなんて話が出たら跳んで喜びそうなのに全くの無反応ってのはおかしすぎる。
「おーい、政子?」
僕は政子に近づくとウィッグが取れない程度の強さで肩を揺らす、すると
「んぁ~?なにぃ~頼友、おはようぅ」
なんともまぁ寝ぼけたお返事が返ってきた。
「お前まさか寝てたのか?」
「ん~そうみたい~だって疲れたもん。んじゃ用がないならもうちょっと寝るね」
そう言うや否や政子は再び頭を垂れ寝息をたてておやすみモードに入る。なんだろう政子のマイペースっぷりに僕の名案は
ものすごく不安になってきた気がした。



僕と東雲さん、そして縄を解かれた政子と信長の四人で東雲さんのノートパソコンを囲む。対徳川家康&豊臣秀吉の作戦会議は城川高校の屋上で今、始まる・・・・!
「うぅ~!ちょっと寝てたくらいで叩かなくてもいいじゃない、いいじゃないったらいいじゃない~!」
「いや始まってすぐに寝るなよ!今から大事な話するんだからさ!」
そして今作戦会議が始まってすぐに寝息を立てだした政子に僕がげんこつを食らわしたところだ。
「女の子叩くなんて最低なのだ~!」
「そうですね、最低ですね。しかも人の弱味につけこんで断れない提案を振ってくるなんて鬼畜ですね」
と信長に続いて東雲さんがジトーとした目でこちらを見てくる。あれもしかして僕、東雲さんに恨まれてる?
「こらそこ乗ってくるな!というか大事な話の途中でしょ東雲さん!」
「そうでしたね、平野頼友さんが鬼畜なのは置いといて話を進めましょう」
所々刺のある言い方をしながらも東雲さんはノートパソコンのキーボードを叩く。
「今の平野頼友さんのランキングは23位、ここから考えるに少なくとも約六十名ほどログインしている上位ランカーばかりを狙って徳川家康は隔離室へ送っているようです」
「んでんでようは私があの細目ぽっちゃりからなんちゃらプログラムってのをとってこればいいんでしょ?」
「隔離プログラムな、本当に大丈夫なのか?『イクサカーニバル』の世界の命運を握ってるんだぞこの作戦」
政子のいい加減な返答ぶりにこの作戦を言い出したのは僕だけど不安がどんどん積もっていくよ。
「大丈夫、大丈夫なんとかなるって~♪ということでちゃっちゃとなんちゃらプログラムで送って~」
「なんちゃらプログラムじゃなくて『扉形成プログラム』なのだ。しののめ、妾も行くのだ」
信長は立ち上がり拳をぎゅっと握ると力強くそう言う。
「敵は家康、秀吉の二人だけとは限らないのだ。北条政子のバックアップは任せるのだ、妾もトップランカーのキャラクターなら足手まといにはならないのだ」
「そうね、お願いします織田信長。では『扉形成プログラム』を起動!」
政子と信長がお互いの顔を見合わせると小さく頷き合うと東雲さんがキーボード叩く。画面から白い光が溢れだしそれ東雲さんが僕達の方へ向ける。
「頼むぞ二人とも」
「任せるのだ~」
「大丈夫大丈夫・・・・って、あれ?頼友も行くの?光ってるけど」
「えっ!?」
政子に言われて初めて自分の体に起こっている異変に気がつく。自分の手を見てみると確かに家康が消えたときのように
ぼんやり光を放っている。
「ちょ、ちょっとこれどうゆうことなの東雲さん!?」
慌てふためき僕は問いかけるが東雲さんは冷静に眼鏡の蔓を指で持ち上げながら呟く。
「そんなこと私が聞きたいですね。現実世界の人間が『イクサカーニバル』に行けるわけないじゃないですか」
「へ?」
東雲さんの返答に思わず間抜けな声が出る。いやいやだって僕『イクサカーニバル』の世界へ行ったことあるぞ、まぁ伊達政宗に引きずり込まれたって形だけど。
「いやでも僕、一度伊達政宗に引きずり込まれたことあるんだけど」
