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「小悪魔の契約」
僕は再び、悪魔と契約した
今回もまぁインターネットショッピングで一万円、前回の二倍だ。流石二十一世紀、あいかわらず悪魔との契約は現金だから困ることはない
ついでにいうと前回のチャラい悪魔の兄ちゃんは速攻で追い返した、たまにあるんだよねーネットで買い物すると現物を見ないから失敗しちゃうことが多々、だが今回は大丈夫!
僕は誰もいない部屋のPCの前でほくそ笑む
前回のような失敗はしない、僕は冷静に注文した画面を入念に確認する
「ムカつく、腹の立つ相手に呪いをかけるならおまかせください!」
「お客様満足度134%!」
「ゴスロリの美少女が貴方のお家に伺います!」
今回は泥酔してないし勢いで注文しているわけでもない、今回こそあの憎き女に復讐ができると思ったら鼓動が激しくなるのが分かる。しかもだ、今回は“お急ぎ便”を頼んだ、これはちょっとお金を追加で払うだけでいつもの三日ではなく翌日に商品が届くという便利な代物だ
「これで明日にはゴスロリ美少女が・・・いや、ゴスロリは別に良い。ついでにいうと美少女ってのもどうでもいい。」
あ、もう全然興味ないよゴスロリ美少女とか!僕はあの僕のことをバカにした憎き女に復讐したいだけなんだって!
『ウフフ、憎き相手を呪うにはお金とは別のそれなりの代償が必要ね。貴方の身体で払ってもらいましょうか』
そう言って美少女はゆっくりと服を脱ぎ始める。柔らかい布切れの音とともに彼女の色白の美しい肌が目に飛び込んでくる
・・・みたいなことは期待していないんだからね!!
「ふぅ、なにを独り言を言っているんだ僕は」
余計なことを考えていたら部屋の時計は既に零時を過ぎていた、明日は仕事が休みだがこれ以上余計な妄想をする前にもう寝よう
僕は期待に胸を膨らませてPCの電源を落とすとベットへと潜り込んだ
「ねー起きてー起きてくださーい」
「んっ・・・んあ、今日は休みだからまだ寝てもいいだろう」
意識もろくに覚醒しないまま僕は答える。よくあるんだ日頃携帯のアラームで起きるから休みの日までアラームが鳴ることが
けどこんな可愛らしい声だったか?
「今日はお休みでしょーだからっていつまでも寝ているのはどうかとおもうなぁー」
「あーもう!まだ寝かせてくれよ」
グイグイと引っ張られる掛け布団に必死の抵抗を試みる
しかしいやちょっと待て、冷静に考えて僕は独り暮らしだ。
じゃあ一体誰が僕の布団を引っ張っている!?
「まさか・・・ど、泥棒!?」
慌てて体を起こそうとする、が起きたのは上半身だけだった
何故なら僕のちょうど腰辺りに股がるようにして腰かけている
「あ、起きた。おはよーございます」
誰がどう見ても間違いない、ゴスロリ美少女がそこにいたからだ
「もしかして昨日頼んだ悪魔さん?」
「そうですよー」
銀色の長い髪を揺らし屈託のない笑顔で答える悪魔の少女にちょっとばかし期待が膨らんだ
こうだよ、こう!!やっぱり悪魔ってのはこうでないと!
傍若無人で好き放題、でもその無邪気さに人は心惹かれる。あ、別にこの美少女悪魔っ娘に惹かれるとかじゃなくてこう純粋に悪魔という存在に惹かれるという意味だから勘違いしないでもらいたい
そんなちゃんとインターフォンを押してちゃんと玄関から入ってくるようなのがちゃんとした悪魔であるわけがないんだ
「鍵掛けておいたのにどっから入ってきたんだよ」
前回はちゃんとインターフォン押してくれたもんだからあの時は言いそびれた台詞を言う。きっと窓からその背中に生える蝙蝠の翼で飛んできたに違いない!
