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「本当にこんなところにメイド喫茶があるのかよ」
ツインテールのメイドさんが進んでいったのは桜花町の本通から裏通りに入ったいかにも古臭い雑居ビルであった。
「そんなところでなにしてるの?早くしなさいよ」
メイドさんがエレベーターを止めながら催促するが、正直これに乗って行ったらヤクザの事務所なんかに行き着きそうで不安だ。
「はいはい行くよ、行きますよ」
渋々とメイドさんの後を追いエレベーターに乗り込む。見れば看板もなにも立ってはいないし怪しさ満点な雑居ビルだか行くほかあるまい。
「しかし大丈夫なのか?」
「なにがよ、安心しなさいちゃんとメイド喫茶だから」
「そういうことじゃなくてだな」
エレベーターの中、いやもっと前からだがさっきから言うべきか言わざるべきかこのメイドさんを見ていて思っていたことがある。
このメイドさん中学生じゃないか?あまりの背丈の低さに思わずそう思ってしまう。いや最近の小学生だってもっと大人びてるだろう
・・・でもなんかこれを言うと物凄く怒りそうな気がするので黙っておいたほうが良い気がする。
そんなことを考えているうちにエレベーターは5階で停止し、静かにその鉄の扉を開ける。
「これがメイド喫茶『カンツォーナ』!?」
エレベーターの扉が開き目の前の光景を見たオレは呆気ににとられてしまった
異常に暗い照明に蛍灯りのように照らすシャングリラ、そして流れるムードのある音楽
少なくともこれはメイド喫茶というものではない気がする。
「あ、石渡。同伴出勤だからよろしくね♪」
エレベーターの中で呆気にとられているオレを尻目にメイドさんはレジ前にどっしりとスーツ姿で座る大男に声を掛けている。
その大男がこれまたやたら小さいメイドさんと比べて身長2mはあるんじゃないかってくらいに大きくガタイがしっかりしている。
「仕方ない、ここは覚悟を決めるか」
再び閉まろうとするエレベーターの扉を手で止めると店内に入る。
「・・・・・・。」
無言でどっしりとレジに座る石渡を横目にメイドさんの後追い店内を奥へと進んでいく
店内は真っ赤なソファにガラス張りのテーブルがあちこちにあるがそれにはそれぞれが個室になるようにピンク色のカーテンが設置されている。
・・・まずいだろこれは、まるで風俗店じゃないか
思わず生唾を飲み込み邪推してしまった。
いくつかの席はカーテンが閉められている、その中でなにが行われているのか気になるところだ。
・・・もちろん仕事としてだ、個人的な感情ではないぞ!!
「じゃとりあえずここに座って」
「ああ」
メイドさんが指示するままにソファに腰掛ける。オレが座ったのを確認するとメイドさんはスカートのポケットからハート型の名札を取り出しメイド服胸元に着けると
「私、“四葉”と言います。お隣失礼しますね御主人様」
メイドさん、もとい四葉は先ほどまでとは違う妙に可愛らしい声でそう告げてオレの隣にちょこんと腰掛けた。
そしてメニューを取ると「なににしようかなー♪」と鼻歌交じりに足をバタバタさせている
傍から見ればファミレスでメニューを決めるお子様のようだ。
「わたりん♪注文よろしく~♪」
俺にメニューを見せることなく呼び出しのベルを鳴らす四葉、いやちょっと待ておかしいだろうこれは、なんで給仕する側のメイドが勝手に注文してるんだよ!