「伊達政宗に・・・・なるほど、それならもしかしたら・・・・」
なにかを思い付いたのか考え込む東雲さん。まさかあの出来事がイレギュラーな出来事だなんて思わなかった。もしかして僕の体ってヤバイことになっているのか?
「もしかしたら?」
「そうですね、えっと言いたいんですがどうやら時間切れみたいです」
「はぁ!?時間切れっ・・・・」
答えになってない東雲さんの言葉、それにツッコミを入れようとしたその瞬間、僕の目の前から東雲さんの姿が消える、いや消えたのは僕達の方か。
気がつけば僕は城川高校の屋上ではなく一面を青々とした草むらが広がる『イクサカーニバル』の世界が目の前に広がっていた。
「やっぱり頼友も来たんだねぇ」
「あ、ああ・・・・」
僕の近くには今日着ていたメイド服ではなくいつものゴシックパンクの格好に戻っている北条政子がいる。そしてもう一人・・・・
「さてと、妾達で家康と秀吉を捕まえようではないか」
「うおぉぉぉぉぉぉっ!!」
彼女のその姿を見て思わず僕は歓喜の叫び声をあげる。なんか東雲さんのさっきに口振りじゃ現実世界の人間が『イクサカーニバル』の世界には来れないとか言ってたけどここに来れる僕、大歓喜!
「なんじゃ頼友、気でも狂ったか?」
「いやぁ、こう近くでまじまじと生足を見ると気でも狂いそうになるよ」
スラリとしたモデル体型に足元まで伸びた金髪、肩まではだけた着物から覗く北半球の膨らみに色白の長い美脚!!全部僕のブログに書いた通りのエロ可愛さ!
「やっぱり織田信長はこの格好じゃないと!いやぁやっぱりロリ系よりもお姉さん系だわ、うんうん!」
「ふむ、妾の姿に驚いているのか。どうやら現実世界に家康と秀吉と出たときに容量が大きすぎて、妾だけあの格好ででてしまったようだな」
「いやぁ~いいよ信長さん!やばい、頬擦りしたくな・・・・」
「こらぁ!なにやってんのよ!」
無意識に信長の美脚に手が伸びる、だがそのいけない手を政子が素早く掴み、ついでに手首を返していらんことに捻りあげる。
「いたたたたたたっ!ちょっと政子、ギブ!ギブ!!」
「全くこの童貞は!『イクサカーニバル』の世界の命運を握ってるんだからねこの作戦は!!」
なんかさっきまで僕が政子に言っていたような科白を政子に言われる。いやなんていうかなんで急にやる気出してるんだよこいつ。
「わかった、わかった。わかったから離してくれぇ!ったくなんなんだよ」
「ふぅ~んだ、鼻の下伸ばしているのがいけないのよ」
政子は僕の手を離すとプイとそっぽ向く。
鼻の下が伸びてる?んまぁ間違いなく伸びてたと思うけどなんでそれを政子に諌まなければならないんだよ。
「まぁ痴話喧嘩はその辺に、敵さんがやってくるぞ」
「え、いや痴話喧嘩なんかじゃなく・・・・ってぇ!なんだあの数!」
信長の指差す方向を見ると地平線の彼方から足軽がこちらに近づいてくる。だんだんその姿がはっきりとわかるくらいになるとその数の多さに度肝を抜かれる。
千人、いや万人いるだろうか激しい地響きと勝鬨をあげながら突っ込んでくるのを見るとゲームとはいえ恐怖に足が震え出す。だってあれだ伊達政宗が言ってたぞゲームの中で死んじゃうと植物人間みたいな状態になるんだぞ、こっちは三人・・・・というか僕は万年戦力外通告男なんで実質一万対二人。いくら
「どうやら家康、秀吉軍の全勢力といったところかの。だがこれくらいの敵、妾の敵ではないぞ」
信長がそう言って前に出ると腰のホルスターから火縄銃を取り出し足軽軍団に銃口を向ける。黒塗り銃身に血のように赤いラインが入ったそれは『イクサカーニバル』の武器の中でもSレア、高出力のエネルギービームを放出する『鬼殺し』という武器だ。えっとここでなんで火縄銃からビームが出るの?なんて疑問は持っちゃいけない、なぜならこれはゲームだから。
