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ACT2 紗雪
走る、走る、走る・・・
「・・・はぁはぁ、御主人様」
息が切れ、足に疲労を感じてきても私は廃墟と化したD都市地区の中を力の限り走りつづけた
唯一の希望は未だ微かに感じる御主人様との能力の繋がりそれだけが私を走らせていた
だがそれも徐々に弱くなっていっていることがじわじわと心を締め付けていく
そして───
「ああっ・・・ああああっ!!!!」
その繋がりの喪失を感じた時、私は崩れるようにその場に倒れ込んだ
「御主人様っ・・・」
涙が留め止めとなく溢れてくる。あの人なら、私の御主人様なら八豪傑の七番目、“光”のエルグランデを倒してまた会えるという淡い希望が今断たれたのだ
「───お前が街を襲った“メイド”か?」
そんな喪失感に苛まれた私に突如として何者かの声が掛かる。思わず涙を拭き警戒態勢を取るとその目の前にいた少年が手に持った鉄パイプを私に突きつけていた
「どうなんだ!?」
「貴方は人間?私は確かに“メイド”だけど街を襲ったのは私ではない、襲ったのは八豪傑の一人“光”の・・・」
「関係ねぇよ!!」
少年は力任せに崩れ落ちた瓦礫に鉄パイプを叩きつけると叫ぶ
「どっちにしろお前らのいざこざで僕達人間が傷ついているんだよ!!」
「そ、それは・・・」
『私達は平和のために戦っている』私は言いかけていたその言葉を飲み込むしかなかった、
詭弁でしかないのだ、結局は私達のやっていることでこうやって街が破壊されていくことに
なんら変わりはない、それによって犠牲となるのは私達だけではなく能力を持たない人間も同じ・・・いやなにもできないという点から言えば人間のほうがその苦しみは重い
「───だったら、さっさと死んじまえよ無能な“人間”さんよぉ!!!」
「その声は!」
私が振り返る間もなく辺りの瓦礫が突如として爆発砂煙を上げる
「なんだ、この爆発は!?」
「八豪傑、“光”のエルグランデ・・・このD都市地区を破壊したのは彼よ」
「あいつが、この街を!」
私の説明に少年は反芻するように呟くとエルグランデを視界に捕らえる
「ぜぇぜぇ・・・殺す、殺す殺す殺さないと気がすまねぇ!!!」
瓦礫の上から私達を見下ろすエルグランデの姿は街を手当たりしだい破壊していたときとは
違い焦りの様なものをまざまざと感じさせる
それも無理はない、エルグランデは相当のダメージを負っていた
「あの野郎、雑魚“御主人様”の癖にこの俺様の腕をぉぉ!!」
エルグランデは失われ血が流れる左腕を必死に押さえて叫ぶ。致命傷を受けたあの状況から私の御主人様はそこまでエルグランデを追い詰めていたのだ
・・・今の状況なら勝てるかもしれない!
私は鉄パイプを持った少年に振り返るとその手を握り締める
「すいません、名も知らない御主人様・・・私の力を解放してください!!」
「な、なにを言ってる!?僕は人間だ!お前達とは違う!!」
少年は腕を振り払おうとするがそれを更に強い力、意志で私は握り締める
「いえ貴方ならできます!説明する時間がありませんが、すぐにそれを証明して見せます!!」
力を篭めていくとゆっくりと私の長い髪が青白い光と共に浮き上がっていく
───material
───artifact
───imagination
───drive
私の“メイド”としての能力を解放することができるのが“御主人様”の力
「そんな馬鹿な・・・俺に“御主人様”の力があるなんて」
「“メイド”には“御主人様”の素質を感知する能力があります。今は微量ですが貴方からその力を感じました」
少年は手に生まれた青白い光をじっと見つめる
「これで僕に戦えっていうのか?お前達の戦いだろ、それに僕を巻き込むなよ!」
それはもっともな言葉だった。彼に戦いを強要することは私にはできない
「大丈夫です、力さえ解放していただければ私でもその力を使うことはできますから」
少年から青白い光を受け取るとギュッっと力を篭める。青白い光はゆっくりと大きくなり氷の槍の形を作っていく
「ありがとうございます、貴方は早くここから逃げてください」
少年に静かに背を向けると私はエルグランデを視界に入れる
「私が必ずエルグランデを倒して見せます・・・だから!」
「・・・礼は言わないからな!」
それだけ言い残し少年は走り去った、これでいいんだ彼はこの戦いには無関係なんだから
「倒す?倒すって俺をか?甞め腐りやがってよぉ!!!乙葉ァ!力を最大限に引きだせぇ!!こいつを蜂の巣にしてやるんだよぉ!!」
エルグランデが乙葉の首を締め上げると彼女の身体から白い光が迸り光弾が次々と生成されていく、その数ざっと1000!!!
