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ラブ@ポーション 光導き書、そして全ての過去にさよならを
「スレート、貴方吸血鬼と戦ったことある?」
澄み切った満天の星空の下、焚き火の向こう側に座るスレートに私は問いかけた
「一度あるな、ただ教会の協力の下数十人体制でようやく一体といったところだが」
火で炙った干し肉を豪快に頬張りながら言うスレートに思わず嘆息する
「それ私達だけじゃ絶対に無理ってことなんじゃないの?」
「ふむ、確かに無理だな。だがセルリアン、君が無策で飛び出すとは思えないが?」
確かに無策ってわけじゃない、私はこの間エルフ族の行商人シャトルーズから買った魔術書を取り出す
「貴方が教会の力を借りて倒したって言うんなら私はエルフの力を借りて戦うまでよ、まぁ戦う必要がなければ一番良いんだけど」
そう言って私もスレートに習って干し肉を齧る。スレートは最近狩りだけに飽き足らず狩ってきた獲物を燻製にすることを趣味にしだしたのだが・・・これが実に私の口に合わない
「なによこれ、この前と全然変わらないじゃないパサパサして不味いわ」
「変わらないというか干し肉とは本来こうゆう味だ、それで確認だがやはり明朝行くのだな?」
干し肉を租借しながら小さく頷く。全く知らない吸血鬼ならいざ知らずあの子が吸血鬼になったというのなら私がやらなくちゃいけない、それがどんなに無謀な戦いと言われようとも
「ったく、私に出歩かせるなんて立場をわきまえなさいよねあの子も」
私は嘆息し、懐から一通の手紙を取り出すとそのまま焚き火の中へ放り投げた
明朝───私達は郊外にひっそりと佇む屋敷の前に立っていた。屋敷といっても庭は雑草で荒れ放題で、壁は至る所が朽ち果ててもはやあの頃の面影はない
「今となってはただの廃墟か」
感情を込めずに呟くと長く伸びた蔓を掻き分け中に進んでいく
「しかしこんなところに屋敷があるとはな、大分朽ち果てているようだが」
「ここは八年前までの私の家よ」
振り向くことなくただそれだけ言うと私は歩いていく。スレートはその言葉になにを感じ取ったようで私の後ろを付いて歩きながらただ静かに呟く
「なるほど、となるとその吸血鬼とやらは君の知り合いか。ならば君が突然飛び出したのも理解できる」
「・・・・・・。」
スレートの問いに無言のまま私は古びた木製の扉を開けた
屋敷の中は外の明るさとは裏腹に光の差し込む余地などなく飲み込まれるくらい真っ暗な世界が広がっている。
まるでどこまでも深い心の闇のようだ───
「気をつけろセルリアン、物凄い魔力の流れを感じる」
「そんなこと騎士・・・じゃなくて狼男のあんたに言われなくてもわかってるわよ」
そう言い腰から白銀の剣を抜き構えるスレートに私も懐中のフラスコを握り締め
「隠れてないで出てきたらどうかしらエクル!」
闇に向って昔の使用人の名前を叫ぶ
「・・・お久しぶりです、お出迎えが遅くなって申し訳ございませんでしたセルリアンお嬢様」
闇の中から答えは直ぐに返ってきた。そして一つ、また一つと蝋燭の火が闇の中に現れ答えを返した人物の姿が闇の中から浮かび上がっていく
「そうね、久しぶりエクル。貴女のお望みどおり来てあげたわ」
エントランスの中央にエクルは静かに立っていた
紺のワンピースに白いエプロンドレス、そして肩ほどまで伸びたベージュ色の髪
エクルの姿はあのとき私が最後に見たときと変わっていない、ただ一つ吸血鬼になった証とも言える深紅に染まった瞳を除いては
「ありがとうございます、ですがその様子ではどうやら私の望みは叶えられそうではありませんね」
「その通りよ、あいにくと貴女のお仲間にはならないわ」
「そうですか・・・それは残念です」
私の言葉にエクルは丁寧に御辞儀をすると私に背を向けてエントランスの中央階段をゆっくりと歩き出す
「それでもこうやってお嬢様が会いにきてくれたことは嬉しいです。覚えていますか?お嬢様が私に初めてお声を掛けてくださったときのこと」
「さぁ、覚えていないわねそんなこと」
私は冷たく言い放つがエクルは変わらぬ様子で続ける
「『ねぇシンクという方が気になるのだけどどうしたらいいかしら?』そう私に話し掛けられたんですよセルリアンお嬢様は」
ああ───そういえばそんなこともあったな
たがもうそんなことどうだっていい。私は薄っすらと脳裏に浮かぶ記憶を拒否するように頭を横に振る
「お嬢様はあの時シンク様のことが好きで・・・でも声を掛けることもできずいつもただずっと遠くから見つめてられるだけでした。でもそれ以来夜になるとお嬢様は私の部屋によくいらっしゃって二人でどうやって話しかけるかとか、デートはどこに行くか語り合いましたよね・・・あの頃はとても楽しかったです」
「全く八年前のことをよく覚えているわね」
「私にとって人間だった頃の最後のいい思い出ですから」
そう告げるとエクルは階段の途中で足を止め静かこちらを振り返る
最後のいい思い出か、確かにそれは私もそうだった
私とエクルの思い出がその後どうなったのかの答えはこの廃墟と化した屋敷が物語っている
「あの日、お嬢様のお父様・・・ディースバッハ様が国家反逆罪として死刑にされてから私とセルリアンお嬢様の運命は変わってしまった」
そうだ、あの日から私は人間が嫌いになったんだ・・・ずっと無罪を訴え続けたまま死んだ父さん、私の目の前で一方的に嬲り殺されたお母さん、そして最期まで私を逃がそうと必死になってくれた兄さん