「チャージ完了、妾の前に立つものは打ち倒すのみ!」
信長が引き金を引くと銃口からは想像できないほどの極太レーザービームが迸り足軽達を飲み込んでいく。土煙が激しく上がり草の焼けるチリチリとした音が聞こえる。ゲームでもそれなりに派手な技だったけどこうやって見ると本当に凄い見た目と威力だ、極太レーザービームが通った後には足軽の姿どころかごっそりと地面がえぐられている。
「初手で士気は失われたわ、この隙に一気に斬り込むわよ~」
次に政子が跳躍すると一瞬姿が消え、まるで爆撃を落としたかのように足軽達が吹き飛ばされていく。
「ほほう、流石テストプレイ用のキャラなだけある。して妾達も行くかの頼友。呆けていると置いていくぞ」
「えええっ、置いていくのだけはやめてくれよ」
素早い動きで足軽達に突っ込んでいく信長の後ろを必死に走り追いかける。しかしなんていうか二人とも強すぎる、政子と信長の前には鎧袖一触、一騎当千・・・・まるで気がつかないうちに蟻を踏み潰してしまうがごとく足軽達が簡単に倒されていく。
「そして、なんていうかえげつねぇ」
政子が刀を振るう度に足軽達の首が宙を舞い、信長が銃を解放すれば頭を撃ち抜き体だけ残った足軽が地面を転がる。悲鳴をあげる隙もなく血の雨だけが辺りに降り注ぐ。
いやゲームとしてはよくある光景だけど目の前で起こるととんでもなくそれは実に残酷な光景に映る。
「さぁて見つけたわよ~徳川家康!」
「猿もね、妾に反旗を翻すとは覚悟はできておるのだろうな」
僕がちょうど信長達に追い付いた頃には足軽達は全滅、家康と秀吉を完全に追い詰めていた。この間二分と経っていないんじゃないだろうか?
「いやぁ流石トップランカーのメインキャラですねぇ信長様」
追い詰められたというのに家康は表情も変えず相変わらずの細目で拍手をしていた。
「諦めてね、えっと~そのなんちゃらプログラム返しなさい!」
「『隔離プログラム』ですぅ。私の天下統一のためにもこれを渡すわけにはいかないのですぅ」
「そう、なら殺してでも奪い取るしかなさそうね!」
叫ぶと共に家康に銃口を向ける信長。だがそこで奇妙なことが起こった。
「なっ、銃が撃てない!?」
「ふふふですぅ、今頃気がつきましたかぁ?」
苦悶の表情を見せる信長とは対照的に残忍な笑みを浮かべる家康、いったい何が起こったんだ?
「な、なんなのよ~なんなのよったらなんなのよ~!体が動かないじゃない」
「体が動かないだって?まさか!」
身を捩ってなんとかしようとする政子の声に僕の脳裏に『イクサカーニバル』のスキルの一つが浮かび上がる。
「しまった、家康は〈亡者の足枷〉のスキルを使ってたんだ!」
「はぁい、大正解ですぅ~」
「ウキキッ!ウキキッ!」
僕が言うと家康と頭の上に乗った秀吉が嘲笑うかのように大きく手を叩く。
〈亡者の足枷〉は『倒された味方が多ければ多いほど相手の行動を長時間封じる』というスキルだ。そして先程政子と信長は一万近くの足軽をことごとく打ち倒してきた・・・・だからしばらくは行動することができない。
「後何分で行動できるようになるんでしょうねぇ」
「くっ、妾を謀るとは」
家康が『隔離プログラム』の入ったUSBメモリを取りだしなにやら念じるとそれが一振りの刀の形を成す。
「まぁその前に隔離室に送っちゃうんですけどね、この刀に触れられるだけで簡単に隔離室に送れちゃうんですよ」
余裕の笑みを見せながらゆっくりとこちらへ近づいてくる家康達。まずい、一見圧勝の攻勢と思ってたらこんな逆転劇が待っているとは思いもしなかったよ。
