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日記と小説の合わせ技、ツンデレはあまり関係ない。 あと当ブログの作品の無断使用はお止めください
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『最初で最後の邂逅』


「〇〇です、よろしくおねがいします」

雪冷えのする駅前の大通りで俺はティッシュを配っていた。
正月も明けまだ二、三日と経っていない。
やる気などあるはずもない、ただただ黙々とティッシュを配る。

「〇〇です、よろしくおねがいします」

ティッシュを抱える腕も配る腕も寒さで悴んでいる、声もろくに出てはいない
(ちっ、どいつもこいつも受けとらねぇ)
配り始めて早一時間、思ったよりもその減りは少ない、これじゃ終わるのは夕方過ぎか

「〇〇です、よろしくおねがいします」

寒いからだ、ポケットに手を入れ足早に俺の目の前を沢山の人が通り過ぎていく。
あいつらには行き場所がある、だが俺はこの糞みたいなティッシュの山を片付けなければ家には帰れない。

「〇〇です・・・」

カップルが手を繋ぎ楽しそうに話しながら目の前を通っていく。
(なんだって・・・・こんなときに)
カップル、見たことがあるカップル。いや正確には男のほうだけだが
・・・中学校のときの同級生のSだ、間違いない
「・・・でさー」
「ったくお前は・・・」
気が付いたら俺は遠ざかっていくカップルの背中をティッシュを構えたままじっと睨んでいた。
笑ってない、思えばあいつらみたいに俺が笑ってたのはいつの日だ?

・・・そしてこの差はなんだ?

俺はもう30歳だ、去年リストラにさえあってなければ今こんなティッシュ配りのバイトをすることにはならなかった。
こんなティッシュ配りなんて寒い中突っ立ってやる仕事、高校生、大学生あたりのバイトだろうが

(・・・いい歳してあんな仕事しかないのね)
(老け顔に渡されてももらわねーよ)

ティッシュを受け取らない奴らがそんな風に言っているかのように俺の顔を見て通り過ぎていく
言っている・・・じゃない、間違いなく言ってるんだ

「・・・・・・・・・・。」

自転車に空き缶を山ほど積み歩く男が通り過ぎていく。笑えない、俺だってほっときゃ何れあんな感じだ。
一日中空き缶拾って数百円の収入で人から蔑まれる人生・・・いずれ親が死に俺が一人になれば起こりうる未来・・・。
どこから俺の人生はこんなことになった?
少なくとも中学生のときはあの目の前を通り過ぎたSなんかよりも俺は上だったはずだ。
それがどこでどう違ってこんなことになっている?


俺がなにをした?


俺のなにが悪い?


オレハナニモワルクナイ

悪いのはすべて俺以外のなにかのせいだ
大学にも行けないような貧乏な家に生まれたのは俺のせいじゃない
塾にだって家が貧乏じゃなければ行けたんだ
塾にさえ行っていれば俺だって学年一位くらいとれたさ
大学だって入れてれば就職だってあの俺をリストラした糞会社みたいな所じゃなくていいところに行けた筈だ
就職だってリストラされたのは俺のせいじゃない、下手糞な経営している社長どものせいで俺がリストラされたんだ
それにあのときあの女が俺のことを振ってなれば今頃結婚して・・・子供ができてシアワセナセイカツガ

ドレモコレモオレノセイジャナイ、オレハワルクナイ

俺がなにをした?

俺のなにが悪い?

なんデ俺ダけがこんナ目にアう?ワルイノハカミカ?

神様が俺の運命をこんな不幸に決めているのか?
そうカンガエタラ無性に腹が立ってきた
親も、あの女も、糞社長も、世間もみんな神さ・・・カミが仕向けたんだ、俺を不幸にするために
今だってそうだ、カップルを、リア充なSを俺に見せて楽しんでやがるンだカみは


「死ねよ、糞神!!!!」


そう大声で叫んだ途端、俺の意識はガクリと落ちた








「・・・・・・・?」
どれくらい時間が経っているのだろうか?気が付いたら俺は地面に突っ伏していた。
なんだ突然意識が落ちたぞ、やばいな過労か?
「ふざけるな、マッチ売りの少女じゃねぇんだ・・・こんなところで死ぬかよ」
立ち上がろうとするが全身の力が入らない、手に持っていたはずのティッシュもそこら中に散らばっている。
「ティッシュ拾わねぇと」
だがいくらやっても体は起き上がらない、力をいくら込めてもピクリもしない
「あ・・・・なんだ?」
必死に体を起そうとして俺はあることに気が付いた、倒れているのは俺だけじゃないことに。
首が動かないので見える範囲でしかないが歩いている人全てが倒れていた。
Sの奴も彼女と一緒に手を繋いだまま地面に倒れこんでいる
いや・・・止まっていると表現すれば見える範囲の車もぴたりと等間隔にその場から動いていない
ここに信号なんかないはずだ、なにが起こっている?