「セルリアン、ディースバッハ卿の件に関しては一部の人間の独断で───」
「別にあんたが気に病む必要はないわよスレート、国の判断は間違ってない・・・父さんは実際に高官という役職に就きながら他国と結託し反乱を起そうとしてたのだから」
スレートが心配そうに声を掛けるが、私はローブを裾を握りしめながらただ真実を呟く
そう無罪を訴え続けた父さんは実際には私達を欺き騙していた、そしてそれを最期まで信じた母さんや兄さん使用人達は無残に殺された
同族である人を平然と殺す者、自分の保身のためには肉親さえ平然と裏切る者
そのとき私にとって人間なんて信じるに値しない者ということがはっきりとわかった
───人間なんて嫌いだ
「でもエクル、貴女よく無事だったわね」
「無事?無事なんかじゃありませんでしたよ・・・なんだったら私もあのとき殺されればよかったのに」
エクルはじっと目を閉じ首を横に振る
「私、混乱に乗じた賊に捕らえられて乱暴されたんですよ。少し前までお嬢様とどうやったら好きな人に話し掛けられるかなんて乙女みたいなこと言ってた私がです」
その言葉に私の心のどこかがぐっと熱くなるのを感じそして苦しくなる
「あいつらのアジトで朝から晩まで来る日も来る日も犯されつづけ、必要なくなったら私は娼婦の館に売り飛ばされました」
「・・・・・・くっ」
言葉が出ない、何を言えばいいのかわからないままローブの裾を握り締める力だけが更に篭る
「逃げることも死ぬこともできずそれから私は娼婦として八年間を過ごしました。心も涙も当に枯れましたがそれでも今私がここいれるのは私を救ってくれた二つの希望があったからなんですよセルリアンお嬢様」
「二つの希望?」
鸚鵡返しのように呟くしかない私にエクルはただ静かに頷く
「数ヶ月前、私は娼婦の館で一人の少女と出会ったんです。彼女の名前はエメラルド、娼婦の館にくる者は誰もなにかを背負いその表情は暗く沈んでいるというのに彼女は鮮やかな緑色の髪と同じくらい明るい方でした」
「エメラルド・・・」
エクルの口から出た意外な人物の名に私はただ驚くしかなかった。忘れもしない短かったがあの子と過ごした日々のことは
あの子は街が好きだった。街で何をやっていたか・・・私はそれを知っていながら最期まで見てみぬ振りをし続けた、あの子は元々そのために造られた存在だ自然とそこに行き着いたのも無理はない・・・因果とはそうゆうものなんだ
「彼女はいつも楽しそうに話していましたセルリアンお嬢様のことを。彼女からセルリアンお嬢様が生きているということを知れたのが一つ目の希望、そして───」
エクルは足元のナニカを掴み上げるとこちらに放り投げる。ゴロゴロと音を立てて私の足元まで転がってくる・・・それがナニカ、気が付いたとき
「───ッ!」
息が止まった、それは紛れもない人間の頭部だったからだ
「二つ目の希望は私にこの吸血鬼の力を与えてくれたあの方。今お嬢様の足元に転がっているそいつはあの日私を力任せに屈服させ無理矢理汚物を咥え込ませた賊の一人です、でも吸血鬼になった私に掛かってしまえばごらんの有様ですよ」
ニッコリとエクルは微笑むがもはやそこには恐怖しか感じなかった
違う、明らかに違うもう彼女は私の知っているエクルとは似ているようで違う
「もう一度お誘いいたします、セルリアンお嬢様は街では人間嫌いの魔術師って呼ばれているんですよね。だったら人間なんて辞めて私と同じ吸血鬼に眷族となりましょう?そして昔のようにお友達として一緒に暮らしましょう?」
私を受け入れるように大きく手を広げる、だが私の気持ちは変わらない一歩踏み出し叫ぶ
「ったく、見ないうちに饒舌になったわねエクル。でも答えは変わらないわ、私がここに来たのはエクル───貴女を殺すために来たのよ!!」
ローブからフラスコを取り出しエクルに向って放り投げる、が───
「人間のセルリアンお嬢様と私では力の差がありすぎます、殺すなんて無理ですよ?」
「───!!」
一瞬でエクルの深紅の瞳が目の前に現れる、そのスピードは速いというのを越えていた
エクルの背後で私の投げたフラスコが割れる音がする
「受け入れて頂けないのであれば少しばかり痛い目にあってもらわなければいけませんね!」
「なにをしているセルリアン!!」
エクルの振り下ろされた腕を前に呆然とするしかない私にスレートが割って入りそれを受け止める
「ここで戦うのは危険だ、セルリアン表へ!」
「くっ、わかっているわよ!」
「早くするんだこっちは・・・そうにもたないぞ」
堪えながら叫ぶスレートに促さられるように私は走り入ってきた古びた木製の扉を開ける
「嘘でしょ・・・」
思わず言葉が漏れた、この屋敷に入ったときは太陽が昇り雲ひとつない空だったはずだ
だが今目の前に広がっている空はどこまでも続く暗雲が立ち込めている
「ぐぅっ!!」
どうなっているか考えるよりも先に木製の扉をぶち破りスレートが吹き飛ばされ地面を転がってくる
「スレート!」
「太陽が照らす外でなら吸血鬼に勝てる・・・とでもお思いでしたか?」
闇の中から悠然とエクルが姿を現す、私はすぐにローブからフラスコを取り出し構えた
「この雲も貴女の仕業ってわけね」
「これぐらいの芸当吸血鬼になら簡単です。さぁセルリアンお嬢様、抵抗しないでください抵抗すれば痛みは増すだけですよ?抵抗する価値、人間に固執する価値がありますか?セルリアンお嬢様が私に勝つなんて無理なんです」
「確かにないわね、人間に固執する価値は」
小さく呟く。フラスコを握る手にポツリポツリと雨粒が落ち、次第に強くなる
「だったら!」
