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日記と小説の合わせ技、ツンデレはあまり関係ない。 あと当ブログの作品の無断使用はお止めください
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「・・・どう考えてもこいつ倒せないだろ、なんだこのゲーム」
何度目かという魔王っぽい奴の前でバッタリと倒れる勇者の画面が流れる
平日の昼下がり、オレこと神楽坂恭治はセイバークエストをやりながら愚痴っていた
というのも三日前カンツォーナの一件での傷が完全に癒えていなく自宅療養をしているのだがこれといって特にやることもなかったので五葉のやっているセイバークエストのレベル上げを買って出たのだけど
「キョウコ姫いつになったら助けられるんだよ」
セイバークエスト自体オレが小学校時代に嵌っていたゲームだ、だから結構自信はあったんだけどこれがなにか知らないが最近のセイバークエストはやたらと難しい仕様になっているようだ、レベル上げついでにラスボス倒せるんじゃないかと挑んでみたらこれだよ
そもそもこのやたらと強い魔王、隠しボスとかそうゆうのならいざ知らず普通にラスボスに君臨してるから困る
・・・エンディングいつになったら見れるんだか
五葉の言う話によるとレベルカンストでも運次第ということらしい、ようはまだレベル上げが足りないっていうのか
「って、いつまでもこんなとばかりやっているのもな。そもそもオレは学生なんだからそろそろ大学に復学届けを出していそいそ勉学に勤しむのが硬派な男ってもんだよな」
「なに一人でぶつくさ言ってるのよ?」
「うぉっ!」
突然後ろから声を掛けられて思わず変な声を上げて振り返る、扉口に立っていたのは
「なによ変な声出して、店長に言われせたら『この程度で動じるようでは硬派とは言えんな』って感じよ」
軽く硬派のカリスマ天城仁さんの真似をしながら金髪のツインテールを揺らす音瀬四葉だった
「そりゃ誰だって後ろからいきなり声かけられたらびっくりするでしょう四葉さん」
どっからどうみても小学生にしか見えないけどオレよりも年上なので一応“さん”づけ。四葉さんは元々『カンツォーナ』のメイドだが三日前の事件以後宣言どおり我らが『リチェルカーレ』で働くことになった。突然のことだったが四葉さんが五葉の姉ということもあり天城さんは快くそれを承諾、メイド服こそ『カンツォーナ』のときのオレンジのミニスカートタイプと微妙に浮いているが『リチェルカーレ』に新しいメイドさんが増えたということで客足は回復一時の売り上げ0という危機的状況からはなんとか脱出することができた
ちなみに『カンツォーナ』は天城さんが買収し今は夜だけ営業をしているみたいだ
「まぁ今日のところはそうゆうことにしておいてあげる、それはいいとして賄い持ってきてあげたわよもちろん食べるわよね?」
「お、ちょうど腹が減っていたところなんだありがたくいただきますよ」
「うむ、素直でよろしい」
満足そうに四葉さんは頷くとトレイを持ったまま俺の横にちょこんと座り、自信満々な様子でトレイを差し出した
「自信作の『オムライスサンド』よ。あ、別にあんたのために作ったんじゃないんだからね!材料が余ったから適当に作っただけなんだからね!」
「はいはい、それ自信作なのか適当なのかよくわかりませんよっと」
相変わらず下手なツンデレ演技に軽く返事をしつつトレイに乗った『オムライスサンド』を摘み上げ口にする
「む、意外といける。お米とパンで炭水化物どれだけ取るんだと思ったがそれはそれで無茶苦茶腹持ちがしそうだ」
オムライスをパンで挟んだだけな感じだがこれが結構美味い、半熟の卵がパンと合う
「意外とって失礼ね、自信作なんだから当然でしょ」
「あ、やっぱり自信作なんだ」
「違うわよ!勘違いしないでよね・・・といったところでそろそろ時間だわ、まぁゆっくり食べて」
下手な演技を止めて四葉さんはスッと立ち上がる
「まぁともかく早く復帰しなさいよね、男手が必要なこと結構あるんだから」
「ああ、うん・・・善処いたします」
オレの言葉に納得したように四葉さんは「わかればよろしい」と頷くとオレンジ色のミニスカートを翻し部屋を出て行った
・・・なんだ案外できるんじゃないかツンデレってやつ
「しかし復帰ね、確かに考えないといけないな自分の金で大学行っているわけでもないんだし」
一人呟きオムライスサンドを頬張る、四葉が言ったのはリチェルカーレへの復帰のことなのだとはわかっていたがどうにも今日は大学のことがやたらと脳裏を掠める
「これ食べたら行ってみるか久振りに大学へ」
そんな決意と共にちょうど最後のオムライスサンド頬張ったところで部屋の扉がノックされる
「あ、あの神楽坂さん!今ってお部屋入っても大丈夫ですか?」
ノックと共に聞こえてきたのは少し緊張した様子の五葉の声だった
「ああ五葉か、大丈夫だよ」
「そ、それじゃ失礼します・・・」
いそいそと部屋に入ってきた五葉はどこかいつもと雰囲気が違った。いや見た目こそいつものヴィクトリア調のメイド服に長い黒髪の彼女だが面持ちが違うというかなんというか
「えっとレベル上げ上手くいってますか?」
五葉はベットに腰掛けながら言う
「まぁそこそこって所だよ、でも魔王は当分倒せそうにないけどね」
「そ、そうですか・・・」
それっきり沈黙が流れる。なんだろういつもだ、五葉と話しているとよくこうゆうことになる・・・多分それは五葉も感じているだろう
横目で五葉の様子を窺うとなにやら指をモジモジとさせてなにかを言いたそうにしている
それはさながら小動物のような可愛らしさがあってしばらく見ているのもいいかと思ったが流石に可哀想なのでやめておこう
「五葉、なにか言いたそうだけどどうかした?」
「え!?神楽坂さんどうしてわかったんですか?」
オレの言葉に思いっきり驚いた声を上げる五葉、いや流石にこれがわからないようでは男としてどうかと思う
「いやなんとなくそんな感じがしたからさ」
「そうなんですかぁ・・・えっとそれじゃ、よし!言います!」
深呼吸をしてぎゅっと拳を握り、五葉はなにかを決意した様子
「私今日、三時でお仕事上がれるんですよ」
「そうなの?」
「はい、店長にもそろそろ休むように言われたんです」
「ああ、そうだよな・・・あの事件の後も普通に働いてたもんな五葉は」
思えばカンツォーナでの一件で一番被害を受けたのはオレなんかよりも誘拐された五葉だ、だけども次の日予定していた限定新メニューである『煉獄の炎に抱かれし天使』───まぁ普通のイチゴソースのケーキを一人で作りそのままイベントであるおまじないも完璧にこなしたそうだ
ああ見えて結構根性あるんだな五葉って
「それであの、神楽坂さん。三時から予定ってありますか?」
「いやまぁこれといってないな」
大学へ行くってのもまぁ別に今日でなくても、いやそうゆう考えはいけないが最優先にしなくてもいい話だ。
「そ、それじゃあの付き合って欲しいところがあるんですけど一緒に行ってくれませんか?」
一つづつ言葉を選び顔を赤らめながら五葉が言う
「ああ、それは別にかまわないよ。そろそろ外に出るのもいいと思ったところだ」
「本当ですか!それじゃ三時半に店の勝手口で待っててください!」
五葉の表情がパッと明るくなった。五葉が喜ぶんだったらいくらでも付き合おうじゃないか
だが「それじゃ休憩終わりなんで」とペコリとお辞儀して五葉が部屋から出て行ったあたりでふとオレは気が付いた、これって俗に言うデートのお誘いって奴なんじゃ・・・?
いいのかオレ?硬派の道は?やばい、デートだと思ったら急に緊張してきたぞ


