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日記と小説の合わせ技、ツンデレはあまり関係ない。 あと当ブログの作品の無断使用はお止めください
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ラブ@ポーション 光導き書、そして全ての過去にさよならを

「スレート、貴方吸血鬼と戦ったことある?」
澄み切った満天の星空の下、焚き火の向こう側に座るスレートに私は問いかけた
「一度あるな、ただ教会の協力の下数十人体制でようやく一体といったところだが」
火で炙った干し肉を豪快に頬張りながら言うスレートに思わず嘆息する
「それ私達だけじゃ絶対に無理ってことなんじゃないの?」
「ふむ、確かに無理だな。だがセルリアン、君が無策で飛び出すとは思えないが?」
確かに無策ってわけじゃない、私はこの間エルフ族の行商人シャトルーズから買った魔術書を取り出す
「貴方が教会の力を借りて倒したって言うんなら私はエルフの力を借りて戦うまでよ、まぁ戦う必要がなければ一番良いんだけど」
そう言って私もスレートに習って干し肉を齧る。スレートは最近狩りだけに飽き足らず狩ってきた獲物を燻製にすることを趣味にしだしたのだが・・・これが実に私の口に合わない
「なによこれ、この前と全然変わらないじゃないパサパサして不味いわ」
「変わらないというか干し肉とは本来こうゆう味だ、それで確認だがやはり明朝行くのだな?」
干し肉を租借しながら小さく頷く。全く知らない吸血鬼ならいざ知らずあの子が吸血鬼になったというのなら私がやらなくちゃいけない、それがどんなに無謀な戦いと言われようとも
「ったく、私に出歩かせるなんて立場をわきまえなさいよねあの子も」
私は嘆息し、懐から一通の手紙を取り出すとそのまま焚き火の中へ放り投げた


