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日記と小説の合わせ技、ツンデレはあまり関係ない。 あと当ブログの作品の無断使用はお止めください
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『幻想少女(仮題)』

ACT3 玲人

なぜ僕はあの場所に戻ってきた・・・あのまま逃げれば良かったんじゃないのか
そんな自問自答を繰り返しながらその手に持つ鉄パイプを握り締め、瓦礫の影からエルグランデと氷の能力を使うあのメイドの戦いを見ていた
「くそ・・・なにを見ているんだ俺は」
見ていたってしょうがないのはわかっていたのだがそれでも目を離すことができなかった
「あいつなにが必ずエルグランデを倒してみせるだ・・・勝てるわけがないじゃないか!」
どうみたって状況は明らかにあの氷のメイドの劣勢だった、パイプを持つ手に力が篭る
「───やっぱり俺が行かないとダメなのか」
もしあの氷のメイドが負ければエルグランデを止めることができる者はいなくなる

───“メイド”には“御主人様”の素質を感知する能力があります。今は微量ですが貴方からその力を感じました

あのメイドが言っていた言葉が蘇る、そうだ・・・俺には“御主人様”としての力がある
その力を使えば・・・
「くっ、でも・・・ダメだ!!」
なにかをまとわりつくものを振り払うように僕は頭を押さえた
頭ではわかっていてもどうしても身体が動こうとしなかった、まだその現実を受け入れるには迷いがあるのだ
「迷うくらいなら止めておきな、苦しむだけだぜ?」
「えっ───!?」
心を見透かすかのように背後からした突然の声に思わず俺は振り返り鉄パイプを構え叫ぶ
「だ、誰だ!?」
僕の目の前、いつの間にかそこには見覚えのない若い男が立っていた
「俺が誰だとかそうゆうのはいいんだよ」
声の主はぶっきら棒にそう言い放つと傷を負っているのかふらつきながら壁に凭れ掛かり、震える手で胸ポケットから煙草を取り出し火をつける
「苦しいし、つらいし、泣きたくなるし、お前には向いていないってことだ少年。迷うくらいなら言ってやるよ、別にお前が戦う必要はない逃げちまえ」
「そうだ・・・そのとおりだ、僕には関係ない・・・関係ない話だ!!」
「まぁ今ここで逃げたって誰もお前を責めたりはしないさ、ただよ・・・」
男は僕の言葉にじっと聞くと遠くを見つめながら煙草の煙をゆっくりと吐き出す
「今、紗雪を救えるのはお前だけだ・・・少年」
男が呟くのとほぼ同時にエルグランデの放った光弾が近くの瓦礫にぶつかり激しい爆音とともに風が砂煙を巻き上げる、思わず僕は身を屈め蹲る
「くっ・・・さ、紗雪だって?」
紗雪ってあれか?あの氷の能力を持ったメイドの名前か?確かに今あのメイドを救えるのは
僕だけなのはわかる・・・けど!
「そんなの僕に関係ないだ・・・・・・ろ・・・」
砂煙が晴れ僕は立ち上がり叫ぶが途中でその言葉は途切れる、先程までいた男の姿はいつのまにか見当たらなくなっていた
「な、なんだよ・・・僕が喋っていたのは一体?」
だがその疑問に答えは返ってこない、逆にエルグランデの叫びが耳を劈くように辺りに響き渡る
「ヒャーハッ!!そのまさかだよ!!乙葉はこれが大のお気に入りなんだよぉぉぉ」
その言葉に振り返えると氷の能力のメイド───紗雪が乙葉と呼ばれたエルグランデのメイドに身体を押さえつけられていた、そしてエルグランデの頭上には無数の光弾が輝く!!
「・・・・っ!!」
それを見て僕は鉄パイプを握り締め一気に駆け出した、いや駆け出すしかないじゃないか
「くそっ!卑怯じゃないかあいつ、女の名前を出すなんて!!」
何者かわからないあの男へ恨み言を言いながら一気に瓦礫の山を駆け上がる
「これで、終わりだぁ!!!」
叫びと共にエルグランデが残った左腕を大きく振り下ろされ───
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
「なにぃ?・・・てめぇは!」
叫びと共に一気に鉄パイプを横薙ぎに振るう。隙だらけで乱雑な振りではあったが虚をつかれたエルグランデは避けることができずその一撃を腹部に受けることになった
「がっ、てめぇ!!」
体勢を崩しエルグランデが瓦礫の山から転がり落ちる、その様子を目の前に僕は大きく息を吐いた。
やってしまった、もうダメだ覚悟を決めるしかない
「エルグランデ様!!」
