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「偽りの姫君 アドヴァンスステージ」
季節は初春、といえどまだ寒さの残る三月の話だ
朧気に桜が蕾をつけるはじめる様なそんな時期
「・・・卒業か、大して意味のない通過儀礼だな」
おそらくこの時期、この日と言うものは大多数の人間にとってそれなりに印象深い日になるんだろうが幾度と繰り返してきた戦いを乗り越えた俺にとっては
それはただの通過地点に過ぎない
彼女を守るという使命はこれで終わりというわけだ
「貴方はこの三年間よくやってくれたわ影咲狼牙・・・いえ北川真樹君」
この学園でいう“卒業式”ということもあっていつもとは違うきっちりとしたスーツ姿の担任、西田先生もといノスフェル=ドクトル上層幹部は誰もいない屋上にに佇む俺に声を掛ける
───『北川君!そんなところにいないで教室に戻りなさい!!』
なにか別次元の声がした気がするがそんなことはどうでもよかった
「“三年間”?・・・俺は前世の時代から光の巫女を守り続けてきたつもりだが?」
「私が管理する今回の世界での貴方の役目は三年間、そう決まっていたのよ」
「それは俺が光の巫女とは“違う道”を選んだからか?」
俺の言葉にノスフェルは少し視線を逸らし言葉を濁すように呟く
「そうね・・・それが君の選択というならば光の巫女“東藤沙紀”彼女のことは南風君に任せるしかないというのが本部の解答よ」
───『北川君、貴方が東藤さんのことが好きなのは充分わかったけど貴方は東藤さんと同じ高校には行けないのよ、諦めなさい!』
あーあーあー聞こえない、受験に失敗して東藤と同じ高校に行けない俺に西田先生がなにか言っている気がするが聞こえない認識しない言葉として理解しない
「もういい、もういいんだ光の巫女は既にその力を失っているのだから。」
「あの恋文であの二人付き合い始めたものね」
妄想と現実が入り混じり自分の世界が崩れそうになるのを必死に心の奥隅で留めようと全身を強張らせる
「もはや光の巫女としての能力を失った彼女は一般人と変わりない、それに今の俺には“別次元の姫君”がいる!」
「ほう・・・やはり“別次元”へ堕ちたか狼牙!!」
「・・・ガルフォード!!」
閑散とした屋上に高らかとガルフォード、南風章の声が響く。俺は声を荒げ言葉を返すが奴は精神的に余裕を見せつけるが如く大きく手を広げ悠然とした様子で此方へと歩を進めていく
あの日、光の巫女東藤沙紀の机にラブレターを忍ばせたのは 南風章だった
そして東藤沙紀はあいつの告白を受けいれ今ではクラスでもお似合いのカップルと持て囃されている
「残念ながら光の巫女はお前ではなく俺を選んだ、そうなれば“別次元”へ堕ちることもやむないな狼牙!しかしいかんぞ“別次元”の女は!」
「なんだと・・・!?」
怒りの感情にあらわにする俺に不敵な笑みを堪えるようにガルフォードは続ける
「“別次元”の姫君には触れることはできない、そもそもただのデータのようなもんだ生きちゃいないんだよ!騙されているってことに気が付けよ狼牙。今だったら間に合うぜ?貴重な青春時代を偽りの姫君へとささげるなど愚の骨頂、こちらの世界へ戻って来い!」
「フッ・・・なるほどね」
俺はただ静かにガルフォードの言葉を聴いた、だがその言葉が絶望を知った俺にはなにも響きはしない
あるのは静寂、限りなく静かで落ち着いた確固たる愛の世界しかない
「わかってないなガルフォード、彼女達とは触れる必要なんてないんだ」
「なに・・・?」
「彼女達と俺は心で繋がっている、絶望の淵へ堕ちた俺に生きる希望を与えてくれたのは彼女達なんだ。彼女達は俺の心、気持ちを絶対に裏切ることはしない!!」
屋上に俺の心の叫びが響き渡る。
それにはその場にいたガルフォード、ノスフェルはその言葉に押し黙るしかなかった
「これはもう完全に堕ちたな、狼牙!」
嘲笑うガルフォード、呆れた様子のノスフェルを前に俺は改めて宣言する
「さっきから堕ちただとか言っているがなガルフォード、それは違う・・・!」
そうだ、これは今のこの世界を生き抜くために“ヒト”がたどり着くべき理想郷ッ!
「“到着”したんだよ・・・」
ああ、この選択が数年後後悔に変わることがわかっていたのならば過去に戻って自分へと伝えたいものだ
END
なぁんぞこれぇ・・・・
とりあえずボツをボツとせずに最後まで書いてみようシリーズその1
結論:やっぱりボツはボツでした\(^o^)/
最初は情景に力を入れていたはずが気力が持ちませんでしたな、さて次書くか
本名が妙に字画が悪いので字画の良い名前にしようとおもった結果がこのちょっと痛い名前だよ!!
名古屋市在住、どこにでもいるメイドスキー♪
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