明朝───私達は郊外にひっそりと佇む屋敷の前に立っていた。屋敷といっても庭は雑草で荒れ放題で、壁は至る所が朽ち果ててもはやあの頃の面影はない
「今となってはただの廃墟か」
感情を込めずに呟くと長く伸びた蔓を掻き分け中に進んでいく
「しかしこんなところに屋敷があるとはな、大分朽ち果てているようだが」
「ここは八年前までの私の家よ」
振り向くことなくただそれだけ言うと私は歩いていく。スレートはその言葉になにを感じ取ったようで私の後ろを付いて歩きながらただ静かに呟く
「なるほど、となるとその吸血鬼とやらは君の知り合いか。ならば君が突然飛び出したのも理解できる」
「・・・・・・。」
スレートの問いに無言のまま私は古びた木製の扉を開けた
屋敷の中は外の明るさとは裏腹に光の差し込む余地などなく飲み込まれるくらい真っ暗な世界が広がっている。
まるでどこまでも深い心の闇のようだ───
「気をつけろセルリアン、物凄い魔力の流れを感じる」
「そんなこと騎士・・・じゃなくて狼男のあんたに言われなくてもわかってるわよ」
そう言い腰から白銀の剣を抜き構えるスレートに私も懐中のフラスコを握り締め
「隠れてないで出てきたらどうかしらエクル!」
闇に向って昔の使用人の名前を叫ぶ
「・・・お久しぶりです、お出迎えが遅くなって申し訳ございませんでしたセルリアンお嬢様」
闇の中から答えは直ぐに返ってきた。そして一つ、また一つと蝋燭の火が闇の中に現れ答えを返した人物の姿が闇の中から浮かび上がっていく
「そうね、久しぶりエクル。貴女のお望みどおり来てあげたわ」
エントランスの中央にエクルは静かに立っていた
紺のワンピースに白いエプロンドレス、そして肩ほどまで伸びたベージュ色の髪
エクルの姿はあのとき私が最後に見たときと変わっていない、ただ一つ吸血鬼になった証とも言える深紅に染まった瞳を除いては
「ありがとうございます、ですがその様子ではどうやら私の望みは叶えられそうではありませんね」
「その通りよ、あいにくと貴女のお仲間にはならないわ」
「そうですか・・・それは残念です」
私の言葉にエクルは丁寧に御辞儀をすると私に背を向けてエントランスの中央階段をゆっくりと歩き出す
「それでもこうやってお嬢様が会いにきてくれたことは嬉しいです。覚えていますか?お嬢様が私に初めてお声を掛けてくださったときのこと」
「さぁ、覚えていないわねそんなこと」
私は冷たく言い放つがエクルは変わらぬ様子で続ける
「『ねぇシンクという方が気になるのだけどどうしたらいいかしら?』そう私に話し掛けられたんですよセルリアンお嬢様は」
ああ───そういえばそんなこともあったな
たがもうそんなことどうだっていい。私は薄っすらと脳裏に浮かぶ記憶を拒否するように頭を横に振る
「お嬢様はあの時シンク様のことが好きで・・・でも声を掛けることもできずいつもただずっと遠くから見つめてられるだけでした。でもそれ以来夜になるとお嬢様は私の部屋によくいらっしゃって二人でどうやって話しかけるかとか、デートはどこに行くか語り合いましたよね・・・あの頃はとても楽しかったです」
「全く八年前のことをよく覚えているわね」
「私にとって人間だった頃の最後のいい思い出ですから」
そう告げるとエクルは階段の途中で足を止め静かこちらを振り返る
最後のいい思い出か、確かにそれは私もそうだった
私とエクルの思い出がその後どうなったのかの答えはこの廃墟と化した屋敷が物語っている
「あの日、お嬢様のお父様・・・ディースバッハ様が国家反逆罪として死刑にされてから私とセルリアンお嬢様の運命は変わってしまった」
そうだ、あの日から私は人間が嫌いになったんだ・・・ずっと無罪を訴え続けたまま死んだ父さん、私の目の前で一方的に嬲り殺されたお母さん、そして最期まで私を逃がそうと必死になってくれた兄さん
「セルリアン、ディースバッハ卿の件に関しては一部の人間の独断で───」
「別にあんたが気に病む必要はないわよスレート、国の判断は間違ってない・・・父さんは実際に高官という役職に就きながら他国と結託し反乱を起そうとしてたのだから」
スレートが心配そうに声を掛けるが、私はローブを裾を握りしめながらただ真実を呟く
そう無罪を訴え続けた父さんは実際には私達を欺き騙していた、そしてそれを最期まで信じた母さんや兄さん使用人達は無残に殺された
同族である人を平然と殺す者、自分の保身のためには肉親さえ平然と裏切る者
そのとき私にとって人間なんて信じるに値しない者ということがはっきりとわかった
───人間なんて嫌いだ
「でもエクル、貴女よく無事だったわね」
「無事?無事なんかじゃありませんでしたよ・・・なんだったら私もあのとき殺されればよかったのに」
エクルはじっと目を閉じ首を横に振る