と、ここでとても重要なことに僕は気がついてしまった。いやなんというかこれこちらの逆転の策というかやりたくはすごくないんだけどやらないとこっちが負けるって策だ。
〈亡者の足枷〉は倒した味方の数が多いほど動きを制限される、逆を言えばなぁんにもしてない後ろついてきただけの僕は動けるってことだ。
「さぁてまずは北条政子から消えてもらいましょうかぁ。テストプレイ用のキャラクターだからなにか抜け道持ってるかも知れませんしねぇ」
「え、え~ちょ、ちょっと!頼友~!」
「くっ!」
政子の声にいてもたってもいられず駆け寄ると政子の持つ刀を掴み取り構える。わかってたけど運動を全くしてない僕の細腕には政子の刀は重い。
「頼友~!流石私の征夷大将軍!」
「私の邪魔をするんですかぁ~?あなたが動けることは把握してましたけど私天下統一には関係ないので邪魔しなければ見逃してあげようと思ったんですけどぉ?」
刀を構えジリジリと距離を詰めてくる家康を前に僕は頭の中でいくつかの考えを巡らす。家康はトップランカーである東雲さんのアカウントのキャラだけどあくまでメインは織田信長で雑用みたいなことばかりしている。レベルでいえば以前に対峙した伊達政宗ほどは強くはないだろう、なら僕にも勝機はあるのかもしれない。いやまぁ僕が倒すのは無理かもしれないけど少しでも時間稼ぎ、政子か信長が動けるまでの時間を稼ぐことができれば・・・・
「なにを呆けておるんじゃ頼友!前を見ないか!」
「えっ!?って、うわぁ!」
信長の叫び声にハッと我に返ったときには既に家康の刀が目前に迫ってきていた。
「隙有りすぎなんですぅ~!」
「うぉぉぉっ!」
家康の横凪ぎに払った刀を咄嗟に政子の刀で受け止める。が、ただでさえ重さに刀を扱いきれてないところに受けた体勢が悪かった、力が全然入ってないところに家康のポッチャリ系体重を乗せた重い一撃が加わる。そこから導きだされる答えはただ一つ。
「いってぇぇぇぇぇ!」
僕の刀が家康の一撃で簡単に宙を舞う、そしてそのまま地面に落ちることなく刀はどこかへ消えていく。おそらく政子の刀は“隔離”されたってことなんだろう。いや、今そんなことを気にしている場合じゃなかった。
「さぁ、あなたも隔離室へ行くのですぅ!」
「うわぁぁぁっ!」
無防備の僕に家康は容赦なく刀を降り下ろす。前は政子が何とかしてくれたけど政子は今僕の後ろで動けないし足が竦み逃げることもできない。ただ叫び声を上げながら頭を押さえ目を閉じるしかできない!
ああ、僕ってバカだな・・・・勝てるはずないじゃないかゲームのキャラなんかに。向こうはレベル1でだって武将と呼ばれる存在で一方僕は貧弱男子高校生、ちょっとでも勝てるかもなんて考えが浅はかすぎる。
ああ、隔離室ってどんなところなんだろ?こんなことなら信長の美脚をスリスリしとけばよかったなぁ、というかまずどれくらい痛いんだろう隔離室どころか死ぬんじゃないのかあの刀を吹き飛ばされた一撃で頭を殴られたら・・・・
「・・・・って、あれ?」
てっきりこの長々と妄想している間に僕の人生ジエンドと思ったんだけど一向に斬られる様子がない。恐る恐る目を開けてみるとなんていうか恐ろしいことになっていた。
「どうなってるんだこれ?」
目の前には家康の刀が僕の腕に触れている、制服が切れているけど刀は肌に触れるか触れないかのところで止まっている。
いや、止まっているのは刀だけじゃない。僕の目の前には徳川家康が細い目を見開き怖い顔で止まっている、一体何が起こったんだ?と辺りを見渡すと僕達から少し離れたところよく『イクサカーニバル』見慣れたポップアップウィンドウが浮かんでいた