「・・・・・・お呼び、ですか」
そんなことを思ってると先程レジにいた石渡が大きな体を揺らし天井にぶら下るシャングリアを掻き分け注文をとりに来た。
「私は梅酒のロックで、ええっと御主人様は何になさいますか?」
「ちょっと待て、注文してるけどもしかしてあんたの分も支払うのかこれ?」
「そうですけど硬派な御主人様はそんな小さなことは気にしませんよね」
そう言ってにっこりと笑う四葉。
『硬派』、その言葉を言われるとオレが退くには退けないことをこの四葉はいつのまにか熟知してやがる。
「わ、わかったとりあえずオレは烏龍茶を・・・」
「わたりん、御主人様はウーロンハイを御所望よ!あとポテトフライ大盛りもね」
「・・・・・・押忍。」
石渡は大きな手に持った小さな注文表に注文を書き込むとぎこちなく会釈をして下がって行った。
「なに勝手に注文変えてるんだよ」
「あら?女の子が飲むのだから当然でしょ?」
「飲むのは、まぁいいけど。君は飲んでもいい年齢なのか?」
あまりの傍若無人さに思わず本音がでてしまう
「当たり前でしょ!あーもしかして私の見た目から小学生だとか貧乳だとか思ったんでしょ!!」
そうやって膨れっ面を見せる四葉はまさに小学生にしか見えないんだが。
「私はこれでも22歳なんだから、今度そうゆう発言したら制裁が入るわよ」
「はいはい、すいませんでした」
22歳って・・・オレよりも一つ年上なのかよ、どうゆう物食べればこんな小さく育つんだかしらないがまぁ黙っておこう。
「・・・・・・お待たせしました。」
石渡がその低い声とともに戻ってくるとテーブルに飲み物とポテトフライを並べる。ちなみにオレの頼んだ烏龍茶はきっちりとウーロンハイに変わっていた。
「ありがと、わたりん♪」
「・・・・・・押忍。」
四葉に声をかけられると一瞬笑みを見せた石渡だったがすぐにまた無表情に戻って下がっていく。しかし酒かそういえば飲むのは実家のお隣さん鈴木京子さんと飲んだとき以来か。あのときは酷かったな・・・酒を飲んだら暴君へと豹変する鈴木さんを見てからあの人の家には近づかないと誓ったんだよな。
「ほら御主人様、乾杯しますわよ」
「ああ、すまん」
「べ、別にあんたと乾杯したいんじゃないんだからね!!」
「よくわからないけどまぁ乾杯」
何故か恥ずかしそうにグラスを出す四葉とグラスを合わせる。辺りに心地良いグラスの音がし、オレは渋々グラスに注がれたウーロンハイを口にする。そんなにアルコール度数は高くないがやっぱり喉を通る感覚は酒を飲んでいる感覚だ、しかし平日の昼間から酒とはオレも良い身分だな。
「あー美味しい。あ、別にあんたと飲むから美味しいわけじゃないんだから勘違いしないでよね!」
四葉はグラスを一口するとまた意味不明なことを言う。急に恥ずかしがったりどうみても演技なのはわかるんだけどなにがしたいのかオレにはさっぱりだ。
「あのさ四葉さん、一つ質問してもよろしいかな?」
「な、なによ・・・慣れなれしく話しかけないでよね!」
四葉は膨れっ面で顔を背ける、またその演技が下手糞でどうすればいいんだか対応に困る。
はっきりとさせてしまったほうがいいだろう、無論下手糞ってことは言わないで。
「そのさっきからやってる“演技”って言えばいいのかな、それなに?」
オレの言葉に四葉は驚きの声をあげる。
「え、ツンデレ知らないの?オタクの癖に」
ツン・・・デレ?全く聞き覚えのない言葉だ、いやその前に!
「いやオレはオタクじゃないって!硬派な男なんだって」
「あ、硬派なオタクってことか」
「オタクってところから離れろって!」
そんなやり取りをしているその時だった。
「神楽坂殿はオタクではありませんですぞ!!」
ちょうどオレ達の後ろピンク色のカーテン仕切られた向こう側の席から大きな声がし、カーテンが開かれる。
『えっ?』
思わずオレと四葉は振り返る、そこにいたのは───
テーレッテー!!
四葉「『カンツォーナ』の超絶美人メイドな私、四葉に翻弄される恭治。そしてそこに現れる謎の人物とは!?
新キャラが二人もでちゃう次回、メイドさんとおまじない 抗争編その5!ってもうその5!?抗争編終わるときにはその15くらいになるんじゃないの!?まぁいっかそんなわけで改めてメイドさんとおまじない抗争編その5!『現われし者は赤と緑、狐や狸じゃなくってよ!?』、見ないと制裁よ!」
結局次回予告はローテーションとなってしまいました、しかもちゃんとしてるタイトル以外は。
てか五葉今回出てねぇ・・・頑張れ五葉、まけるな五葉!
しかも今回は良い感じに続きかけるのに書きませんでしたよ、そんなわけで次回は予告通りに新キャラが
二人でます。色がヒントですが、まぁ適当にご期待くださいませ
あ、あと関係ないけど出会い系メールは終わりました、名前を「穴掘りシモン」にしたら次の日退会になったよw
せっかく「そうだ、僕がキラだ!」みたいな感じで「えっ、まさか穴掘りシモンと夕雅さんは同一人物だったとは!!」な展開にしてあげようとした矢先にこれですよ、まぁ来なくなるのは全然良いんですけどね♪
本名が妙に字画が悪いので字画の良い名前にしようとおもった結果がこのちょっと痛い名前だよ!!
名古屋市在住、どこにでもいるメイドスキー♪
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