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「ふぅ、退屈だ・・・」
夕刻、オレは川原の茂みに寝転がり一息をついた。
あれからもう一度街の方へ出て行ったがこれといって収穫はなかった。なかったというかそもそもなにかを探しに行ったわけでもないが流石ド田舎桜花町ネットカフェとかホテルとかないとはね
結局その辺をブラブラして行き着いたのが桜花町に流れる川、山崎川だった。
山崎川は他県から続くそこそこの大きさの川だ、まぁ桜花町に入る頃には下流の下流なので
それほどの大きさではないがそれでも川の走る両脇には桜が植えられ春にはよっぱらいが
溢れかえるくらいだ
ちなみにどうでもいいことだが桜花町の桜って言う字はこの春に咲く桜のことではなく桜のことではなくてて
秋桜、つまりはコスモスのことらしい・・・本当にどうでもいい話だったな
話がそれたが今の山崎川は閑散としている、そりゃ秋の夕方にこんなところにいるのはオレ
くらいなもんだろう、でも最悪今日はここで野宿なんだよなオレ
この状況では金はあんまり使うわけにはいかないしなにより今日は日曜日、役所関係もおやすみだ。
最低でも行動するなら明日ってことになる
「後の頼みは天城さんだけど・・・」
「なんだ?俺がどうしたって?」
「えっ!?」
ぽつりと呟いた言葉に返事が来てオレは思わず驚き振り返った
「久しぶりだな恭治」
「あ、天城さん!!」
間違いない!
西日が後光のように照らしてはいるが黒のスラックスに黒のスーツ、バッチリと決めたサングラスとオールバック・・・硬派のカリスマ天城仁さんがそこにいた。
良かった変わってないカリスマのオーラでてる!!
これがもしあのピンクにショックに変わってしまったリチェルカーレのように変わっていないかと内心不安だったんだ
「神楽坂恭治!ただいま一年間の修行より帰ってまいりました!」
飛び上がって芝生の上に正座し深々と頭を下げる。オレにとって天城仁さんはそれだけ大きい存在なのだ。
「お勤めご苦労さん、五葉に電話で聞いたが昼間店に来たんだな」
「いえ!!オレも帰る連絡しないですいませんでした!!」
「気にするな、もし連絡あっても今日の握手会が優先だから同じだ」
・・・・・・はい?
思わずオレは顔をあげた、川原にざぁっと風が吹き抜けていく。
握手会ってなんだ?
「天城さん握手会に行ってたんですか?」
「ああそうだ、恭治お前にも一応土産を買ってきてあるぞ見てみろ」
天城さんはそう言うと手に持っている紙袋をオレに差し出す、某電気店の紙袋だ。
なにか物凄く嫌な予感がする、オレは紙袋を受け取り恐る恐るその中身を覗き見た。
・・・嫌な予感、まさに的中
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」
まずは腰が抜けた、マジで本気と書いてマジで。そして思わず素っ頓狂な声をあげていた。
もはやそこに硬派とかそんなものはなかった。
紙袋がオレの手から離れて中身が芝生の上に広がる、そこにあったのは・・・
なにかそのオタク受けしそうなアニメのキャラクターのグッズだった
コミックに小説、ポスターやDVD見ればどれも『魔法少女エリス』というタイトルとともにウェーブがかったブロンド髪の少女が居座っている。
「は、はは・・・」
これは現実なのか?
