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日記と小説の合わせ技、ツンデレはあまり関係ない。 あと当ブログの作品の無断使用はお止めください
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私の名前は緑河空、ごくごく普通の女子大生。しいて人と違うところをあげるとすれば
少し人よりインスタントラーメンが好きなことかな
天高く馬肥ゆる秋の空、今私は桜花町の大通りをバイト先に向って歩いていた。
「けど今日は一時間早く来るようにってなにかあったのかな?」
裏通りに入って考える。けど全然何も思い浮かばない、なにせ私のバイト先メイド喫茶
『カンツォーナ』はまだオープンして四日しかたっていない。
「あ、もしかしてバイトしていること大地君にばれちゃったとか?でも出かけるときなにも言ってなかったしそれは違うかな?」
大地君というのは最近同棲を始めた私の彼氏である。
このメイド喫茶『カンツォーナ』はお給料もいいしなによりあのメイド服ってのを一度着てみたいと思っていた所を大学の先輩から「一緒にやらない?」って言われて思わず大地君のことを考えずに飛びついてしまったの
彼、結構独占欲が強いからメイド喫茶でバイトしてるなんて言ったら物凄く怒りそうな気がする・・・だから今のところ内緒にしている。
裏通りを少し進んだ先、かなり年季の入った古い雑居ビルに入る。『カンツォーナ』は急に桜花町にできたのでまだ看板もできていない、しかしながらオープンからお客さんは結構入っている。
「よし、今日も頑張るぞ!目指せ指名NO.1!」
気合いとともに両手でガッツポーズをつくるとエレベーターに乗り込み『カンツォーナ』のある5階のボタンを押す。
『カンツォーナ』はメイドさんを指名して一緒に楽しむスタイルのメイド喫茶なの、だからここで一杯指名をもらうとそれにあわせてお給料もぐぐーんと上がるということ
はぁ・・・NO.1になったら大地君と旅に行きたいな、ご当地インスタントラーメンを食べ歩きする旅に
そんなことを考えているうちにエレベーターは『カンツォーナ』へと到着する。
「おはようございますっ!」
「・・・・・・押忍、おはようございます」
元気よく返事するとレジにいる石渡君がその大柄な体には似合わない小さな箒をもって掃除をしていた。石渡君は『カンツォーナ』のボーイ兼用心棒、『カンツォーナ』はアルコールも提供しているので酔っ払ってメイドさんに襲い掛かるなんて状況も想定してのことなんだ
けど、あれ?
「石渡君、その頭包帯なんて巻いてどうしたの?」
「・・・・・・少し怪我した」
うん、怪我したってのはわかるんでどうしたか聞きたかったんだけどな。そもそも少しってレベルじゃないくらい色んなところから包帯が見えてるんだけど
「・・・・・・緑河、奥でお客様が待っている」
「私にお客様?」
誰だろう?そもそも私がここで働いていることを知っている人なんてそういない
まぁ考えても仕方ないかな、会ってみればわかるでしょ
そのとき私は物凄く軽い気持ちでいた、今から会う人物が私の運命を大きく変えることになる人とは知らずに・・・
「もしかして君が緑河空さん?」
「あ、はい!」
奥の席にはスーツ姿の男性が二人ソファに座っていた。二人のうちの一人、妙に爽やかそうなお兄さんに私は声を掛けられた。
全然知らない人だ、一体誰なんだろう?
「ここのコーヒー不味いな、インスタントか?」
もう一人の細長いサングラスをかけた男の人が呟く、ううっなんか物凄く怖そうな人。
「仁、とりあえず店のことは後にして自己紹介からしておこうよ。多分彼女まだ全然状況が把握できていないよ」
爽やかそうなお兄さんの言葉に私はコクコクと頷く、全く状況が把握できていない。
「えっとはじめまして僕は音瀬一葉、漢数字の一に葉っぱの葉で一葉。今日は一時間早くに出勤してもらってごめんね」
「あ、いえどうもはじめまして・・・えっと音瀬ってもしかして、四葉さんの?」
音瀬って苗字でピンときた。四葉さんは私をこのメイド喫茶『カンツォーナ』に誘ってくれた大学の先輩だ、私の言葉に一葉さんは肯定の頷きを見せる
「そう音瀬四葉は僕の妹、緑河さんはいつも四葉と仲良くしてくれているみたいでありがとうね」
「そんな四葉さんには大学だけじゃなくてここでも私いつもお世話になりっぱなしなんです。昨日だって私のお客さんが四葉さんが相手していたお客様の席に乗り込んじゃったりしたんですけどすぐに対応してくれたりして」
「そうなんだちゃんとやっているみたいでホッとしたよ。とりあえずまぁ緑河さん、座って」
「あ、はい。それじゃ失礼します。」
お言葉に甘えて二人の正面のソファに腰掛ける。
兄弟が多いって言ってたけど四葉さんにこんな格好良いお兄さんがいるとは思わなかった