「でもエクル、あんたのやったことは私の嫌いな人間がやっていることと同じなのよ!!」
そう叫びフラスコを地面に叩きつける。フラスコの液体が空気に触れ激しい音と土煙を上げ爆発を引き起こす、私はそのまますぐにシャトルーズから買った魔術書を掲げる
「それにね、勝つなんて無理とか勝ってから言いなさい!スレート!行くわよ!!」
「グォォォォッ!!」
エクルの背後で地面に突っ伏していたスレートが私の声に叫び声で答えると見事な四足歩行で地面を駆け一気にエクルの身体を押さえ込む
狼男になったスレートの腕力ならばなんとかエクルを押さえつけれるはずだ
「くっ、ただの人間ではないと思っていましたが狼男だとは」
「少しの間堪えるのよスレート!」
掲げる魔術書から切れ端が次々と空へと舞い上がっていく、これが失敗してしまえば間違いなく私達は終わる
「・・・どうして、どうしてわかっていただけないのですか」
スレートに押さえられ力なく項垂れながら小さな声で呟くエクル
「諦めなさいエクル、どんなに貴女が望んでも私はそれに応えない」
「嫌です、そんなの嫌ですっ!!!」
彼女のなにかに触れたのだろう、今までにない不可視の強烈な力がエクルを中心に吹き荒れ私とスレートを吹き飛ばす
「ちぃっ・・・まだ少し時間が掛かるって言うのに」
地面を転がりローブを泥塗れしながら吐き捨てる、魔術書の切れ端は全て天へと舞い上がったがおそらくまだ発動には時間が掛かる
だけど正直言ってエクルの力をもってすればその短い時間でいともたやすく私を倒すことができるだろう、となれば後はスレートがどこまで時間を稼いでくれるかというところだけど
「だったらもう吸血鬼にならなければ死んでしまうくらいに痛めつけるしかありません」
「そうは・・・させるかッ!」
半分獣化が解け掛かったスレートが俊足で駆け白銀の剣で斬りかかる───だが
「さっきから犬風情が邪魔しないでいただけますか!」
怒号と共にエクルがスレートを睨みつけるとスレートの動きはまるで壊れた時計のようにピタリと止まり
「な、身体が!」
「・・・消えなさい」
抵抗するまもなくエクルの手の平から放たれた紅い光の矢がスレートの胸を穿ち吹き飛ばした
「スレート!」
「安心してください、お嬢様がお望みなら彼も吸血鬼にしてあげますよ。しかしまずはお嬢様、貴女からです!!」
ぐったりと倒れるスレートを心配する暇もなかった。エクルの姿が私の目の前から消え次の瞬間には私の首を締め上げていた
「ぐっ・・・え、エクルッ!」
「苦しいですか?苦しいでしょうセルリアンお嬢様」
エクルの細い腕がどれだけの力を込めてもびくともしない、これが吸血鬼の力か
なんて納得している状況ではないキリキリと締め上げられ意識が今にも消えそうだ
どんどん小さくなっていく魔術書の切れ端を見上げる、あれが届けば───
「次にお目覚めのときはもう吸血鬼になっていますよ、それではお休みなさいませセルリアンお嬢様」
エクルの力が更に篭る、まずい完全に落ちる
そう一瞬諦めかけたその時だった、私とエクルを柔らかい光が包みこむ
さながらそれは真っ暗な舞台に照らされるスポットライト
「こ、この光は太陽の・・・!」
「ったく、遅いわよ!けど間に合った!」
首から手を離し光から逃れようとするエクルの首を今度は私が掴む
「魔術書の名は『光導きし書』。たいそうな名前だけど本来太陽の光が届かない田畑に使う魔術書よ、こんな魔術書だけど今の貴女には一番効くわ!」
最初こんなどうでもいい魔術書をシャトルーズにつかまされた時は文句の一つでも言ってやろうとかとも思っていたが今回ばかりは感謝するほかない
「力が、魔力が抜けて・・・苦しい」
さっきまでは物凄かった吸血鬼の力も太陽の光の前では無力だった
「このまま灰になりなさいエクル!」
「嫌、一人は嫌、私だけ死ぬなんて嫌・・・死ぬならお嬢様も一緒にっ!」
瞬間腹部に激痛が走る。エクルの隠し持っていたナイフが私の腹部に突き刺さる
「ぐっ、往生際が悪いわ・・・ねっ」
けどここで逃したら次はない、魔術書だっていつまで持つかわからない
力を込め痛みを吹き飛ばすように叫ぶ
「感謝しなさいよエクル!殺されるのがあんたの友達の私ってことにね!!」
「お嬢様、今友達って・・・」
「エクル、あんたは色々覚えているみたいだけど肝心なことを忘れているわ。『私と二人のときはお嬢様は止めなさい』そして『私達は一生友達』、友達だからこんな姿になった貴女を見ていたくない!」
首から手を離しエクルの華奢な身体を抱きしめる
「もういい、今まで一人でよく頑張ったわねエクル」
そう言い痛みに耐え笑顔を作ってみせる。笑ったのなんて何時振りだろう、正直自分でもちゃんと笑えているかわからなかった。
「お嬢様・・・いえセル、リアン」
エクルの頬を涙が伝う、少しづつ身体が光に消え去りながら掠れた声で私の名前を呼ぶ
「一緒にいてあげられなくてごめんね」
小さく呟く。その言葉にエクルは何も言うことなく昔のように微笑むと光の中消えていった
雨が止み効力をなくした魔術書の切れ端がゆっくりと落ちていく
「さようならエクル」
体が膝から崩れ、仰向けに倒れ込む。辺りには大きな血溜まりができていた
力が抜け息が大きく漏れる、太陽を覆っていた黒い雲の隙間から光が少しづつ降り注ぐ
それは昔エクルと見た天使が降臨する絵画の情景によく似ていた
「はっ・・・死んだらもしかしたら天使にな・・・れる、かしら?」
天使か、天使にだったらなってもいいかもしれない。そう思い私はゆっくりと目を閉じた