『サーバーとの接続が切れました』




その文字を見た瞬間、ステンドグラスが割れるようにして景色にヒビが入り崩れ落ちる。卵の殻が濾そげ落ちるようにして向こう側には僕のいた現実世界が見える。
それを認識し始めると政子や信長、家康の様子も変化していく
政子は普段着のゴシックパンクからメイド服に、信長は美脚のモデル体型から残虐非道のロリ将軍へ、そして家康が僕に振りかぶった刀は『隔離プログラム』の入ったUSBにその姿を戻す。
なんで急にサーバーが落ちたのかはわからない。けどこのゲームの世界から現実世界に戻る一瞬のタイミング、これはチャンスという以外何者でもない。
「わるいけどこれ、返してもらうよ!」
家康からUSBメモリを奪い取るとほぼちょうどのタイミングで周りの景色が現実世界に戻り停止していた政子達が元に戻る。
「あ、あれ?戻ってきちゃった?」
「サーバーが落ちて妾達は現実世界に戻されたのだ~」
流石に現実世界では〈亡者の足枷〉の効果は発揮しないようで政子も信長の行動も制限されず元に戻っている。
そして、家康は・・・・
「な、なんでこのタイミングでサーバーとの接続が切れるんですかぁ~?わざとですかぁ~偶然なんですかぁ~?可愛くないアイドルイメージキャラクターにしている暇あったらサーバー強化しやがれってんですよぉ~『どうせレア装備あげるから一回やらせて』とかやってんだろぉゴミ運営がぁ~私の崇高な目的の邪魔するんじゃねぇよですぅ~」
と低い声で恨み節を吐きこちらを睨んでいる。
「『イクサカーニバル』の世界を壊そうとした人に運営批判なんてされたくないですね」
その言葉と共に東雲さんが僕の背後から姿を現す。恐らくさっきの家康の恨み節は東雲さんに向けられたものだ。
「しかし予想通りですね、サーバーが落ちるとは思いましたよ」
「そうなの?」
僕の言葉に東雲さんが小さく頷く。まさかあの絶妙のタイミングで東雲さんがサーバーを落としたのか?
「そうか東雲さんがサーバーをナイスタイミングだったよ」
「いえ私ではないですよ、サーバーを落としたのは平野頼友貴方です」
「え、僕が?」
僕がサーバーを落とした?って僕ってなにかやったんだろうか、ただ無為無策にって家康に挑んで無様に負けたってだけだと思うんだけど。
「本来現実世界の人間が『イクサカーニバル』の世界にいけるはずがないと言いましたよね」
「あ、ああうん」
けど僕はあっさりと『イクサカーニバル』の世界に入ることができた。まぁ念願の二次元の世界だぁと思いながらも毎回ひどい目にしかあってないけど。
「『イクサカーニバル』の世界にあっさりと入れる貴方の体はデータ化しやすい存在になってしまっているようです」
「データ化しやすい!?」
「そして人間をデータ換算すると膨大な情報量になります。大量接続が予測されている通常のフィールドでは大丈夫ですが隔離室のような本来不正行為をしている人間だけを送るようなところに大量のデータが流れれば」
「サーバーが処理できずに落ちるってことか」
つまり僕が家康に隔離室に送られそうになったあのときに膨大な情報量が弱いサーバーに流れてサーバーが落ちて助かったってことだ、しかし僕の体がデータ化しやすいって一体どんな状態になっちゃってるんだよ
「ちょっとそこぉ~なにをくっちゃべってるんですかぁ~?まだ私には『隔離プログラム』が・・・・あれ?」
「ああ、家康が探しているのはこwmれだろ」
僕はさっき奪ったUSBメモリを見せる。そこで初めて家康は自分がUSBメモリを持っていないことに気がついたようだ。
「なんであなたがそれを持っている,んですぅ!!」
「なに、サーバーが落ちたときにちょっとね。ということで、東雲さん」
「ええ、ありがとうございます平野頼友さん」
東雲さんはUSBメモリを僕から受けとるとノートパソコンにセットしキーボードを弾く。
「これで貴女の野望は潰えましたね、徳川家康」
「くっ、まだですぅ!ひ、秀吉!」
狼狽えながらも家康は秀吉を呼ぶ。だけどあの猿は返事をしない、なぜならば・・・・
「秀吉ならここでグルグル縛りの刑なのだ!」
「猿に猿轡でサルサルグツワ~なんちゃって」
とっくの昔に信長と政子によって秀吉は時計台の柱す巻きにされているからだ。
「くっ、ここまでか・・・・」
「では徳川家康、貴女を隔離室へ送らせてもらいます」
「は、はは・・・・本気で言ってるんですかぁ?」
もはや勝ち目がないとわかったのか家康の声には覇気がない、東雲さんにすがるような目をしながらか細く声を漏らす。
「す、すぐに元に戻してくれるんですよねぇ?私がいないといらないアイテム倉庫に入りきりませんものねぇ、一生私倉庫番やりますよぉ、冒険につれていってくれなくても平気ですから、だからだから隔離室に送るのはやめ・・・・」
なりふり構わず這いずり寄ろうとする家康。その姿を一瞥することもなく東雲さんは片手でキーボードを打ち込み誰にも聞こえないような小さな声でこう呟いたのだ。
「えいえんは、あるよ」



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

メンテ明け~!! - 2013.04.07 15:58 編集 URL


はいは~い、三度の飯より二次元美少女大好き~!
「ヤキトリはいらない」管理人の平野頼友ですっ!

いやぁ昨日の公式ランキングハッキング事件大変でしたねぇ
ここ見ている人で被害にあわれた人いるのかな、ちょっち心配です。
僕も学校で公式ランキング見てたら20位台に上がっていてちょっとビックリしましたよ。まぁでもなんかメンテ明けたら90位台に落ちてて・・・・ヘコみました。
んまぁ運営からお詫びのアイテムも貰えましたし頑張りますけどね!



