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「仮面の箱庭」
気持ち悪い、とにかく気持ち悪かった
吐瀉物を口から零しながら自分の身体がどこかへと引きずられていくのだけを感じていた
朦朧とする意識、自分がなんでここに連れてこられたのかを考えるも
「俺は誰だ?」
自分の名前さえはっきりとしない
「・・・っ!!」
突然と身体が投げ出され激しく身体が叩き付けられる
「ようこそ“仮面の箱庭”へ新しいメンバー国枝実君」
しわがれた老人の声が静かに聞こえる。国枝実、多分それが俺の名前だろうか俺は苦しいながらも顔を上げる
そこに映っていた世界は───
真っ白、とにかく真っ白な部屋という印象
そしてそこにいるのはその印象的な白い部屋と同じ色をした仮面を被る人間
俺に話しかけた黒いスーツ姿の老人のほかにも
スカートを短くしたセーラー服を着た少女
青い美しいドレスを着た女性
様々な人間がそこにはいた、そして誰もが白き仮面を被りどんな顔をしているかはわからないがなんとなしにそいつらに見覚えがある気がする
「いやいやいや!凄い演技だったね国枝君!」
仮面を被った小太りの男がそう言いながら俺に近づいてくる
演技?なんだ俺は役を演じる男だったのか?
「あれミノリンじゃないの?やば!マジ本物!?サインください!!」
セーラー服を着た少女が俺に近づいてくる
「実、お前は私の誇りだ・・・」
スーツ姿の老人がそう言い近づいてくる
「・・・実さん、今日マスコミの方に『お子さんは何人欲しいですか?』なんて聞かれましたよ」
聞き覚えのある透き通った声で青いドレスの女性が言うとゆっくりと俺に近づいてくる
なにがどうなってやがる?
俺は──国枝実だ、記憶の奥底からその名前だけは導き出される
けど周りの人間は誰だ?こいつらは誰だ?
こいつらは俺の事を知っている、だが俺はこいつらの事を知らない
知らない?いや、違う・・・おそらく知っていた
「・・・近づくんじゃねぇ」
俺は白き仮面を被った人達に向って心の中から思った一番の気持ちを吐き出す
五月蝿い、黙れ、少しづつ鮮明になる意識の中胸糞が悪くなる
「いやぁ良かったよ、国枝くん!!さすが期待の新星って呼ばれてるだけあるね!」」
「黙れッ!」
近づいてくる小太りの男を殴り飛ばす、その身体は大きく地面を転がった後ゆっくりとただゆっくりと地面に吸い込まれるように沈んでいく
───親が偉いだけじゃないかお前なんて、大した演技もしないくせに偉そうに
仮面が外れ沈みゆく小太りの男が吐く恨みめいたものが俺の心を抉る
「マジで!?さすが芸能人っていうだけあるよね!!」
「くっ・・・五月蝿い!!」
近づくセーラー服の少女の腹に向って足蹴りを放つ
───私を殺したって私の子供、父親はあんたなんだ・・・その事実は消えないんだよ
こいつも地面を転がり静かに地面に沈んでいく、俺への───国枝実への恨みを呟きながら
「はは、そうゆうわけかよ・・・どいつもこいつも媚びるような事言いやがって」
俺は近づいてくるスーツ姿の男、そして青いドレスの女性を見据え睨みつける
「実、お前は母親がいないながらも一生懸命やってきたよ」
「親父・・・っ!」
白き仮面を被っていてもわかる、近づいてくるスーツ姿の男が親父だってことは
「お前は誇るべき私の息子だ、実」
「黙れよ、あんたはずっと俺のことが目障りだったくせに!」
そう言いスーツ姿の男を突き飛ばす、やはりこいつも地面を転がった後
───どんなにお前の悪行をもみ消してやったと思っているんだ
白き仮面が外れ恨み言のようにそう言うとゆっくりと地面に沈んでいった
そうだよ、最初からそう言えよ・・・どいつもこいつも!!
「実さん・・・」
「残るはお前だけか、高杉遼子」
白き仮面を被った青いドレスの女性を見据えて言い放つ、高杉遼子は俺の国枝実の婚約者だった女性。
ただこいつは俺の薦めた麻薬に異を唱えた結果、俺の薬仲間に薬漬けにされて輪姦・・・
その後薬の副作用のせいか突然発作を起こし死んじまった女
「ああ?お前もそうなんだろ俺に恨み言を吐いて死ね!」
高杉の首に手をかけ力任せに締め上げていく
「実さん・・・私は・・・」
しばらくして高杉は膝から崩れ落ちた、白き仮面が外れ高杉の頬に一筋の涙が伝う
───知っていました、知っていて好きになった。貴方の悲しみを私はよく知っているから
高杉はそれだけ言うと地面へと沈んでいく、彼女の最期の言葉は恨み言ではなかったが
他の誰よりも俺の心を不快にさせる
「だからなんだっていうんだ!」
白い仮面を踏み潰し吐き捨てる、その目の先では次々と白き仮面を被った人間達が───
エンドレス、そう本当にエンドレスだ
ENDLESS
ミクシィ経由で小説を読んでくれた方がいて、更には感想までいただいてしまった今日この頃
「その辺にいる、内容の薄い、「小説もどき」とは全然違うなと思いました。」とか言われちゃって
キタ━━━━ヽ(〃▽〃 )ノ━━━━!!!!
その方が御所望のラノベ的でない重い描写の話が書けるように精進したいですね
まぁ今回のデトノベは本当言うとあんまり本調子でない
そもそもデトノベは一日で書かないとあれだ、ぐだる
セルリアンの第三話も書いてる途中だけどなんかぐだってきた
もっとぐだっているのはメイド服とおまじないだけどね!!!(;´Д`)
あ、今回はネットっていう仮面を被ってなんかみんな良い事ばかり言うんだけど実際どうなの?的な話です
まさかのミノルン再登場、けどミノルンを出してしまったからなんか書きたいものが書けなかった気もする
まだまだだね、どうも
あとがきの「ネット」を暗喩してるというのを読んで「あー!なるほどね!」と納得。
説明不足だけど、雰囲気は良いね。
どっちかというと説明過剰より説明不足の方が情景が見えるというか、雰囲気が楽しめる気がする。
1日で書くってまさにデトックスだなー。
俺もやってみようかな、と思うけど、全然できそうにない……。
自作の4つ目は、今までで一番の難産で、1作目より訳分からん
本名が妙に字画が悪いので字画の良い名前にしようとおもった結果がこのちょっと痛い名前だよ!!
名古屋市在住、どこにでもいるメイドスキー♪
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