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「クククッ、そう邪険にするなよ天城。お前は『リチェルカーレ』、そして俺は『カンツォーナ』同じメイド喫茶の店長・・・同業者じゃあないか」
雛形は含みがあるように笑うと乱暴に椅子を引っ張り出し腰を掛ける
「で、どうだよ売り上げのほうはよリチェルカーレの店長さんよ」
「お生憎様でカンツォーナさんがオープンしてから売り上げは0だ、まさかあんたに経営の才能があるとは思わなかったぜ」
言葉自体は落ち着いているが天城さんと雛形は睨み合っている。そもそも雛形って二、三日前に五葉に熱く語ったあの天城さんの武勇伝にでてきた不良だろ・・・なんでこんな奴が『カンツォーナ』の店長なんだ?
「そりゃまぁてめぇがこの桜花町でメイド喫茶をやりはじめた頃から目をつけてぶっ潰す準備をしてたんだからなぁ!!そしてぇ、俺の復讐劇はこれからなんだぜ!」
声を荒げ雛形はポケットから黒い折りたたみの携帯電話を取り出すとなにか操作をしだす。
「復讐だと?あんた十年以上も昔の話引きずっているのか」
「そうだよ天城仁・・・ッ!てめぇにとってはただの昔話に過ぎないだろうが、てめぇのせいであの日以来俺の人生は舐められっぱなしになっちまったんだよ!!俺はそれを断ち切るためにてめぇに復讐することに決めたんだよぉ!」
天城さんを見ることなく雛形は叫びながら操作を続ける、その指に掛かる力は異常なまでに強く憎しみが込められている。
「天城仁、てめぇの強さは充分わかっている。だったら・・・強い奴相手にするなら周りからってな、ほらよライブ映像だ!」
そう言うと雛形は天城さんに携帯電話を放り投げる。オレは天城さんに駆け寄りその画面を覗き込んで驚愕した
「・・・・っ!」
「こ、これは!」
小さな携帯の画面の中にいたのは見慣れた『リチェルカーレ』のメイド服の女性
椅子に縛られぐったりと力なく頭をたれているその女性は間違いなく音瀬五葉だった。
やはりオレの嫌な予感は当たっていた
「クククッ、なかなか一人で出歩かないからよ苦労したぜ。」
「くっ、ふざけるなよ!!」
頭に血が上る、っていうのはこうゆう時を言うんだろう
気が付いたらオレは雛形に詰め寄りその首根っこを掴み上げていた
「よくも五葉をッ!」
拳を振り上げる、だがその拳が振り下ろされるよりも先に天城さんが咄嗟にオレの腕を掴んでいた
「止めろ、恭治」
「で・・・でも」
「いいから止めろ恭治、止めないと俺がお前を殴るぞ」
骨が軋むんじゃないかってくらいの天城さんの握力にオレは仕方なく掴んでいた首根っこを離す。だがそれを雛形は面白そうに不気味笑顔を浮かべ挑発する。
「おおっと、殴ってもいいんだぜ?まぁ殴った瞬間この店を囲っている奴等から連絡がいってその携帯電話の画面でアダルトなショーが始まるんだがそれでいいのならな」
「くっ・・・!」
辺りを見渡すと窓の外には確かに数人柄の悪そうな奴等がこちらを見ている。
くそっ、こいつらどこまで用意周到なんだ
「クククッ!あいつからの預かりもんだもんなぁ、傷物にはできなよな天城仁」
「ふん・・・どこまで知っているのかは知らないが、あんたがここまで執念深いとは恐れいったぜ。それで要件はなんだ?俺を半殺しにでもしたいのか?」
天城さんの言葉に雛形はおどけてみせ、そして親指を地面に向って突き立てると
「おいおい、物騒なことを言うなよ。俺が欲しいのはこの店メイド喫茶『リチェルカーレ』だよ、この店を俺のものにしてお前を奴隷のように扱ってやるのさ。半殺しにするとかよりももっと恐ろしいものをみせてやるぜぇ」
大声で勝利の雄叫びともいえる笑い声をあげる。
『リチェルカーレ』は天城さんにとってもオレ、神楽坂恭治にとっても思い出深い場所だ
それをこんなやつに明け渡せと言うのか?