紗雪の動きを止めていた乙葉がその腕を放し転げ落ちていくエルグランデの元へと駆ける
身体を解放されその場に座り込む紗雪の瞳が僕の姿を捉えていた
「どうして、貴方が・・・」
どうして?紗雪のその問いに言えることは一つしかない、僕は少し紗雪から視線をそらし答える
「あんた、紗雪って言うんだろ」
「え、確かに私の名前は紗雪ですけど・・・なぜそれを?」
「そんなことどうだっていいだろ、とにかく僕がここに来たのはあんたが紗雪だからだよ!」
「えっ?」
意味が分からず呆気にとられる紗雪のことはこの際気にしない。僕は瓦礫の頂上から降りると紗雪の前に手を差し出す
「あんなので八豪傑がやられてはくれないだろ、あいつを倒すにはあんたの力が必要だ」
「・・・わかりました、貴方の言うようにエルグランデを倒すには私も貴方の力が必要です」
紗雪はわからないながらにもすぐに気持ちを切り替え差し伸べられた手を掴んで立ち上がる
「このぉぉぉぉぉ!!このクソガキがぁ!!血祭りにあげてやる!!」
乙葉に支えられたエルグランデの怒号が辺りに響き渡る、そして乙葉の首を力任せに締め上げると“光”の能力を解放させる・・・エルグランデの周りに光弾が無数に浮かび上がる
「来ます、覚悟はいいですか御主人様」
「御主人様じゃない、玲人だ。覚悟ならとっくにできてる!」
紗雪の問いにぶっきらぼうに答えると僕も彼女の“氷”の能力を展開させる。淡くそして青白く紗雪の長い髪が光り、ぐっと周りの空気が冷え込んでいく
「ヒャッハァァァァ・・・・・蜂の巣にしてやるぜぇぇぇぇぇっ!!」
「玲人さん、イメージを具現化してください!!」
エルグランデが腕を振り下ろし紗雪が叫ぶ、僕は力任せに能力を展開させる
生み出したのは盾、それも巨大な大盾・・・
「そんなもので俺様に勝てるかァ!!」
「それはどうかな!?」
氷の大盾が光弾の雨を受けながらも少しづつ、少しづつ変化をしていく
「ヒャハハ!そんな軟い盾でいつまで俺様の攻撃を防・・・っ!」
その時エルグランデの頬をなにかが掠めた、それが僕達の反撃の狼煙であった
「な、なにがおこってやが・・・」
エルグランデの周りで次々と砂煙が舞い上がる、それは紛れもなくエルグランデが自ら放った光弾にほかならなかった
僕が生み出したのは氷の大盾であり、全てを跳ね返す氷で作り上げた鏡の盾であったのだ
「角度の調整完了、残りの光弾も全部返させてもらう!!」
「くっ、舐めた真似しやがてぇぇぇぇぇぇ!!!」
エルグランデの叫びもむなしく光弾が盾に吸い込まれ次々と跳ね返されていく
「がはっ!!」
無数に飛び交う光弾の一つが避け続けいたエルグランデの足に当たりその身体を崩す
後はもう一方的な展開、エルグランデは当に能力を止めていたがそのでも撃ち出された残りの光弾が動きの止まったエルグランデと乙葉を打ち下すには充分な数だった

「ハァハァ・・・・」
息が切れる、氷の大盾を地面に落とすとその力を解除する。氷の大盾が水に戻りそれとともに僕の身体からどっと力が抜けていき思わず前のめりに倒れそうになる
「大丈夫ですか玲人さん!」
それを駆け寄ってきた紗雪が支えてくれた、どうやらメイドの能力の使役が強すぎると御主人様である僕にも負担がかかるようだ・・・紗雪に支えられていなければ完全に倒れてしまうところだった
「た、倒せたのか?」
瓦礫の下で折り重なるように倒れ込むエルグランデ達を見て僕は呟く、しかし僕のその問いに紗雪は無言だった。正直ここでエルグランデ達が立ち上がればおそらくもうあの氷の大盾を使役する力は僕に残っていない
「玲人さん、貴方は充分すぎるほどよくやってくれました・・・けど」
紗雪の表情は固く、静かに呟いた。その視線の先でエルグランデが立ち上がるのを確認していたというのは自分自身で見るまでもなく分かっていた
「・・・ゼェゼェ、てめぇだけは絶対に殺す」
無論エルグランデ自身無傷ではない、至るところの服は破れ血が流れている。ただ・・・自力で立っている分まだ余力は残っているということか
「どうやら・・・クククッ、てめぇもう引き出す力がねぇみたいだな!!」
エルグランデは不敵に笑うと乙葉を引き起こし能力を展開させる、乙葉の髪が白く光るとゆっくりとエルグランデの手に光の槍が生まれる
「同じ手は二度もさせねぇ・・・これでてめぇの身体串刺しにしてやるぜぇぇぇ!!」
投擲体勢に入ったエルグランデを前に息を飲む、すぐに能力を展開させ対応しなくては・・・そう思い身体を起したその瞬間だった
緊張に水を差すように辺りに拍手の音が響き渡った