「私、混乱に乗じた賊に捕らえられて乱暴されたんですよ。少し前までお嬢様とどうやったら好きな人に話し掛けられるかなんて乙女みたいなこと言ってた私がです」
その言葉に私の心のどこかがぐっと熱くなるのを感じそして苦しくなる
「あいつらのアジトで朝から晩まで来る日も来る日も犯されつづけ、必要なくなったら私は娼婦の館に売り飛ばされました」
「・・・・・・くっ」
言葉が出ない、何を言えばいいのかわからないままローブの裾を握り締める力だけが更に篭る
「逃げることも死ぬこともできずそれから私は娼婦として八年間を過ごしました。心も涙も当に枯れましたがそれでも今私がここいれるのは私を救ってくれた二つの希望があったからなんですよセルリアンお嬢様」
「二つの希望?」
鸚鵡返しのように呟くしかない私にエクルはただ静かに頷く
「数ヶ月前、私は娼婦の館で一人の少女と出会ったんです。彼女の名前はエメラルド、娼婦の館にくる者は誰もなにかを背負いその表情は暗く沈んでいるというのに彼女は鮮やかな緑色の髪と同じくらい明るい方でした」
「エメラルド・・・」
エクルの口から出た意外な人物の名に私はただ驚くしかなかった。忘れもしない短かったがあの子と過ごした日々のことは
あの子は街が好きだった。街で何をやっていたか・・・私はそれを知っていながら最期まで見てみぬ振りをし続けた、あの子は元々そのために造られた存在だ自然とそこに行き着いたのも無理はない・・・因果とはそうゆうものなんだ
「彼女はいつも楽しそうに話していましたセルリアンお嬢様のことを。彼女からセルリアンお嬢様が生きているということを知れたのが一つ目の希望、そして───」
エクルは足元のナニカを掴み上げるとこちらに放り投げる。ゴロゴロと音を立てて私の足元まで転がってくる・・・それがナニカ、気が付いたとき
「───ッ!」
息が止まった、それは紛れもない人間の頭部だったからだ
「二つ目の希望は私にこの吸血鬼の力を与えてくれたあの方。今お嬢様の足元に転がっているそいつはあの日私を力任せに屈服させ無理矢理汚物を咥え込ませた賊の一人です、でも吸血鬼になった私に掛かってしまえばごらんの有様ですよ」
ニッコリとエクルは微笑むがもはやそこには恐怖しか感じなかった
違う、明らかに違うもう彼女は私の知っているエクルとは似ているようで違う
「もう一度お誘いいたします、セルリアンお嬢様は街では人間嫌いの魔術師って呼ばれているんですよね。だったら人間なんて辞めて私と同じ吸血鬼に眷族となりましょう?そして昔のようにお友達として一緒に暮らしましょう?」
私を受け入れるように大きく手を広げる、だが私の気持ちは変わらない一歩踏み出し叫ぶ
「ったく、見ないうちに饒舌になったわねエクル。でも答えは変わらないわ、私がここに来たのはエクル───貴女を殺すために来たのよ!!」
ローブからフラスコを取り出しエクルに向って放り投げる、が───
「人間のセルリアンお嬢様と私では力の差がありすぎます、殺すなんて無理ですよ?」
「───!!」
一瞬でエクルの深紅の瞳が目の前に現れる、そのスピードは速いというのを越えていた
エクルの背後で私の投げたフラスコが割れる音がする
「受け入れて頂けないのであれば少しばかり痛い目にあってもらわなければいけませんね!」
「なにをしているセルリアン!!」
エクルの振り下ろされた腕を前に呆然とするしかない私にスレートが割って入りそれを受け止める
「ここで戦うのは危険だ、セルリアン表へ!」
「くっ、わかっているわよ!」
「早くするんだこっちは・・・そうにもたないぞ」
堪えながら叫ぶスレートに促さられるように私は走り入ってきた古びた木製の扉を開ける
「嘘でしょ・・・」
思わず言葉が漏れた、この屋敷に入ったときは太陽が昇り雲ひとつない空だったはずだ
だが今目の前に広がっている空はどこまでも続く暗雲が立ち込めている
「ぐぅっ!!」
どうなっているか考えるよりも先に木製の扉をぶち破りスレートが吹き飛ばされ地面を転がってくる
「スレート!」
「太陽が照らす外でなら吸血鬼に勝てる・・・とでもお思いでしたか?」
闇の中から悠然とエクルが姿を現す、私はすぐにローブからフラスコを取り出し構えた
「この雲も貴女の仕業ってわけね」
「これぐらいの芸当吸血鬼になら簡単です。さぁセルリアンお嬢様、抵抗しないでください抵抗すれば痛みは増すだけですよ?抵抗する価値、人間に固執する価値がありますか?セルリアンお嬢様が私に勝つなんて無理なんです」
「確かにないわね、人間に固執する価値は」
小さく呟く。フラスコを握る手にポツリポツリと雨粒が落ち、次第に強くなる
「だったら!」
「でもエクル、あんたのやったことは私の嫌いな人間がやっていることと同じなのよ!!」
そう叫びフラスコを地面に叩きつける。フラスコの液体が空気に触れ激しい音と土煙を上げ爆発を引き起こす、私はそのまますぐにシャトルーズから買った魔術書を掲げる