「だがまぁ、てめぇにとっても大事な店なわけだからなぁ・・・考える時間を与えてやるか。一時間猶予をやるよ、店の権利書共々を俺の店『カンツォーナ』に持ってこい、それと預かっているメイドを交換だ」
余裕の現われなのか雛形は椅子に乗ったまま右へ左へ体を大きく傾け
「ただし、持ってくるのは天城仁・・・お前じゃなくてそこの雑魚、お前だ」
ビシッとオレを指差した
「な、誰が雑魚だ!」
反射的に思わずオレは叫ぶ。そりゃまぁ天城さんに比べればそうかもしれないけど男として黙ってはいられない。
だが雛形はオレなんか相手にしないようで無視してそのまま話を続ける
「天城、お前はこの店から一歩もでるなよ・・・無論警察に連絡なんかしやがったらあの女はどうなるかはわからないからな」
「恭治に店の権利書を持たせて『カンツォーナ』に行かせればいいんだな」
天城さんはただ静かにそう答えた、その表情からはなにを考えているかわからない
「まぁ嫌なら持ってこなくてもいいぜ?メイド一人の人生で店乗っ取られるかどうかなんだからなぁ・・・クククッ。」
そう嫌味っぽく笑うと雛形は椅子から立ち上がる。
「俺からは以上だぜぇ。石渡、帰るぞ」
「・・・・・・押忍」
雛形と石渡、二人が店からでていくのをオレはただ黙って見送るしかなかった。
天城さんは雛形が座った椅子を片付けるとそのままカウンター席に腰掛け煙草に火をつける
「どうするんですか天城さん!まさか本当に『リチェルカーレ』を明け渡すつもりなのですか!」
「それしか方法はないだろう、悪いが恭治頼まれてくれるか?」
「構いませんけど、こんなのどうみたって罠ですよ」
オレの言葉に天城さんは背中を向けたままただ頷く
「いいか恭治、男には罠だと知っていても行かなければならないときがあるんだ。」
煙草を一吹かしして天城さんは振り返る
「恭治、お前だけが五葉を救えるってことを忘れるな」
「五葉を救えるのはオレだけ・・・」
そうだ、天城さんが動けない今五葉を助けることができるのはオレだけなんだ
握り締める拳に力が入る。覚悟を決めるしかない、罠なのをわかっていてそこに行くってことに不安がないわけじゃない、ただ硬派な男として『カンツォーナ』へ乗り込み五葉を救うそれだけだ
「わかりました天城さん、オレが五葉を救ってきます!」
テーレッテー!!
恭治「五葉を人質に取られ一人カンツォーナへと向うことになったオレ。一体どんな罠が待ち受けていると言うのか!?次回メイド服とおまじない14 抗争編その7、『駆けろ恭治』にクオーキ、クオーキ、キワラケチッ!」
・・・・今回は難産でした、しょーもない『でとのべ』が大体一時間弱で書けるのにこれ何日掛かってるよ?
と、いうのも行き当たりばったりで進んできたこの『メイおま』で今回ばかりは話の整合性が取れてねぇ
簡単に言うなればツッコミどころが多すぎるんだよ、自分で書いてて色んなところから書き直したいき・ぶ・ん
そのせいで書くのがつらかったです
まず雛形さん、有情すぎるだろ・・・、なぜそこまでやって天城仁を潰さないw
猶予なんて与えるなよ・・・って多分友達に突っ込まれること間違いないので先に言っておくよ・・・
なんという逆転フラグ・・・
ついでにもっというならね、この展開ね、わかる人にはわかると思うんだけどね、
ホーリーランドと同じじゃねぇか!!!
そう・・・・言われる前に言ってしまえば良いわけよ!!
書き終わった後に気が付いたわ!!でもまぁ『メイおま』自体がちょっとホーリーランドの影響あるんだよね
恭治と天城さんの関係とかな・・・うん、気にしないとこう
あーあとちょっと今『メイおま』ロゴを作ろうかなと思ってます、やるぜぇーやるぜぇー超やるぜぇー
それは言われなきゃ分からんぜ。
天城仁はマサキみたいに人間らしい弱みが無い気がするし。
女が誘拐された後、逆転ってのは古典というか、そういうもんだと思って読んじゃったので、突っ込み所は全く感じなかった。
…………。
こんなんで俺、読み手として大丈夫なんだろうか。
と、ちょっと不安になる。
雛型が天城さんを徹底的に潰さない理由かぁ……。
別に考えなくても良い気がするが、、、
やっぱ内心怖いから殴れないんじゃない?
殴って、殴り返されたらヤバイけど、
リチェルカーレ取った後、反撃でカンツォーナ取られても、別に死ぬ訳じゃないし。
“肉体的な闘争”を避けたかったんだと、勝手に思って読んでた。
いや、それにしちゃ誘拐という手段はリスクが高すぎるか……。
だとすると、雛型が行う“卑怯な手段”が誘拐以外であるべきだった。という事なんだろうか。
カンツォーナで出す酒には、なんと……合法ドラッグが混入されている……!とか!
余計ホーリーランドになっちまったああああ
ああ、ホーリーランドぽいとは言ったけど恭治君はユウみたいには強くなる予定はないですね。
天城さんにはマサキみたいに弱いところは確かにないですしね。
個人的にバキ世界に行っても戦えるくらいには強いつもりです
ただ第三章あたりで出す予定だけど恭治と天城さんにはある共通点みたいなのがあって恭治には“弱さ”で天城さんには“懸念”で現れています
天城さんの唯一の弱点といえば『天城仁自体は強いけど、取り巻きは弱い』とかそんなところ
多分そこらへんを研究して雛形は「周りから精神的に痛めつけるか」考えて五葉を誘拐したんだと思う、うんそうしよう、それがいい
>カンツォーナで出す酒には、なんと……合法ドラッグが混入されている……!とか!
確かにますますホーリーランドになっちゃうじゃないかwww
本名が妙に字画が悪いので字画の良い名前にしようとおもった結果がこのちょっと痛い名前だよ!!
名古屋市在住、どこにでもいるメイドスキー♪
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