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日記と小説の合わせ技、ツンデレはあまり関係ない。 あと当ブログの作品の無断使用はお止めください
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「美味しい!ラーメンの食べ方!!」

人は人生の内に何回“修羅場”ってのを体験するんだろう?
いや勿論命に関わるような修羅場じゃなくて、いやたまにかかわるかもしれないけど今俺が言っているのは恋愛においての修羅場だ
「じー・・・・・・。」
「じー・・・・・・。」
大学の食堂のテーブルにて、俺、来栖大地の目の前で二人の美少女が睨み合っている。一人は俺の愛すべき巨乳・・・じゃなかった彼女、童顔美乳の皆もよく知っている三度の飯?よりもインスタントラーメン好きの緑河空ちゃん
もう一人、空ちゃんの向かい側で悠然と佇みながらも目だけはじっと空ちゃんを睨みつけている彼女───海船美凪は最近俺の所にやたらと擦り寄ってきた美少女だ
擦り寄ってきたなんて毛嫌いするような言い方をしたけど彼女、海船美凪はこれまた空ちゃんに負けずと劣らない美少女だ
そりゃ胸は空ちゃんと比べれば控えめだよ、でも清潭で整った顔立ちに美しい黒髪聞いた話によるとなんかミス桜陵大学とかいうなんでそんな子と空ちゃんがが俺みたいな特に取り柄もない男を取り合っているんだか
んまぁ実は取り合っているように見えて実は違う
「じぃぃぃーーーー!!」
「じぃぃぃーーーー!!」
睨み合う二人の前には二つのインスタント食品、そして俺の目の前には三分をきっちりと計る砂時計がゆっくりと砂を落としていく。なんていうかさっきから二人がずっと睨み合っているだけなのはどうやら彼女達の中で“インスタント食品にお湯を入れて待つ時間は神聖な時間”なんだそうだ、なんか美凪ちゃんが現れてから増々空ちゃんのインスタントラーメン好きが激しくなっている気がする
そんなことを考えている内に砂時計の砂が完全に落ちきった
『いただきます』
二人の声がほぼ同時に食堂に響くと静かに戦いは始まった
「本当毎日インスタントラーメンを食べているんですね緑河さんは」
「そ、そういう海船さんだっていつもインスタントうどんじゃないですか」
そう言い合うとお互い顔を背け合う。なんていう偶然か空ちゃんがインスタントラーメンをこよなく愛すると同じように美凪ちゃんはインスタントうどんが大好きなのだ。
しかもこれまた偶然か普通のうどんじゃなくてインスタントうどんしか食べないという変わった食癖をお持ちだ
「そもそもインスタントうどんなんて購買に行っても全然種類ないじゃないですか、いつも同じものばっかりで飽きないんですかぁ?」
「同じものを毎日食べても飽きない魅力がうどんにはあるということです。ということはうどんが好きな私は毎日居ても飽きない、そして一途な女の子ということが分析できますね来栖さん」
「え・・・あ、そうなのかな?」
美凪ちゃんの問いによくわからないまま俺は適当に頷くとチラリと空ちゃんの様子を伺う。するとなんかいつもの天然キャラが演技じゃないかってくらいの形相で美凪ちゃんを睨み付けていた。
「ってことはなんですかラーメン好きは浮気性とでも言いたいんですかぁ!?」
空ちゃんは早口に捲り立てるように言うとインスタントラーメン『 絶品濃厚ラー油ラーメン胡桃入り』の麺を啜る、すると
「いえ別にそんなこと言っていませんけど~?でもラーメンって添加物多くて今は良くても絶対に将来肌悪くなりますよねぇ?」
対する美凪ちゃんは高らかにそう謳うとインスタントうどん『あっさり関西風醤油味ワカメうどんマシマシアブラスクナメ』をその細身の身体からは想像できないほどの勢いで一気に啜り上げる。
これはなんだろうね、同族嫌悪ってやつなのかな?
「わ、私から言わせてもらえばうどんなんて具合悪い時にしか食べないなんていうか御粥的存在じゃないですか!もしかして病弱なんですか?貧弱、貧弱なんですか海船さん」
「失礼な!うどんは1200年頃から続く伝統的な料理ですよ、たかが大正時代入ってきたラーメンなんかよりもずっと健康的な食品ですよ」
「でも今やラーメンにシェアを奪われているロートルですよね、早々に引退したほうがいいんじゃないですか色々な所で!」
「う、五月蝿いですねこのラーメン横丁!会社の二次会の後にラーメンを食べるようなメタボになっちゃいなさい!」
「あーあーあー聞こえませーん!私インスタントしか食べませんから!うどん県民は香川県に帰ってください!!」
もはや空ちゃんと美凪ちゃんの口論はインスタントという枠を超え、うどんとラーメンの豆知識、更には子供の口喧嘩レベルまでに至り気がつけば食堂の注目の的になっていた。他所から見れば美少女二人から奪い合いになるイケメンに見えるかもしれないが俺はこの話には全くの無関係だ。え?お前イケメンじゃないだろって?そんな細かいことはいいじゃないか
ともかくだ最近の俺は毎日のようにこの様子を見ながら近くのメイド喫茶でテイクアウトしたハムカツサンドを頬張り静観している。というよりもどちらかの味方なんかしちゃったらどっちかが傷付くじゃないか、空ちゃんは彼女だし大事だけど美凪ちゃんを傷つけたくもないのだよ、うん
二人とも放っておけばそのうち収まる、そう思ってたんだけど今日はそうもいかないようだ
「聡明な来栖さんならわかっているますよね、ラーメンなんかよりもうどんのほうが優れている食品だということに」
「か、勝手なこと言わないでください!大地くん、うどんなんかよりもラーメンだよね!?」
「えっ、ええ・・・ええええええ!?」
空ちゃんと美凪ちゃんの視線がおもいっきり突き刺さる。思えば今までこの状況が起きなかったほうが珍しいことだ
「い、いやほらラーメンもうどんもどっちも甲乙つけ難いよ。うんわりとマジで」
ちょっと挙動不審になりながらも俺は必至に二人をフォローする。ここだけの話、俺はうどんとラーメンだったら蕎麦が一番好きだ。あ、でもここでそんなことを言えばこの美少女二人に半殺しにされかねない
「とりあえずさ、二人共喧嘩しながら食べるのは止めようよ。食事ってのは怒りながら食べるのは良くないって」
流石にそろそろ周りの目も気になってきたので美少女お二人の逆鱗に触れないようにお伺いを立てる
「大地くんがそう言うなら、わかったやめる」
「しょうがないですね来栖さんがそう言うのなら」
俺の提案に意外にも二人共素直だった・・・。なんだ話せばわかるじゃないか、そう思った矢先話はなにか俺の想像の範疇を超えることが起きた
「ではいい機会ですので緑河さんに『おいしいうどんの食べ方』というのを教えてあげましょう」
「へぇーそれはいいですね。それじゃ私も海船さんに『おいしいラーメンの食べ方』を教えてあげますよ」
美少女二人はニッコリと微笑む、けどその目は全くもって笑っていない
『それは・・・』
二人の声がステレオ音声のように両サイドから聞こえギュッと手を握られる。「あれ?これやばくね?」と思った時には時既に遅し───
『好きな人と一緒に食べることだよ!!』
食堂内に響く二人の声、ああ・・・なんだ修羅場はまだまだこれからじゃねぇかよ