「それにね、勝つなんて無理とか勝ってから言いなさい!スレート!行くわよ!!」
「グォォォォッ!!」
エクルの背後で地面に突っ伏していたスレートが私の声に叫び声で答えると見事な四足歩行で地面を駆け一気にエクルの身体を押さえ込む
狼男になったスレートの腕力ならばなんとかエクルを押さえつけれるはずだ
「くっ、ただの人間ではないと思っていましたが狼男だとは」
「少しの間堪えるのよスレート!」
掲げる魔術書から切れ端が次々と空へと舞い上がっていく、これが失敗してしまえば間違いなく私達は終わる
「・・・どうして、どうしてわかっていただけないのですか」
スレートに押さえられ力なく項垂れながら小さな声で呟くエクル
「諦めなさいエクル、どんなに貴女が望んでも私はそれに応えない」
「嫌です、そんなの嫌ですっ!!!」
彼女のなにかに触れたのだろう、今までにない不可視の強烈な力がエクルを中心に吹き荒れ私とスレートを吹き飛ばす
「ちぃっ・・・まだ少し時間が掛かるって言うのに」
地面を転がりローブを泥塗れしながら吐き捨てる、魔術書の切れ端は全て天へと舞い上がったがおそらくまだ発動には時間が掛かる
だけど正直言ってエクルの力をもってすればその短い時間でいともたやすく私を倒すことができるだろう、となれば後はスレートがどこまで時間を稼いでくれるかというところだけど
「だったらもう吸血鬼にならなければ死んでしまうくらいに痛めつけるしかありません」
「そうは・・・させるかッ!」
半分獣化が解け掛かったスレートが俊足で駆け白銀の剣で斬りかかる───だが
「さっきから犬風情が邪魔しないでいただけますか!」
怒号と共にエクルがスレートを睨みつけるとスレートの動きはまるで壊れた時計のようにピタリと止まり
「な、身体が!」
「・・・消えなさい」
抵抗するまもなくエクルの手の平から放たれた紅い光の矢がスレートの胸を穿ち吹き飛ばした
「スレート!」
「安心してください、お嬢様がお望みなら彼も吸血鬼にしてあげますよ。しかしまずはお嬢様、貴女からです!!」
ぐったりと倒れるスレートを心配する暇もなかった。エクルの姿が私の目の前から消え次の瞬間には私の首を締め上げていた
「ぐっ・・・え、エクルッ!」
「苦しいですか?苦しいでしょうセルリアンお嬢様」
エクルの細い腕がどれだけの力を込めてもびくともしない、これが吸血鬼の力か
なんて納得している状況ではないキリキリと締め上げられ意識が今にも消えそうだ
どんどん小さくなっていく魔術書の切れ端を見上げる、あれが届けば───
「次にお目覚めのときはもう吸血鬼になっていますよ、それではお休みなさいませセルリアンお嬢様」
エクルの力が更に篭る、まずい完全に落ちる
そう一瞬諦めかけたその時だった、私とエクルを柔らかい光が包みこむ
さながらそれは真っ暗な舞台に照らされるスポットライト
「こ、この光は太陽の・・・!」
「ったく、遅いわよ!けど間に合った!」
首から手を離し光から逃れようとするエクルの首を今度は私が掴む
「魔術書の名は『光導きし書』。たいそうな名前だけど本来太陽の光が届かない田畑に使う魔術書よ、こんな魔術書だけど今の貴女には一番効くわ!」
最初こんなどうでもいい魔術書をシャトルーズにつかまされた時は文句の一つでも言ってやろうとかとも思っていたが今回ばかりは感謝するほかない
「力が、魔力が抜けて・・・苦しい」
さっきまでは物凄かった吸血鬼の力も太陽の光の前では無力だった
「このまま灰になりなさいエクル!」
「嫌、一人は嫌、私だけ死ぬなんて嫌・・・死ぬならお嬢様も一緒にっ!」
瞬間腹部に激痛が走る。エクルの隠し持っていたナイフが私の腹部に突き刺さる
「ぐっ、往生際が悪いわ・・・ねっ」
けどここで逃したら次はない、魔術書だっていつまで持つかわからない
力を込め痛みを吹き飛ばすように叫ぶ
「感謝しなさいよエクル!殺されるのがあんたの友達の私ってことにね!!」
「お嬢様、今友達って・・・」
「エクル、あんたは色々覚えているみたいだけど肝心なことを忘れているわ。『私と二人のときはお嬢様は止めなさい』そして『私達は一生友達』、友達だからこんな姿になった貴女を見ていたくない!」
首から手を離しエクルの華奢な身体を抱きしめる
「もういい、今まで一人でよく頑張ったわねエクル」
そう言い痛みに耐え笑顔を作ってみせる。笑ったのなんて何時振りだろう、正直自分でもちゃんと笑えているかわからなかった。
「お嬢様・・・いえセル、リアン」
エクルの頬を涙が伝う、少しづつ身体が光に消え去りながら掠れた声で私の名前を呼ぶ
「一緒にいてあげられなくてごめんね」
小さく呟く。その言葉にエクルは何も言うことなく昔のように微笑むと光の中消えていった