街から離れた森の中、そこには人間嫌いの魔術師が住んでいる
「魔術師様!魔術師様!!」
今日も今日とて魔術師の力を頼りにするものが激しく魔術師のいる小屋の戸を叩く
「魔術師さ───」
言葉を遮るように扉にフラスコがぶつかり弾ける、硝子の破片がキラキラと宙を舞っていた
END
私の名前は緑河空、ごくごく普通の女子大生。しいて人と違うところをあげるとすれば
少し人よりインスタントラーメンが好きなことかな
天高く馬肥ゆる秋の空、今私は桜花町の大通りをバイト先に向って歩いていた。
「けど今日は一時間早く来るようにってなにかあったのかな?」
裏通りに入って考える。けど全然何も思い浮かばない、なにせ私のバイト先メイド喫茶
『カンツォーナ』はまだオープンして四日しかたっていない。
「あ、もしかしてバイトしていること大地君にばれちゃったとか?でも出かけるときなにも言ってなかったしそれは違うかな?」
大地君というのは最近同棲を始めた私の彼氏である。
このメイド喫茶『カンツォーナ』はお給料もいいしなによりあのメイド服ってのを一度着てみたいと思っていた所を大学の先輩から「一緒にやらない?」って言われて思わず大地君のことを考えずに飛びついてしまったの
彼、結構独占欲が強いからメイド喫茶でバイトしてるなんて言ったら物凄く怒りそうな気がする・・・だから今のところ内緒にしている。
裏通りを少し進んだ先、かなり年季の入った古い雑居ビルに入る。『カンツォーナ』は急に桜花町にできたのでまだ看板もできていない、しかしながらオープンからお客さんは結構入っている。
「よし、今日も頑張るぞ!目指せ指名NO.1!」
気合いとともに両手でガッツポーズをつくるとエレベーターに乗り込み『カンツォーナ』のある5階のボタンを押す。
『カンツォーナ』はメイドさんを指名して一緒に楽しむスタイルのメイド喫茶なの、だからここで一杯指名をもらうとそれにあわせてお給料もぐぐーんと上がるということ
はぁ・・・NO.1になったら大地君と旅に行きたいな、ご当地インスタントラーメンを食べ歩きする旅に
そんなことを考えているうちにエレベーターは『カンツォーナ』へと到着する。
「おはようございますっ!」
「・・・・・・押忍、おはようございます」
元気よく返事するとレジにいる石渡君がその大柄な体には似合わない小さな箒をもって掃除をしていた。石渡君は『カンツォーナ』のボーイ兼用心棒、『カンツォーナ』はアルコールも提供しているので酔っ払ってメイドさんに襲い掛かるなんて状況も想定してのことなんだ
けど、あれ?
「石渡君、その頭包帯なんて巻いてどうしたの?」
「・・・・・・少し怪我した」
うん、怪我したってのはわかるんでどうしたか聞きたかったんだけどな。そもそも少しってレベルじゃないくらい色んなところから包帯が見えてるんだけど
「・・・・・・緑河、奥でお客様が待っている」
「私にお客様?」
誰だろう?そもそも私がここで働いていることを知っている人なんてそういない
まぁ考えても仕方ないかな、会ってみればわかるでしょ
そのとき私は物凄く軽い気持ちでいた、今から会う人物が私の運命を大きく変えることになる人とは知らずに・・・
「もしかして君が緑河空さん?」
「あ、はい!」
奥の席にはスーツ姿の男性が二人ソファに座っていた。二人のうちの一人、妙に爽やかそうなお兄さんに私は声を掛けられた。
全然知らない人だ、一体誰なんだろう?
「ここのコーヒー不味いな、インスタントか?」
もう一人の細長いサングラスをかけた男の人が呟く、ううっなんか物凄く怖そうな人。
「仁、とりあえず店のことは後にして自己紹介からしておこうよ。多分彼女まだ全然状況が把握できていないよ」
爽やかそうなお兄さんの言葉に私はコクコクと頷く、全く状況が把握できていない。
「えっとはじめまして僕は音瀬一葉、漢数字の一に葉っぱの葉で一葉。今日は一時間早くに出勤してもらってごめんね」
「あ、いえどうもはじめまして・・・えっと音瀬ってもしかして、四葉さんの?」
音瀬って苗字でピンときた。四葉さんは私をこのメイド喫茶『カンツォーナ』に誘ってくれた大学の先輩だ、私の言葉に一葉さんは肯定の頷きを見せる
「そう音瀬四葉は僕の妹、緑河さんはいつも四葉と仲良くしてくれているみたいでありがとうね」
「そんな四葉さんには大学だけじゃなくてここでも私いつもお世話になりっぱなしなんです。昨日だって私のお客さんが四葉さんが相手していたお客様の席に乗り込んじゃったりしたんですけどすぐに対応してくれたりして」
「そうなんだちゃんとやっているみたいでホッとしたよ。とりあえずまぁ緑河さん、座って」
「あ、はい。それじゃ失礼します。」
お言葉に甘えて二人の正面のソファに腰掛ける。
兄弟が多いって言ってたけど四葉さんにこんな格好良いお兄さんがいるとは思わなかった
「あ、それでこっちのちょっと怖そうなお兄さんが僕の親友の天城仁。『リチェルカーレ』の店長といった方が緑河さんにはわかるかな」
一葉さんの言葉に「怖そうとは失礼な」と言うと天城さんは煙草に火をつける
このいかにもメイド喫茶というよりは仁義という言葉が似合いそうな人が『リチェルカーレ』の店長さんだとは
『リチェルカーレ』は『カンツォーナ』ができるよりも前から桜花町にあるメイド喫茶でうちの店長がオープン前からずっと気にしていた店だ
・・・そこまで考えて『カンツォーナ』の店長もこの天城さんと大して変わらない、いやむしろあのモヒカン店長の方が酷いと思うな
なんだろうメイド喫茶の店長ってみんなこんな感じの人ばっかりなのかな?