                                                つづく


気が付いたらもう夜中の三時じゃないですか・・・(つд・)


とりあえずささっと書けたから次は「メイおま」を書きます、なんかどうも最近短編を書いてないなーとは思うけどね

んでまぁ10月からエヴァリーフォースを終わらすように動こう、そうしよう

どうも同時進行ってのはダメだね、うん


一番足引っ張ってるのは友達のキャラとコラボレーションしているメイド服とおまじないの番外編なんだけどね

それを終わらしたらなんか短編書いてもいいかなーうん、このままじゃセルリアン第二部大分先になりそう・・・てかお蔵入りかもー


・・・って、本編に関してなんにも触れてないけど(・ε・)キニシナイ!!
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無題
前の御主人様の霊?が玲人にアドバイスするシーンは独特で良い
あとは王道だね。
紗雪を助ける→能力覚醒→エルグランドに一矢報いる、と。
最後の拍手は八豪傑が集まって来たのか?
かっこいいシーンだ

気になった点は……
・エルグランデの強さが伝わってこない……
 鉄パイプて虚を突くのは迫力に欠けると思う
 エルグランデに殺された一般人が持ってたライフルを玲人が拾って撃つ。くらいはするべきかと。
 ジョジョ2部の手榴弾で不死のストレイツォを足止めするシーンのようにやりすぎ感があっても良かった
 どうせ能力発動しないと倒せないだろうし
・あと乙葉が空気。。。
桜井 2010/09/19(Sun)19:58:23 編集
五葉「わ、私空気じゃないです!・・・え?ちがいました」
エルグラちゃんの強さが伝わってこないかぁー

まぁ「あいつは我ら八豪傑の中でも小者、八豪傑になれたのが不思議なくらいだ」ポジションだからなー
でもあいつは実は八豪傑の七番目だったりするからね、まだ出番もあるからね、安心してね!!
あいつは結局弱いものいじめしかできない遠距離タイプの能力者
んーまぁ紗雪ちゃんの元御主人様が瀕死の状態でも腕一本とってるくらいだしな、強くないんだよ普通に!うん!ただ人間じゃどうにもならないよってくらいには強い!

乙葉、乙葉・・・・ああ・・・いたねそんなやつ

わざわざグラビアアイドルから名前とってきてるのにな空気キャラ
MなキャラでSなエルグランデにお仕置きされるのが幸せな包帯ぐるぐる巻きキャラなのに・・・喋んないからなー
特に戦闘になるとメイドさん達は能力解放で精一杯だからね、紗雪ちゃんも結構空気してたし
どうせダメージ受けても痛がらないし、どないせいと・・・ヽ(;´Д`)ノ
そしてなによりエルグランデはまだ出番があるんだけど乙葉に出番はにぃ(つд・)



ああ、後一般人が八豪傑にライフルぶっぱなすのは実は次の八豪傑 風のシフォンちゃんでやるつもりだったから安心して行ってね!!

それと最後の拍手は八豪傑じゃないよ、とだけ言っておきます

最後まで読んでいただき誠にありがとうございました!!
氷桜夕雅 2010/09/19(Sun)21:24:09 編集
プロフィール
HN:
氷桜夕雅
性別:
非公開
職業:
昔は探偵やってました
趣味:
メイド考察
自己紹介:
ひおうゆうが と読むらしい

本名が妙に字画が悪いので字画の良い名前にしようとおもった結果がこのちょっと痛い名前だよ!!

名古屋市在住、どこにでもいるメイドスキー♪
ツクール更新メモ♪
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