次回予告!!
 

ジャージャージャジャー♪
ジャージャージャー♪


天城仁「ふむ、恭治の奴俺がいない間に五葉とデートとはまぁなかなかやってくれるじゃないか。しかし一体どこへ行くつもりなんだか・・・。次回メイド服とおまじない第十八話 黎明編 『光と影』影までいくのか知らないがまぁ期待せずに待つことだな」



そんなわけで今回から第三章黎明編のはじまりです、そして次回予告も北斗の拳の第二期OPにしてあります

・・・そこはどーでもいいわな

いやぁ、なんていいますかとりあえずしばらくは明るい展開ですよ、しばらくはね・・・

そして書いてて思ったんだけど

恭治と合うのは五葉よりも四葉じゃないんじゃないかと思ってきた

五葉ピンチだぞ!ついには姉にヒロインの座すら奪われそうだぞ!!


頑張れ五葉!まけるな五葉!

四葉にはさ、石渡さんいるじゃない・・・?

そこまで書いて石渡が四葉に片思いしているなんて設定をすっかり書いてないことに気が付いたぜ!!


あるある、よくあるよね!!


おそらく次回でまたスターシステム発動します!誰がでてくるかはお楽しみということで あとオムライスサンドとか試してないので味の保障はしません、まぁ食べれないことはないと思うよ 昔いたパン屋のキャラで大根下ろしパンやらお茶漬けパンとかに比べればましよ、まし~♪
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無題
セイバークエストってそういやキョウコ姫を助けに行く話だったなw
近所に鈴木京子さん(実物)がいるのに良いんだろうか?w

続きに期待。
あと、石渡の片想いなんて言われなきゃ分からんw
桜井 2010/06/20(Sun)12:54:39 編集
無題
流石に姫の名前変えるわけにはな

そういや鈴木京子さんご本人?いたな、まぁあれです恭治がやってたころのセイバークエストのキョウコ姫のモデルがあの人ってことで、今は引退してるし別の方をモデルにしたキョウコ姫なんですよ、うんていうかいつまで引っ張るんだ私はセイバークエストを!


石渡の片思いがわかるのはカンツォーナで四葉に「ありがと、わたりん♪」ってあだ名で呼ばれて照れてるシーンしかないはず

抗争編ラストは雛形に「恭治達を捕まえたら四葉を好きにしていい」とか言われて立ち塞がるも、四葉が「私あなたより恭治が好きだから~」というその場しのぎの嘘で錯乱して恭治とバトル(恭治的にいい迷惑)って展開だったのさ
そして五葉が勘違いしてどうこう・・・無くなりましたけどね!
ゆうが 2010/06/20(Sun)15:37:03 編集
プロフィール
HN:
氷桜夕雅
性別:
非公開
職業:
昔は探偵やってました
趣味:
メイド考察
自己紹介:
ひおうゆうが と読むらしい

本名が妙に字画が悪いので字画の良い名前にしようとおもった結果がこのちょっと痛い名前だよ!!

名古屋市在住、どこにでもいるメイドスキー♪
ツクール更新メモ♪
http://xfs.jp/AStCz バージョン0.06
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