「あのぉ、それでお話ってなんですか?」
リチェルカーレの店長さんが私に話ってなんだろう?引き抜きとかな?
期待と不安が入り混じる、けど天城さんから出た言葉は私の予想とは全く違っていた
「緑河空、お前がこれから『カンツォーナ』の店長だ」
「・・・て、店長?店長ってええええっ?」
もうなんていうか驚きの声を上げるしかない、なんでどうしてまだ入店して4日目・・・そもそもオープンしてからも4日目だってのに私が店長?
「あ、あのモヒカ・・雛形さんはどうなったんですか?」
「奴なら死んだよ、今頃魚の餌にでもなってるだろ」
「し、死んだ!?」
更に大きい声で驚く私に一葉さんが割って入る
「いやいや死んでないよ、仁も適当なことを言わない」
「まぁなに、殺しても良かったんだがな」
「そこは同意するけど、まぁともかく少し僕から話させてくれ」
あの優しそうな一葉さんまでもが同意するなんてあのモヒカン店長なにやったんだろう?
「えっと話が途切れてごめんね、順を追って話するよ」
「は、はいお願いします」
そう言うと一葉さんはカバンからノートとペンを取り出し流暢な文字で綴っていく
「とりあえず昨日僕の会社が『カンツォーナ』を買収させてもらったんだ。そして悪いけど僕の提示する経営方針に従えない雛形君には店長の座を降りてもらった」
「ふむふむ」
「ただまぁ僕も色々仕事をしているからね、経営のほうは他の人間に任せているんだリチェルカーレを仁にまかせているみたいにね。そしてカンツォーナの店長に君が選ばれたと」
「で、でもなんで私が店長なんですか?」
話はまぁなんとなくわかった気もするけどなんで私が店長なの?そもそも経営とか全くやったことがないのに大丈夫なのかな
「緑河さんが選ばれたのは色んな条件を加味した結果だね、そしてこれから話すことが重要なんだけどいいかな?」
よくない・・・とは言わせない雰囲気だった。そしてなんていうか私が店長なのもなにかさらっと流された気がする
「新しいカンツォーナの経営方針なんだけど」
ノートの新しいページに一葉さんは箇条書きで経営方針とやらを書き出していく
「まずは営業時間の変更、新しいカンツォーナは夕方六時から夜の十一時までの営業にする。これはリチェルカーレの営業時間と被らないようにするためと昼と夜で全く色の違った営業にして広くお客さんを入れるための戦略。そして次に営業時間の変更に伴い従業員の大幅な削減を行う。そうだねとりあえずは緑河さんを入れてメイドは五人、あとは石渡君ぐらいで充分やっていける」
「あの営業時間の変更はともかく従業員削減ってまだカンツォーナオープンして4日ですよ、いきなり辞めさせる訳にはいかないんじゃ・・・」
カンツォーナには確か三十人くらいメイドさんがいたはず、まだ私だって全員の顔を覚えていないしもっと言ってしまえばローテーションの関係でまだ店に一度も来たことない子もいる、それをいきなり辞めさせるってのはさすがにダメだと思う
「それについては安心しろ、他のやつらには全国のメイド喫茶に間者として行ってもらうことになる」
「か、間者?」
煙草を吹かしながら答える天城さんに思わず聞き返す
「ようはスパイってことだ、さまざまな情報をリークしいざとなれば内部から動いてもらう」
「まぁその辺のことは僕が全面的にやるから緑河さんは気にせず店長の仕事やってくれればいいよ」
「は、はぁ・・・」
ニッコリ笑う一葉さんにとりあえず頷いておく。この二人がなにか企んでいるのは明らかにわかるんだけどなんだろう、知らないほうがいい気がする
「まぁとりあえず僕からはこれくらいだけど仁からはなにかある?」
一葉さんの問いに天城さんは煙草を灰皿に押し付けるとじっとこちらを見つめる
「そうだな一度リチェルカーレに来い、コーヒーの淹れ方ってのを教えてやる。あと全然関係ないが資料によると緑色の髪のようだがどうゆことなんだ緑河?」
「あ、これウィッグなんです。それとお店では緑河空じゃなくてミントって呼んで下さい」
万が一大地君がカンツォーナに来ちゃったりしてるところで名前を呼ばれたら困る。私は腰まで伸びる長い髪のウィッグを外しショートボブに切りそろえた緑色の髪を見せるとペコリと頭を下げた
けど私に店長なんて務まるのかなぁ?
これ正直読み飛ばしていいよ、まじで中学生みたいなネタだから
基本操作方法
弱攻撃 | A |
中攻撃 | B |
強攻撃 | C |
アクティブカウンター | D |
ブレイクアタック | or N or + C+D |
通常投げ | 相手の近くで、or + C or D |
投げ外し | 通常投げされた場合にすばやく任意の方向にレバーを入れてC or D (相手の投げボタンに合わせて押す必要あり) |
空中投げ | お互い空中で相手の近くで、or or 以外にレバーを入れてC or D |
移動 | or |
立ちガード | |
しゃがみガード | |
しゃがみ | or or |
ノーマルジャンプ | or or |
小ジャンプ | 一瞬だけor or |
中ジャンプ | or or →一瞬だけor or |
大ジャンプ | or or →or or |
ダッシュ | (or 入れっぱなしでダッシュ継続) |
バックステップ | |
アクティブムーブ・前方 | N or + A+B |
アクティブムーブ・後方 | + A+B |
受け身 | ダウン直前にA+B |
フルアタックモード発動 | or N or + B+C |
挑発 | セレクトボタン |
誰も見てないことをいいことに追加枠発表!!