そう思って次の「窓ガラス破って入ってきてるんじゃねぇーか!」って台詞を言おうと自分の部屋の窓を見るが・・・残念ながら窓は割れてなかった
「どこからって普通に玄関から入りましたよぉ。開いてなかったからピッキングして入りましたけど」
「全然普通じゃねぇー!!犯罪じゃねぇ-か!!」
思わず僕は叫んでしまった。前回のチャラい悪魔は犯罪はしないとか言ってたけどこうも容易に犯罪行為をしてしまうこの悪魔っ娘には唖然としてしまう
そんな僕を前に彼女は悪魔らしく不敵な笑みを浮かべるのかと思ったが全く違う反応を見せる
「ひ、酷いです!犯罪だとか・・・私はただ“お急ぎ便”で早く来ただけなのに・・・」
そう言うと彼女の色白の頬を涙が伝う、思わずその様子に女の子とあまり面識がない僕は驚きを隠せず狼狽えてしまう
「え、いやそのゴメン、泣かないでよ。別にそのほらピッキングしたこととか怒ってないから」
「・・・本当ですか」
「本当本当、全然怒ってないから泣き止んでよ」
「それじゃあ・・・アイスクリーム」
彼女は潤んだ瞳をこすりながら小さく呟く
「アイスクリームで機嫌直してくれるの?だったらちょうど冷蔵庫にあるから───」
「ハーゲンダッツがいいです。後、冷蔵庫のアイスクリームはもう食べました」
「高い奴頼むな・・・っておおおおい!!僕が食べようとしてた冷蔵庫のアイスもう食べてるのかよ!!」
「だって、起きないんだもん。あとハーゲンダッツはラムレーズンじゃないとダメだから」
そう言ってふくれっ面を見せる彼女に対してそうゆう問題じゃないだろと思いつつ、まぁこんなゴスロリ美少女とこんなやり取りしてみたかっただけあってちょっと楽しかった。あ、いけない今本音がでた
「まぁハーゲンダッツくらいなら後で買ってやるよ、そんなことより本当に呪いをかけてくれるんだよね」
ちらっと本音がでたがやはり一番はあの憎き女への復讐なのだ、そのために一万円もかけたんだからちゃんとやってくれないことには困る
「それのことなら任せてください!私の呪いは超強力ですから」
さっきまでの涙顔とは打って変わって彼女は自信満々の様子で拳を握り締める
「それで一体どんな呪いをかけてくれるんだ?」
「あ、もう呪いならある程度情報はこちらで得ているんで“一生缶ジュースを飲もうとしたらプルタブだけ取れちゃう”ってのをかけてやりましたよ!」
「は・・・?」
思わず僕は間抜けな声を上げてしまう、なんだプルタブだけ取れちゃうってそれが超強力な呪い?いやいやそんなことよりも
「今日日のプルタブそんなに昔みたいに軟じゃないから」
「何を言っているんですかぁ!」
ボフンと彼女が布団を両手で叩く
「いいですかー?呪いを掛けられたその人がですよ、結婚して新婚旅行で行くととするでしょ?んー場所はとりあえずインドとかにびゅーんと飛行機でね」
「うん、とりあえずその前提が長いよな」
「い・い・か・ら!それでそれでその飛行機が墜落しちゃうわけ、しかも砂漠に!!しかも一人!!」
彼女の熱弁には感心するものがあるが感心するところは熱心なところだけで正直話は無茶苦茶すぎて突っ込む所が多すぎる
「旦那さんを失った悲しみと砂漠に一人の孤独に苛まれる彼女でしたが喉が乾いてきました・・・そこで登場するのですよ!!ポケットに唯一残っていた缶ジュースが!」
「んでその缶ジュースのプルタブが取れちゃって苦しむってオチか?」
流石に美少女ゲームの主人公ばりの鈍感な僕でもここまで言われたら簡単に話のオチが予想できる。
「・・・これほどまで恐ろしい呪いはないと思うんですけど、なにか不服ですか?」
長い髪を手で掻き上げながら自信満々の彼女だが僕としてはこんな呪いなんかじゃ納得できない
「いやその呪いもいいのかもしれないけどいやもっとさこうあるじゃん?君と僕とで肉体的な契約が必要なさ、呪いがさ」
「はぁまぁありますよ、お互いの体液を交換し合って行う呪いとか」
「それだよ!それ!!」
彼女の提案に思わず躍起になってしまう、これですよこれ!僕が望んでいた展開は
「えっとでも、その・・・そうゆうのっていきなりだと戸惑うっていうか」
色白の頬を桜色に染めて視線を逸らす彼女は物凄く愛おしくて思わずその細い両肩をつかんでしまう
「あのえっと、そのーえっと」
「不安かもしれないけど大丈夫!その優しくするから!優しくするからぁぁ!!」
「あ、あのその前に一つ聞いてもいいですか?」
ちょっと興奮気味の僕とは裏腹に彼女は急に落ち着くを取り戻しニッコリと微笑みかける
「そのー貴方の年収っていくらです?」
「え・・・年収?」
年収、なんか妙に現実的な話におもいっきり僕は夢の世界から現実へと引き戻される
「そりゃまぁ普通のサラリーマン程度にはあると思うけど、あのそれが?」
そう言うと彼女は冷たい表情を浮かべてベットから降りるとニッコリと微笑むのだった
「私を抱きたいんだったら最低年収三千万はないと・・・だって私は“小悪魔”であって悪魔じゃないですから♪」
ああ、なるほど夢を抱くだけなら確かにお客様満足度134%だと理解した
本当夢を抱くだけに留めておいたらな
END
なんていうか努力が足りないのでとにかく小説を書きまくることにしている今日この頃
地力が足りないんだよ、だからラノベとか言われるんだよ!!!
ラノベなんてのは結局小説とはまた別、なんか馬鹿にされてる感じ!!ラノベが悪いわけじゃないけど
でも最近のラノベなんて内容似たり寄ったり、それでそれになぞるようにやっていくのは何か違う
えーでもこの間登場人物の心情と情景を合わせるのってださーいとか言われた今日この頃
どうすればいいの?ねぇねぇどうすればいいの?
まぁいいや、このどうでもいい話の解説は・・・いらねぇか!!!
あんまり考えて書いてないからな!!
そんなわけで次はお楽しみの、メイド服とおなじまいを書くぜ!!これは冗談でもなんでもない!!
本名が妙に字画が悪いので字画の良い名前にしようとおもった結果がこのちょっと痛い名前だよ!!
名古屋市在住、どこにでもいるメイドスキー♪
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