「・・・・・・・・。」

なん、だ・・・?
気が付いたら俺の視界の端に白い光のようなものが見えた。
それはゆっくりと俺の視界の左から右へゆっくりと動いていく、建物と比べると小さな子供ほどの大きさだ。
白い光は揺らめきながら俺の視界の丁度真ん中でその動きを止め、じわりと形作るように変化しだした
「・・・・・・・・・。」
なんだよ!と叫ぼうとしたが気が付いたら声も出なくなっている。
白い光は髪の長い女性───いや大きさ的に背丈は小学生くらいか───の形を作り出していた。




「・・・・・・・。」



髪の長い少女はクビを傾げて『さよなら』と言った

正確には声は聞こえてない、少女の口の動きがそう見えただけだ

───瞬間

俺の視界はテレビを消すようにぷつりと真っ黒になり、その意識も深淵なる闇に飲まれた





SAD END

コイスルキセツハ→コイスルキモチハ→コイスルヒトミハ→コイスルオトメハ→ヨクバリサーキュレーション!

でもそんなんじゃだーめっ、そんなんじゃほーらっ♪・・・はい夕雅です。

うんこ短編小説書きました、こうゆうのを本当のうんこ小説って言うんですよ、まじで
結末もろくに書かずなにかあるようになんか意味深な投げっぱなしな感じに書くの
深読みって、これチラシ配りながら5分で考えたネタだからねぇーよ!!

ああ、ただテーマとしては見ている人に不快感を与えれる感じで

芸術家みたいなこと言うと人の感情って色々あるわけだから楽しいとか面白いとかだけじゃなくて

読んだらなんかしらんけど怒りに満ち溢れたり、悲しみに打ちひしがれたりするだけでもいいじゃない?

今回はできるだけ主人公に不快感を出させておいてここで昇華させると面白いんだけど

投げっぱなしにして不快感が解消されないようにしました、あーーーーもうっ!!って手持ち無沙汰

でも作品としての不快感だけであって本気にされても困ります、作品の中だけで収めてください

だから大人の感覚で見てね・・・

万が一気が向いたらTAKE2書こうかね、そのまえにメイド服とおまじないが優先だけど

そうそう、小説書くのに類語辞典ってかなり便利よね、あと小説タグあるけどメイド服とおまじないは別でタグあるし必要ないな・・・・今回みたいなことがない限り^-^;
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Sは俺じゃないよな
おお、これは僕が最初に書いたやつに似てますね。
しかもあれより大分鬱になる内容だw
そしてこの手の不快は僕は嫌いじゃないですw
でも、これが書きたいと思えるのは、疲れてる証拠だよ。
ティッシュ配り大変そうだねぇ。
大丈夫?
桜井 2010/02/04(Thu)00:52:33 編集
もちろん君じゃありません
そうそう、図らずも似てるなぁ とは書きながら思ったよ
本当はm〇xiでみたNかTにしようかとも考えたけど別にこれ誰でもいいかってなって適当にキーボードを押したらSになりました
そもそも実体験でもなんでもないしね!

もともと小説なのに文字サイズ変えるという暴挙にでた

『死ねよ、糞神』

ってとこを

恋サキュの『神様ありがとう』

から閃いてかいたから大丈夫
いや、もうその思考こそがダメだな
いやぁ心配かけてごめんなさい
ひおうゆうが 2010/02/04(Thu)08:50:27 編集
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プロフィール
HN:
氷桜夕雅
性別:
非公開
職業:
昔は探偵やってました
趣味:
メイド考察
自己紹介:
ひおうゆうが と読むらしい

本名が妙に字画が悪いので字画の良い名前にしようとおもった結果がこのちょっと痛い名前だよ!!

名古屋市在住、どこにでもいるメイドスキー♪
ツクール更新メモ♪
http://xfs.jp/AStCz バージョン0.06
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