2012年発売予定!!すーぱーゆうがばとるEX(えくせれんと)
参戦キャラクター!!
「───オレは硬派な男になる!」
神楽坂恭治 サポートキャラ:音瀬五葉 登場作品:メイド服とおまじない
・なんていうかオーソドックスっていうか、リュウケンみたいな感じだな!
オレより強いやつに会いに行く!な感じだな、波動昇竜キャラだな・・・安定してるぜ?
硬派エルボー 214+攻
硬派アッパー 263+攻
ラン 236+攻
スライディング ラン中に236+弱
見よう見まねの鉄山靠 ラン中に236+中
飛び踵落とし ラン中に236+強
奇襲攻撃 236236+強 1ゲージ消費
五葉サポートアタック 1ゲージ消費
おまじないによるすこし幸せになれることが起きる
茨の道を行く 瀕死時に214214+強
・相手を掴んで茨の道を突き進み壁にぶつける移動投げ
「やれやれ面倒な仕事だぜ」
“影咲狼牙” サポートキャラ:南風章ことガルファード 登場作品:14症候群
・やばいよ!組織の特SクラスとSクラスのコンビなんて勝てるわけねぇ!!
バランス崩壊だよ、クソゲー化しちゃうよ?あれ・・・でも弱くね火のでない草薙京じゃね?
でもシンゴ君強いんだよね、火のでない庵君も強いらしいんだよね
風よ唸れ! 4タメ6+攻
風よ切り裂け 2タメ8+攻
組織流簡易近距離格闘術 近距離41236+攻
風よ巻き起これ 236236+強 1ゲージ消費
ガルフォードサポートアタック 0.5ゲージ消費
意味深なセリフで相手のゲージを減らす
“能力”が暴走する!? 瀕死時222+強
全身当身、発動すると運よく?つむじ風が相手を襲う
「はぁーやくお湯が沸かないかな?」
緑河空 サポートキャラ:大地君 登場作品:おいしいらーめんのたべかた
・空ちゃんと水があれば生きていける人がいるから強いよ!でも空ちゃんは戦えるの?ねぇねぇ女性枠だから
って戦いは厳しいものなのよ!!でも大丈夫空ちゃんには秘密があるからそれが発動すればすごいぞ!
多分!頑張れ頑張れできるできる!!
お湯を沸かす 236+攻
かやくを入れる 214+攻
あとのせさくさく 241+攻
じっと我慢 22+攻
ケトルハンマー 236236+強 1ゲージ消費
大地君サポートアタック 0.5ゲージ消費
空ちゃんがガード中に飛び出してきて相手をボコボコにするよ!
ミントちゃんカンツォーナスペシャル「りゅーいーそー」 瀕死時に4123641236+強
カンツォーナのメイドさんがひき逃げした後石渡君が渾身の一撃を加えるよ!
「死ねよ、糞神」
国枝実 サポートキャラ:なし 登場作品:最初で最後の邂逅 その2 仮面の箱庭
・満を持してみのりんこと国枝実君が颯爽と登場!こいつにとってサポートなど必要ない!周りの人間は利用するだけ利用する!ヒャッハー格好いいぜ!
でも多分ストーリーじゃ死ぬな、間違いなく死ぬな
川島ァ!! 236+攻
・・・近づくんじゃねぇ! 近距離263+攻
くせーんだよ! 4タメ6+攻
あああ、面倒臭ぇ 空中で22+攻
死ねよ、糞神 近距離で一回転+強 1ゲージ消費
俺はなにをやっても許されるんだよ! 瀕死時236236+弱強
拳銃を取り出してぶっ放す、ガード不可
「だから“さようなら”したの!」
白幼女 サポートキャラ:図書館の管理者 登場作品:反世間運動
・やばくね?ボスじゃね?ラスボスじゃね?みのりんとか即死じゃね?
でも多分あれだ、幼女だからリーチとか短いに違いない・・・でも全画面攻撃とかあるなこれ
とにかく負ける姿が想像できねぇ・・・
えいっ! 214+攻
あっちいけ! 63214+攻
よいしょ! 近距離214+攻
きらいっ! 41236+攻
静止する時、そして降臨 弱・弱・6・中・強 1ゲージ消費
図書館の管理者サポートアタック 1ゲージ消費
白幼女の周りに本の切れ端が纏わり付いてバリアになるぞ!
さようなら 瀕死時に静止する時、そして降臨発動後近距離二回転+弱中強
「ただの人間嫌いの魔術師よ!」
セルリアン サポートキャラ:スレート 登場作品:ラブ@ポーション
・お気に入りキャラだからなんか優遇されてるっぽい、そしてやたらと遠距離メインっぽい
でも近づいたらスレートのサポートの強さっていうか判定が強くてやばいっぽい
そんな感じっぽい
粘着弾 214+攻
衝撃弾 236+攻
対地衝撃弾 空中で236+攻
対空衝撃弾 263+攻
即効性獣化薬剤 632146+強 1ゲージ消費
スレートサポートアタック 1ゲージ消費
スレートさんが突撃してきて相手を剣で打ち上げるよ!
