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「誰にも等しくおとずれる事」
親父が死んだ
俺にとってはただただ憎かった親父が死んだ
いい加減な奴で働くこともせず好きなことばっかりやってそして
誰にも───
なにも───
言うこともなく死んだ
親父が生きていたときはうざったくてしょうがなかった
「早く死んでくれ・・・」
本気でそう思っていた、自分の人生を捨ててまで殺してやろうかと思ったこともある
親父が死んだ早朝、暗い自分の部屋で俺はただ事の成り行きを、早く終わってくれと祈っていた
現実逃避なのかブログになんて書こうなんて思って・・・そんなことで誤魔化そうとしていた
テレビでみたような茶色のコートを着た体格のいい警察官が家に入ってきてあれこれと指示するのを部屋の障子越しにただ見つめていた
しばらくして私の部屋の戸が叩かれる
死後いくらか経っていたせいか色々と事情聴取というんだろう、そのために色々と聞かれた
なんの話をしたかは全く覚えていない
ただ担架で運ばれていく親父に対して警察官が「顔、見なくていいのか?」って言われたのをただ私は首を横に振るしかできなかった
会社に親父が死んだことを告げ次の日、葬儀は行われた
親父の姉、生まれてこのかた初めて会った。
その姉の旦那が喪主となり簡素な葬儀は執り行われる
・・・小さい頃以来、久しぶりに妹と話をした
なにを話したかは覚えていない
母親はずっと泣き崩れていた、働かない親父にいつも文句を言ってたってのに
火葬場ってのは案外殺風景な感じの場所
先に火葬を行った家族、その中でも小さな男が泣きじゃくるのを見て
親父が死んでも涙一つ流れない私は人間じゃないのかとおもった位、それぐらいに涙は流れなかった
泣けばいいってもんじゃないが母親や妹のように泣き喚ければどんなに楽かとは思った
火葬が終わり、骨となった親父を見て・・・本当に親父が死んだことを理解した
骨壷に俺と親父の姉で一緒になって骨を入れる
小さな小さな骨壷に入った親父
自分の主張を力で押し通してきた親父も今となってはなんにもできないただの骨
「一度抱いてあげて」
親父の姉から骨壷を渡されただそれを静かに抱く
───なにを言えばいいんだ?
私は結局なにも言わずまま骨壷を返した
でもいまこれを書きながら私は涙を流している、人間は嫌いだがまだまだ私も人間だ
事実は小説よりも奇なり、つまりはまぁ今回の話は現実に起きたことを小説にしました
小説にしたというよりただただ語ったって言う・・・うん、それだけ
なんだかんだで妄想なんかよりも現実のほうが文章にしやすいとは思った
事実を事細かに書き記すだけだ
そんななかでファンタジーな世界で話を作る私は特別な存在だと思いました
今では私が御主人様、メイドさんにあげるのはもちろんヴェルタースオリジナル
なぜなら彼女達も特別な存在だからです
本名が妙に字画が悪いので字画の良い名前にしようとおもった結果がこのちょっと痛い名前だよ!!
名古屋市在住、どこにでもいるメイドスキー♪
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