          
                                                    おわり


最近オチが上手くいかない夕雅です、てか普通の文章すら上手く書けなくなってきているわ

海船美凪ちゃんはあれです、空、大地ときたので海にしましたってだけです

あとこの話は正直今回で終わりかなって思ってます。てかよく三作品もつづけたよこれで

なんで別に今後「きしめん好きの妹キャラ」とか「パスタ好きのお姉さん」とかは全く出る予定がございません!

そもそもインスタントきしめんとか・・・・・・ないだろ

はぁーやっぱり普段から書いてないとこんなものなんかなぁー

クソゲー七週するくらいなら他にやることあるだろうになー

あ、でも次はメイおま書きます。これは決定事項です、なにせ話の展開をちょっと変えたから

『これなら結構すぐ書ける!!』

ってなったのですよぉ・・・がんばれがんばれできるできる!!

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どちらかというとラーメン派
> 最近オチが上手くいかない夕雅です、てか普通の文章すら上手く書けなくなってきているわいや、このネタでこんだけ書けるのは凄いと思いました。
むしろ完璧じゃね?
ラーメンうどん対立→主人公取り合いの流れ的に

こっそりリチェルカーレに寄っている? 所はクスッときた

> クソゲー七週するくらいなら他にやることあるだろうになー
これは全くその通りw
水曜日 2012/01/10(Tue)13:31:51 編集
完全な蕎麦派なんですねぇ
んーなんか頭の中の展開と文章の着地点が違うんだよねぇ
なんとなくだけどさ・・・
もっとおもしろくできたでしょーって感じ

大地君はお察しの通りリチェルカーレに寄ってます、天城さん特製ハムカツサンドはテイクアウトもできます!

クソゲー、なんか中途半端なクソゲーやりたいんだよねぇ今
バウンサーはもうやらないけどな
氷桜夕雅 2012/01/10(Tue)14:15:50 編集
プロフィール
HN:
氷桜夕雅
性別:
非公開
職業:
昔は探偵やってました
趣味:
メイド考察
自己紹介:
ひおうゆうが と読むらしい

本名が妙に字画が悪いので字画の良い名前にしようとおもった結果がこのちょっと痛い名前だよ!!

名古屋市在住、どこにでもいるメイドスキー♪
ツクール更新メモ♪
http://xfs.jp/AStCz バージョン0.06
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