それで文化祭はどうだったかって?な、なんのことかなぁ?

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

「ふぅ、まぁこんな感じでいいか」
夕日の差し込む自分の部屋で僕はキーボードを叩く。
いつもの内容薄いブログ記事を打ち込むと日記を更新ボタンを押す。
まぁなんていうか今回もどっと疲れることばかりだったなぁ、政子が狙われたのもビックリだけど、ゲームのサブキャラクターが反乱を起こすとか想像もできなかった。
いうなれば僕のやっている『イクサカーニバル』ってのはただのゲームではないってことだ、僕の使っていた伊達政宗や東雲さんが使っていた徳川家康、豊臣秀吉。それぞれがゲームのキャラなのに自分の意思って言うか自我を持っている。
なんで運営はこんなことをしているのか?『扉形成プログラム』もそうだけど謎は増える一行だ。
「ま、考えてもしょうがないな。さぁて明日は休みだし『イクサカーニバル』を徹底的にやりたいところ、なん・・・・だけど」
そう言って僕は後ろを振り返る。そこには
「コーラとポテチ!やっぱりゴロゴロしながら食べると格別だね」
「焼き鳥うまうまなのだ!」
人のベッドの上でコーラ片手に宴会を開いている政子と信長、もうどこのおっさんなんだよ。そしてもう一人、正座した膝の上にノートパソコンを乗せてジトーとした目でこっちを見ている美少女が一人。
「あのぉ、東雲さんがなんで僕の部屋に?」
僕の問いかけに東雲さんは丸眼鏡の蔓を指で押し上げながら答える。
「平野頼友、それは簡単な答えですね。重要な仕事をしに来ただけです。北条政子の監視とレベル上げを手伝ってもらうためにね」
「そ、そうなんだ」
どっちが重要な仕事なんだろうなぁ、さっきから政子の方なんか見ずにノートパソコン弄ってるだけに見えるんだけど。
「さて新しいアカウントができました、いつでもいけますよ平野頼友」
「あ、新しいアカウント取ったんだ」
「ええ、徳川家康、豊臣秀吉は隔離室ですし織田信長は随分とこちらの世界が気に入ったのか帰る気もないみたいですから」
『イクサカーニバル』のキャラスロットは三人、全員使うことができないから新しいアカウント取ったということか。
「次はどのキャラをメインで使うの?やっぱり織田信長?」
「徳川家康ですね」
ノートパソコンに視線を動かし僕と顔を合わせないようにして東雲さんが呟く。
「徳川家康?なんでまたそんな・・・・」
そこまで言いかけて僕は気づいた。なんで東雲さんが徳川家康を選んだのか、反旗を翻した家康を隔離室へ容赦なく送った時の東雲さんは冷徹極まりなかったがやはり心の何処かで気にしていたんだろう。だから冒険へ連れていってもらえないサブキャラクターだった徳川家康をメインで使ってあげようとそうゆうことなんだろう。
随分とゲームのキャラクターに感情移入してるなぁ、ってそれは僕も一緒か。
チラリと横目で政子の姿を捉える。大好きなポテチを頬張りながら満面の笑顔を見せる政子、それを見ていると僕の選択は間違いではなかったと思わせてくれる。ま、これからも面倒なことが一杯あるんだろうなぁって不安はあるけど今はまぁこのつかの間の平穏な日々を楽しもう、そう僕は思うんだ。



おわり

なっがっ!!!やたらとなっっがっ!!!


ついに一作品をブログ一記事に収めることができなくなりました\(^o^)/・・・ざんねーん!



本当に引越しを考えたほうがよさそうだ・・・・\(^o^)/・・・ざんねーん!


ついでにこのお話とこの一つ前のお話は予告もなく消えることがありますっ!!



未発表作品じゃないといけないからね・・・・一応合わせて8万文字、まだまだ足りないっ!!!もっと飢えなければっ!!
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氷桜夕雅
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昔は探偵やってました
趣味:
メイド考察
自己紹介:
ひおうゆうが と読むらしい

本名が妙に字画が悪いので字画の良い名前にしようとおもった結果がこのちょっと痛い名前だよ!!

名古屋市在住、どこにでもいるメイドスキー♪
ツクール更新メモ♪
http://xfs.jp/AStCz バージョン0.06
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