もはや枯れた声しかでない。まさか桜花高校を三年で全国制覇したりその他色々逸話の
持ち主、あの硬派のカリスマ天城仁さんがこの軟弱な萌えとか満載っぽい『魔法少女エリス』のグッズを持っているこの現実、明らかにおかしい
「恭治、散らかしてるんじゃねぇよ」
「え、あの・・・すいません!」
天城さんの声でハッと我に返り慌てて散らばったグッズを掻き集める。そんなオレを天城さんはサングラスを外し泣く子も黙る鋭い眼光で見つめると、嘆息した
「やれやれ、話には聞いていたが本当にそうだとはな」
「な、なにがですか?」
某電気店の紙袋に『魔法少女エリス』のグッズを詰めながら見上げる。天城さんはぐっと腰を下ろしヤンキー座りの形で座ると俺の頭を鷲掴みにして顔を近づける
「あのな、硬派な男ってのはな多少のことでは動じないんだよ・・・それが恭治、お前はなんだ?」
鷲掴みされた頭に力が入る。それはもう尋常じゃなく力が入ってて物凄く痛いがここは我慢だ。
「それがなんだ?たかがこのくらいのことで腰を抜かし!!」
天城さんの腕に更に力が篭る、それはもう頭蓋骨が砕けそうなくらいの勢いだ
「ヘタレな声を出すような奴が硬派と呼べるのか?お前の一年間の修行ってのはなにしてたんだぁ?」
「す、すいません」
確かにオレの行動は動じまくりだ、硬派とは言えないだろう・・・いやでもちょっと待って欲しい、硬派のカリスマと呼ばれた人が一年振りにあったらオタクになっていた
この状況で動じない人なんて本当にいるんだろうか、いやいるはずもない
「とりあえず全然修行が足りねぇみたいだな恭治、修行の続行だ俺の店に行くぞ」
だがそんな反論を入れる余地はそこにはなかった
なんでこうなったかは知らないがオタク趣味に走っても天城さんは天城さんだったってことだけは鷲掴みのままずるずると引きずられながらでもはっきりと理解できていた。
『わわわっ!冗談よ!本当に死のうとするなんて・・・。やめて、エリスを一人にしないで!』
ブロンドの少女、エリスが42型ワイド液晶テレビの画面内で叫ぶ
オレこと神楽坂恭治は今、なぜだか喫茶店『リチェルカーレ』の事務所でこの「魔法少女エリス」のDVDを見せられていた
このエリスって子は普段は落ちこぼれの魔法少女なんだけどなんでかシーズンの最終回になるとやたら強くなる、ってのはこのDVDを三周ほどしてよくわかった
そしてそのエリス役の声優、鉤宮恵理の握手会とやらに天城さんは行ってきたらしい
・・・で、肝心の硬派のカリスマ天城さんはというとその握手会の土産話をネタに店のオタク連中と盛り上がっている、そうゆうわけでオレは閉店までここでDVDを見せられているってわけだ
なにがどうなっているのかもうわけがわからない、だがこれ以上のハプニングはないだろう
そう思っていたオレに最後の最後でとんでもないことがこの後起きるなんてこのときはまだ
予想できていなかった
つけ麺ってのが理解できない夕雅です、冷えるじゃん最初から入れとけばいいじゃない
汁が冷めたら美味しくないじゃない・・・・ってまぁ食べたことないんだけどね!!!
味が濃かったり冷めても美味しいように作ってあるんだよねきっと・・・
そんなわけでメイド服とおまじない第五回、変なところで区切りました次で第一話最後?いけるのか?
んでもってまたも人様の小説のキャラクターを出してしまいました、てへっ☆(謝る気なさすぎだろ
まぁでもなんか萌え系の劇中劇的なキャラクターってのは必要になると思ったのでちょうどよかったかな
再度言っておきますと第一話にオチはない!!
期待するな!!
じゃ!待て次回!!
次回更新目標今年中!!梅酒飲んで頑張るぜ!!
いやっほぉおおおおおおお!!!
僕にはエリスちゃんがいる!!
やったよ魔法使いのお嬢様!!ひとりでできるもん!!!
繋がっちゃいましたねー、書いている本人同士しかわかんないんじゃないのかこれw
ちなみにエリスの台詞まんまコピペしてきて「1人」を「一人」に
書き直しただけだったりしますよ
コラボは大好きなので私つい嬉しくなってやってしまうんですよね
エリスはまだまだでるかもしれないです、個人的にはおしとやかなエリート魔法使いのお嬢様をだしたいですね(無理だろ・・・
まぁあと出れそうなのはセイバークエストディレクター白川良介さんくらいですか、いらねぇ・・・・新人と魔王はもっといいやあいつらはw
なんでも出せば良いってモンじゃないですね!!
本名が妙に字画が悪いので字画の良い名前にしようとおもった結果がこのちょっと痛い名前だよ!!
名古屋市在住、どこにでもいるメイドスキー♪
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