雨が止み効力をなくした魔術書の切れ端がゆっくりと落ちていく
「さようならエクル」
体が膝から崩れ、仰向けに倒れ込む。辺りには大きな血溜まりができていた
力が抜け息が大きく漏れる、太陽を覆っていた黒い雲の隙間から光が少しづつ降り注ぐ
それは昔エクルと見た天使が降臨する絵画の情景によく似ていた
「はっ・・・死んだらもしかしたら天使にな・・・れる、かしら?」
天使か、天使にだったらなってもいいかもしれない。そう思い私はゆっくりと目を閉じた

 

 

 

 

 

 

街から離れた森の中、そこには人間嫌いの魔術師が住んでいる
「魔術師様!魔術師様!!」
今日も今日とて魔術師の力を頼りにするものが激しく魔術師のいる小屋の戸を叩く
「魔術師さ───」
言葉を遮るように扉にフラスコがぶつかり弾ける、硝子の破片がキラキラと宙を舞っていた




                                                END



mixiには一言も書いてないけど眼鏡がぶっ壊れて乱視状態なんで誤字脱字ありまくりと予防線を張っておく
今日この頃、あそこに書くのは当たり障りのないことばかりだからなー

そんなわけで今回でセルリアンちゃんの話も終わりです、なんか書くのに時間が掛かったんだけどよくよく考えてみたら結構長くなってるのよね・・・長いよね多分

シンクやエメラルドも何気に出ているのでラストにはふさわしくない?な感じで書いたけどどーなんだろ
ちなみにエクルを吸血鬼にした“あの方”ってのはスレートさんが最初セルリアンに「吸血鬼と戦ったことある?」って言われたときの倒したという吸血鬼・・・にしようと思ってたけどなんかこじつけ臭いというか時間系列がなんかおかしくなりそうなんで書いてません、正直どっちでもいいです
ラストを見ればわかるけどセルリアンは生きてます、ついでにスレートさんも生きてます。スレートさんは殺す気がないのです私は
今頃二人でいちゃつきながら干し肉食べてます
エクルはエクルベージュから、ベージュ色の髪とかアリエンwとか思っても見たけど青や緑がいるんだからいいじゃんってことで・・・ついでにわかると思いますがメイドさんです
後名前だけ出たセルリアンの父親、ディースバッハはディースバッハブルーからきてます。セルリアンがセルリアンブルーからきてるから同じ青色ってことで

ちなみに終わりとは言ったものの書くネタは結構あるのよね

まずスレートと姫様のお話、なんていうかただのいちゃついてるだけの話のような気がするけどね
そしてエメラルドのオリジナルの話。ホムンクルス生成の元を提供した人物ね、量産型と比べて見た目は一緒だけど性格がセルリアンと敵対する感じにしようと前々から思っているんだけどそのまんま

まぁそのうち書くかもしれないよ、セルリアン主人公じゃなくてスレートを主人公にすればいいじゃん!とか邪な考えもでたしな!
でもともかくしばらくは寝かせておこうと思いまふ

以下登場人物の総括!