シャトルーズの魔術書 瀕死時816438+強
魔術書の切れ端が舞い上がり光線が降り注ぐよ
「か、勘違いしないでよね!!」
音瀬四葉 サポートキャラ:陸奥 登場作品:メイド服とおまじない第二章 抗争編
天使のエチュード 236+攻
悪魔のセレナーデ 214+攻
騎士のコンチェルト 4タメ6+攻
魔術師のプレリュード 2タメ8+攻
勇者達のアンサンブル 412364+強 1ゲージ消費
陸奥サポートアタック 0.5ゲージ消費
変なオタ芸により相手のゲージが減る
深窓のノクターン 瀕死時236236+強中
思いっきり相手を壁へと突き飛ばす、壁に当たった相手は気絶状態になる
「───安心しろ、初めから逃がすつもりはない!」
天城仁 サポートキャラ:音瀬一葉 登場作品:メイド服とおまじない
退いてろッ! 41236+攻
見切る 22+攻
薙ぎ払う 見切る中に236+弱
暗剄 見切る中に236+中
顎砕き 見切る中に236+強
金属製の扉をぶち抜く程度の蹴り 214+攻
アイアンクロー 464+攻
天神拳 「砕」 236236+強 1ゲージ消費
音瀬一葉サポートアタック 0.5ゲージ消費
相手を分析し助言することでステータスを強化
天神拳 「滅」 瀕死時66636+強
ガード不能乱舞技、やばいとにかくやばい
「あんたなんか…死んじゃえばいいのよ!」
エリス サポートキャラ:葛新人 登場作品:Life back by桜井
金髪の騎士 236+攻
おしとやかでエリートな魔法使いのお嬢様 214+攻
光の矢 236236+攻
清めの水輪 22+攻
槍の竜騎士団 空中で236236+強 1ゲージ消費
葛新人サポートアタック 2ゲージ消費
画面全体にダメージ判定
感念障壁 瀕死時222+強
障壁が画面端に向って展開する
「それで、今回はどんな“あらすじ”なんだよ」
スターナイトこと新堂景一 サポートキャラ:杉崎利恵 登場作品:スターナイトストレイブス?
「火炎」ファイヤーボール 236+攻
「土結」ダイヤモンドダスト 632146+攻
「移転」テレポート 22+攻
「剣具」ガイハルド 214+攻 (三回まで連続可能)
「破械」バーストフレア 623+攻
「剣星火炎」フレイムバードストライク 236236+強 1ゲージ消費
杉崎理恵サポートアッタック 1.5ゲージ消費
瀕死時にHPを回復する
「進命」エレヴォリューションフォーム 瀕死時4123641236+強
身体能力を強化した状態で連続攻撃、一定時間スタータス上昇は続く
「円月輪じゃなくて“まどかづきりん”よ!」
円月凛 サポートキャラ:草薙剣 登場作品?:スチィールメイデンアクセル
メイデンなっくる 214+攻
ダウンロード 421+攻
エクスプレション ダウンロード成功後236+攻
インストール ダウンロード成功後22+攻
カーマインクラッシュ 236236+強 1ゲージ消費
草薙剣サポートアタック 1ゲージ消費
分析により2回まで次の攻撃が通常ヒットでもカウンターヒット扱いになる
アンインストール 瀕死時近距離一回転+強
相手を掴みダメージ+ゲージを1ゲージ奪う
「ちぃ、やはり魔力の炎は味を鈍らせるぜ」
ラセット=ブラウン サポートキャラ:ソルフェリノ 登場作品?:青の魔術師と灰色の騎士
第一の炎アクトガンツッア 41236+攻
第二の炎ヘキサガンツッア 623+攻
第三の炎マグナガンツッア 214+攻
葉巻を吸う 22+攻
蹴り上げる 葉巻を吸う中214+弱
突き抜ける 葉巻を吸う中214+中
踏みつける 葉巻を吸う中214+強
深紅の熱風 236236+強 1ゲージ消費
ソルフェリノサポートアタック 1.5ゲージ消費
ダメージを受けるまで徐々にHPを回復する
死の炎 瀕死時近距離4タメ646+強
炎が画面全体を数回暴れまわる
・・・・・・書いてみると意外と少にゃいな、もちろん隠しキャラは天城仁&音瀬一葉とエリスちゃん&葛新人です
天城さんはノーコンテニューでED後に出てくる感じでエリスちゃんは一定回数超必殺で倒すと乱入してくる感じだな
それでも8チームか、おまけ的に書いたスターナイト様を合わせてもそれでも9チーム
・・・色々追加したが12チーム!なんていうかちょっぴり公開してないキャラクターまで出しちゃったぜ!
どうせ見てないし構わんよな!