「あ、それでこっちのちょっと怖そうなお兄さんが僕の親友の天城仁。『リチェルカーレ』の店長といった方が緑河さんにはわかるかな」
一葉さんの言葉に「怖そうとは失礼な」と言うと天城さんは煙草に火をつける
このいかにもメイド喫茶というよりは仁義という言葉が似合いそうな人が『リチェルカーレ』の店長さんだとは
『リチェルカーレ』は『カンツォーナ』ができるよりも前から桜花町にあるメイド喫茶でうちの店長がオープン前からずっと気にしていた店だ
・・・そこまで考えて『カンツォーナ』の店長もこの天城さんと大して変わらない、いやむしろあのモヒカン店長の方が酷いと思うな
なんだろうメイド喫茶の店長ってみんなこんな感じの人ばっかりなのかな?
「あのぉ、それでお話ってなんですか?」
リチェルカーレの店長さんが私に話ってなんだろう?引き抜きとかな?
期待と不安が入り混じる、けど天城さんから出た言葉は私の予想とは全く違っていた
「緑河空、お前がこれから『カンツォーナ』の店長だ」
「・・・て、店長?店長ってええええっ?」
もうなんていうか驚きの声を上げるしかない、なんでどうしてまだ入店して4日目・・・そもそもオープンしてからも4日目だってのに私が店長?
「あ、あのモヒカ・・雛形さんはどうなったんですか?」
「奴なら死んだよ、今頃魚の餌にでもなってるだろ」
「し、死んだ!?」
更に大きい声で驚く私に一葉さんが割って入る
「いやいや死んでないよ、仁も適当なことを言わない」
「まぁなに、殺しても良かったんだがな」
「そこは同意するけど、まぁともかく少し僕から話させてくれ」
あの優しそうな一葉さんまでもが同意するなんてあのモヒカン店長なにやったんだろう?
「えっと話が途切れてごめんね、順を追って話するよ」
「は、はいお願いします」
そう言うと一葉さんはカバンからノートとペンを取り出し流暢な文字で綴っていく
「とりあえず昨日僕の会社が『カンツォーナ』を買収させてもらったんだ。そして悪いけど僕の提示する経営方針に従えない雛形君には店長の座を降りてもらった」
「ふむふむ」
「ただまぁ僕も色々仕事をしているからね、経営のほうは他の人間に任せているんだリチェルカーレを仁にまかせているみたいにね。そしてカンツォーナの店長に君が選ばれたと」
「で、でもなんで私が店長なんですか?」
話はまぁなんとなくわかった気もするけどなんで私が店長なの?そもそも経営とか全くやったことがないのに大丈夫なのかな
「緑河さんが選ばれたのは色んな条件を加味した結果だね、そしてこれから話すことが重要なんだけどいいかな?」
よくない・・・とは言わせない雰囲気だった。そしてなんていうか私が店長なのもなにかさらっと流された気がする
「新しいカンツォーナの経営方針なんだけど」
ノートの新しいページに一葉さんは箇条書きで経営方針とやらを書き出していく
「まずは営業時間の変更、新しいカンツォーナは夕方六時から夜の十一時までの営業にする。これはリチェルカーレの営業時間と被らないようにするためと昼と夜で全く色の違った営業にして広くお客さんを入れるための戦略。そして次に営業時間の変更に伴い従業員の大幅な削減を行う。そうだねとりあえずは緑河さんを入れてメイドは五人、あとは石渡君ぐらいで充分やっていける」
「あの営業時間の変更はともかく従業員削減ってまだカンツォーナオープンして4日ですよ、いきなり辞めさせる訳にはいかないんじゃ・・・」
カンツォーナには確か三十人くらいメイドさんがいたはず、まだ私だって全員の顔を覚えていないしもっと言ってしまえばローテーションの関係でまだ店に一度も来たことない子もいる、それをいきなり辞めさせるってのはさすがにダメだと思う
「それについては安心しろ、他のやつらには全国のメイド喫茶に間者として行ってもらうことになる」
「か、間者?」
煙草を吹かしながら答える天城さんに思わず聞き返す
「ようはスパイってことだ、さまざまな情報をリークしいざとなれば内部から動いてもらう」
「まぁその辺のことは僕が全面的にやるから緑河さんは気にせず店長の仕事やってくれればいいよ」
「は、はぁ・・・」
ニッコリ笑う一葉さんにとりあえず頷いておく。この二人がなにか企んでいるのは明らかにわかるんだけどなんだろう、知らないほうがいい気がする
「まぁとりあえず僕からはこれくらいだけど仁からはなにかある?」
一葉さんの問いに天城さんは煙草を灰皿に押し付けるとじっとこちらを見つめる
「そうだな一度リチェルカーレに来い、コーヒーの淹れ方ってのを教えてやる。あと全然関係ないが資料によると緑色の髪のようだがどうゆことなんだ緑河?」
「あ、これウィッグなんです。それとお店では緑河空じゃなくてミントって呼んで下さい」
万が一大地君がカンツォーナに来ちゃったりしてるところで名前を呼ばれたら困る。私は腰まで伸びる長い髪のウィッグを外しショートボブに切りそろえた緑色の髪を見せるとペコリと頭を下げた