・セルリアン 多分23~25歳らへん
ツンデレ書きたかったのになんだか「初恋の人をウサギに変える」とかヤンデレっぽくなって最終的にはなんか(´д`)エエコヤノ- になった、ああ・・・なんだかんだでツンデレじゃん
ボサボサのくせにやたらと髪の毛が長い、面倒だから足で踏むようになったら切ることにしている
人と目を合わせて会話するのが苦手、だから実験をやっている振りをして話を聞く
人間が嫌いで人間以外になりたいけど結局なにになりたいかは自分でもわかっていない
元お嬢様だけあって食事にはうるさい


・シンク セルリアンと同じか少し上の年齢
セルリアンの初恋の相手ってのは最初の段階からあった設定。唯一名前と髪の色があってないし名前も真紅と漢字から取ってある困っちゃうわね、セルリアンが青だから赤でいいやーな当時の私に制裁!
バカ正直というかお人よしというかそんな感じのキャラ、ウサギになっても元気でやってます

・エメラルド ホムンクルス
昔から急成長、急激に老化キャラは考えていたけどちゃんと書いたのがこれが初めて。
彼女はぶっちゃけていえばただの淫乱だってのにそれを感じさせない美しさが魅力だとはおもうよ
まぁ深読みしなきゃわからないようにしてあったのでそのままでもよかったんだけどね

・スレート 狼男 32歳くらいか
当初は上半身裸だったんだけどセルリアン一応女の子だし騎士だからって言うわけで白い海兵隊の軍服のボタンを全部外している感じの格好になりました、そしてイケメンとにかくイケメン
騎士団長だから強いはずなのになんかいいところないままで終わったね
結局人間が好きな割りにセルリアンと一緒にいるんだよねこの人
まぁ狩りしたり釣りしたり燻製したりと楽しいようで一向に構わないけどね

・シャトルーズ エルフ
エルフの行商人、ゲーム化したら間違いなく道具屋な彼女
セルリアンに騙されて?終わったけど多分そんなことも気にせずまたセルリアンに道具を売りつけていると思う
彼女は裏表があるわけではなくて元々あの性格だからね価値観とかそうゆうのが人間とは違うという辺りを書きたかった訳
あれでセルリアンとは意外と仲良かったりするのよね

・エクル 吸血鬼
セルリアン初めての友達。私の書くメイドさんの中ではおそらく一番不幸な目にあっていると思います
そして最強のメイドさんでもあるかもしれないわ
シャトルーズと被るようで被らないのがポイント、シャトルーズは素であれでエクルは狂ってしまった結果
丁寧な言葉使いで責められるのっていいかも・・・な気持ちにさせてくれるキャラ


まぁ大体そんな感じ、眠いので起きたら推敲したりつけたししたりするわー"c(-。-,,)c)~"
 

 

 

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無題
ラストに相応しい重さ&長さだった!
拍手!パチパチパチパチ!

セルリアン一家の過去の重さが、物語を納得のいくものにした感がある。
てか、エクルの受けたであろうストレスと反動が、重いね!
本来、童話やファンタジーが持っていたグロさがあるのが良い!
昔から伝わってる物語って、子供向けに改変されてたりするし。

メガネ壊れたのか……、それは大変だ。
何も満足に出来んし、金が掛るし最悪だな。
僕も(最悪って程でも無いが)手首と膝の裏をかきむしって、痛みと痒みで、文章校正全くできておりませんw
文章めちゃくちゃなままアップすると思うw
桜井 2010/06/11(Fri)00:12:29 編集
スレート「犬って言うな・・・」
眼鏡はねー小説書いてて掛けたまま寝ちゃったら

朝になって自分の身体で真っ二つにしてたわー(つд∩)
これを気にレーシックかね・・・

確かに童話原作とかだとえらくエログロだったりするよね
読んだことないけどヘンゼルトグレーテルとかやばそう

なんや大変そうだけど文章校正なんて後よ、後ー♪
なにげに今日だけで3回は携帯で誤字直しているからね!ほめて!

なにはともかく人間嫌いのセルリアンちゃんの話を読んでくれてありがとうございました
ひおうゆうが 2010/06/11(Fri)00:54:31 編集
プロフィール
HN:
氷桜夕雅
性別:
非公開
職業:
昔は探偵やってました
趣味:
メイド考察
自己紹介:
ひおうゆうが と読むらしい

本名が妙に字画が悪いので字画の良い名前にしようとおもった結果がこのちょっと痛い名前だよ!!

名古屋市在住、どこにでもいるメイドスキー♪
ツクール更新メモ♪
http://xfs.jp/AStCz バージョン0.06
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