うん、よし・・・ ゲーム化対策はバッチリだぜ!ヽ(゚д゚)ノ ヽ(゚д゚)ノ ヽ(゚д゚)ノ 妄想くらいええじゃないか
おまじないが終わりしばしの沈黙がエレベーター内に流れる。
我ながらよく五葉のおまじないを覚えていたと思う、そして咄嗟の行動とはいえ結構大胆な
ことをしたと少しばかりの後悔・・・けど
「ありがとうございます神楽坂さん」
頬を紅く染め微笑む五葉を見たら自分のやったことは間違いではなかったと確信した
「でも神楽坂さんがおまじないをかけてくれるなんて思っても見なかったです」
「まぁオレも間違えなくて良かったよ、間違えてたら洒落にならないからなぁ」
そう言って二人で笑いあう。今日は色々あったがなんにせよこれで戦いは終わったんだ、後は帰ってゆっくりと休むだけ・・・と思っていた
ゆっくりとエレベーターの扉が開きどこかで見たことがある金髪ツインテールのやたら背の小さいメイドさんと目が合うまでは
「や、やぁ」
思わずぎこちなく手を上げる。ぎこちなかったのは金髪ツインテールのメイドさん───
四葉が妙に殺気だっている気がしたからだ
「あんたなんでまだここにいるのよ、それにメイドさんに手を出して」
「いや待て四葉さん、これには海よりも深い訳があるんだ」
「え、四葉お姉ちゃん?」
五葉が振り返る、あれ?今何かお姉ちゃんだとかなんとか・・・
「五葉、五葉じゃない!なんでこんなところでメイド服・・・っていうかぁ!!」
物凄い怒りの形相でずんずんと四葉が近づいてくる、やばいなんか知らないがやばい
「四葉さんなんかしらないが落ち着こう、落ち着こ・・・」
「なんでもいいから五葉からそのいやらしい手を離しなさいっ!」
「うぉっ!」
四葉に両手で突き飛ばされて後ろにふらつく。別段大した力じゃない、それこそ天城さんや雛形の手下に比べたら蟷螂の鎌なのだが
ゴンっと鈍い音が頭の中に響く
運の悪いことに思いっきり壁に後頭部をぶつけた、それはもうクリーンヒットな感じに
───あ、やばい落ちる
考えるまもなく全身から力が抜け膝から崩れ落ち意識が遠のいていく、消え行く意志の中目に映ったのは
「え、あれ?なにどうしたの?」
自分がやったことが理解できずに立ちつくす四葉と
「神楽坂さん大丈夫ですか!?」
心配そうに駆け寄ってくる五葉の姿だった
ああ、せっかく五葉が笑ってくれたっていうのにまた悲しそうな顔してる
なんとかしなくちゃ、そう五葉の顔へと手を伸ばしたところでオレの意識は完全に落ちた
手が握られていた───
柔らかくて温かい、それはどこか懐かしく安心できる気持ちにさせる
「・・・・・・ん、ううん」
ゆっくりと目を開ける。見慣れた天井だ、そこがリチェルカーレの五葉のベットだということにすぐに気が付いた
「うっ・・・」
頭痛がして次に全身に痛みが走る。思ったよりも目覚めは悪かった
「神楽坂さん!気が付きましたか」
「あ、ああ・・・ごめんなんかまた心配かけたみたいで」
心細そうにオレの手をギュッと握る五葉を見て、心配させないようにとにかく無理して笑顔で作る
「もしかしてあそこから運んできてくれたのか」
「あ、はい。・・・一応傷の手当も少しですがしました」
確かに五葉の握るオレの手は包帯でグルグル巻きだ
「でも本当神楽坂さんが無事で良かったです、もしものことがあったら私・・・私!」
「おいおい、泣くなよ」
薄っすらと瞳を濡らす五葉の涙を拭おうと身体を起したとき視線の端にオレを一発ノックアウトした金髪ツインテールの美少女がいることに気が付き、思わずオレは動きを止めた
「あ・・・四葉さん」
こんなことをしていたらまた「私の妹になにしてるのよー!」と突き飛ばされる・・・と思ったがなぜかベットから少し離れたところで何故か四葉は体育座りをしていた、しかもなんかあれだ金髪のツインテールが元気なさそうにしょげている
「あのえっとごめんなさい。五葉から話は聞いたわ、まさかあなたが五葉を助けてくれてたとか知らないで」
四葉はオレに気がつくと立ち上がり申し訳なさそうに頭を下げる
「いや俺は大丈夫だよ、しかし驚いたよまさか四葉さんと五葉が姉妹だったなんて」
気を失う前に確かに聞いた五葉と四葉が姉妹という事実、無論一番驚いたのは姉妹は姉妹でもあのロリな体型している四葉が姉ってことなんだがやはりここは黙っておこう
「びっくりしたのは私も一緒よ、まさか五葉が『リチェルカーレ』でメイドやってるなんて思ってなかったわ。お兄様の仕事の手伝っているんじゃなかったの?」
「ええっとその、それには海よりも深い訳があるの四葉お姉ちゃん今度ゆっくり話すね」
少ししどろもどろになりながら答える五葉、そういえばなんで五葉が『リチェルカーレ』で働いているのかはオレも知らないな
「ふぅん、まぁいいわ。ああ、それから五葉にはもう話したけどこれから私も『リチェルカーレ』で働くからよろしくね硬派なオタクのお兄さん♪」
「だからオレはオタクじゃない・・・って!四葉さん『リチェルカーレ』で働くの!?」
「そりゃ私の大事な妹の五葉にへ・ん・な虫が付かないようにしないといけないからね。あ、そうそうもちろん私のこの部屋に住むからそれなりのスペース開けておいてね」
「・・・まじですか」
“変な”を妙に強調してにっこりと嫌な笑みを見せる四葉に思わずオレは天を仰ぐ
この八畳間に五葉と四葉とオレ、三人が一緒に暮らすんだぜ?これからどうなるんだ、オレの硬派な男になるための修行ってのは
「でもなんだか楽しくなりそうですね♪」
五葉だけがこの状況の中楽しそうに微笑んでいた・・・ぎゅっとオレの手を握ったまま
東京アンダーグラウンドの台詞なんて誰がわかるだろうかな感じで始まった今日この頃
そろそろあの迷惑出会い系メールも溜まってきたのでご紹介をば(←紹介するものなのか?
前回までのあらすじ
三〇洋子(27歳独身・なぜかすぐ脱ぐ)という女性から姪のし〇の〇い(全部平仮名句読点打たない女)とメールしてくれるだけで1億あげるよ!言われた夕雅でしたがそれを当然のことながら無視しました
そうしたらこの あ〇 とかいう平仮名しか書けない子が飛行機のチケットを買っておきながら何故かバスで行方不明に、三〇からは後藤〇明とかいう私の友人を名乗る人から通帳に金を振り込めとか言われる始末
そしてなんと 〇いは後藤に誘拐されていたのだーだーだー(エコー
すげぇな後藤、行方不明の子を見つけるなんてさ!グッジョブ!
そんな冗談はさておいて後藤に誘拐されたお馬鹿からのメール
本名が妙に字画が悪いので字画の良い名前にしようとおもった結果がこのちょっと痛い名前だよ!!
名古屋市在住、どこにでもいるメイドスキー♪
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
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