けど私に店長なんて務まるのかなぁ?


そんなわけで抗争編の番外編でしたとさ

なんていうかようはミントちゃん=空ちゃんってことだったんだよ!!


な、なんだってぇ!!!!Σr(‘Д‘n)



まぁだからなんだっていうんだけどね!

そして恭治の知らないところで広がっていく天城仁と音瀬一葉のメイド喫茶全国制覇

多分本編じゃそこは書かれないので番外編で書いてみたってわけよ


私からは以上!
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無題
樋口一葉のイメージで一葉も女だと思ってた。
五人全員女かと……。

しかし、この人と比べると仁さんがちょっと子供っぽく思える不思議。
社長。何者なんだ……
桜井 2010/06/01(Tue)20:48:39 編集
天城仁「子供っぽい・・・だとッ」
一葉さんが男性なのはそれこそかなり前に言っていたような気がしたけどあれか気のせいか
女ばっかり5人ってのもつらいんですよ、うん

>しかし、この人と比べると仁さんがちょっと子供っぽく思える不思議。

天城さんと一葉さんの関係は高校時代からの親友同士なので
恭治とかの前とは違って天城さんが結構フランクだったりはします
彼は天城さんの高校全国制覇を裏から支えた策士的なポジションでリチェルカーレがメイド喫茶になったのやら五葉がメイドやっているのもこの人のせいだったりまぁその辺は本編で
ひおうゆうが 2010/06/02(Wed)01:03:25 編集
プロフィール
HN:
氷桜夕雅
性別:
非公開
職業:
昔は探偵やってました
趣味:
メイド考察
自己紹介:
ひおうゆうが と読むらしい

本名が妙に字画が悪いので字画の良い名前にしようとおもった結果がこのちょっと痛い名前だよ!!

名古屋市在住、どこにでもいるメイドスキー♪
ツクール更新メモ♪
http://xfs.jp/AStCz バージョン0.06
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