「少し判断を誤まったかもしれません」
エルグランデは私の“御主人様”との戦いで大きなダメージを受けてはいるが力が落ちたわけではないようだ、いやむしろダメージによって狂気がましたようにも思える
だがやるしかない接近戦に持ち込めばあの光弾を無力化できる
「死に晒せぇぇぇぇぇっ!!!」
叫びと共に瓦礫の上から光弾が降り注ぐ、その一撃一撃が地面にぶつかるたびに轟音とともに砂煙を巻き上げる
私は旋回するように走りながら少しづつ距離を近づけ、目だけしっかりとエルグランデを捉えて叫ぶ
「エルグランデ!!貴方のその戦い方、実に気に入りません!!」
「ああん?“メイド”は道具に過ぎない、さぁ乙葉・・・力をもっと見せろ!!」
エルグランデが乙葉の首に更に力を篭めると光弾が更に激しく降り注ぐ
「黙りなさい!!」
光弾を潜り抜け一気にエルグランデと乙葉を攻撃範囲に収めると氷の槍を振り上げる
「覚悟、エルグランデ!!」
「てめぇは勘違いしてるぜ、俺と乙葉はこれで“正常”なんだよぉぉぉ!!」
その瞬間どんと勢い良くエルグランデに向っていた私の体がどんと後退した
「え、なにが・・・!?」
その疑問はすぐに解ける。
「エルグランデ様、今がチャンスです早く!」
「くっ!」
声と共にフワリと浮く包帯が視界に入る、エルグランデの手を離れた乙葉が身を低くし私の身体をがっちりと押さえつけていた
嫌な予感がよぎる・・・
「まさか自分の“メイド”ごと!?」
「ヒャーハッ!!そのまさかだよ!!乙葉はこれが大のお気に入りなだよぉぉぉ」
「そうですエルグランデ様、早くお仕置きをお願いします」
エルグランデの声に恍惚した表情で顔を赤く染める乙葉。
狂っている・・・だがこのがっちりと私の体を押さえつける様子からこの二人が本気だということだけははっきりとわかった
そして頭上に輝く無数の光弾───
「これで、終わりだぁ!!!」
叫びと共にエルグランデは残った左腕を振り下ろした
えーこれ続けるのかよ、って自分でも思った。そもそもタイトルすら決まってない
そもそも今回でエルグランデ戦終わる予定が終わらなかったし、終わらせよー
多分あと2回でエルグランデ戦が終われたらいいな・・・・で、これあと7人もいるわけでしょ
これは酷い
そもそもメイド服とおまじない、書けよと!!!
メイおま20話書くまでこの話封印!!
関係ないと思われた少年がご主人様になるとは、全く予想して無かった
七人の侍における農民のポジションだと思ったんだけど、違った。
(七侍は農民を守る為に野武士と戦ったが、農民にとっては七侍も野武士も恐怖の対象でしかない、という)
(まぁ俺、七人の侍見たこと無いから違うかも知れないけど)
この鉄パイプ少年は戦いを通して心情の変化・戦士としての成長・大人としての成長など、伸びしろが大きい。
戦うという目的がハッキリしている上に、それを嫌っているという矛盾など、話が面白くなる要素は100点満点だと思われる。
戦闘の設定は良く分からんがw
その点に目をつぶれば、俺これぶっちゃけ一番凄いと思ったよ。
メイド服~より、セルリアンより。
恭治がメイド喫茶頑張るっていう目的意識って天城さんへの憧れが、何かなって、仕方なく始めたじゃん。
セルリアンはエクル編以外は目的を持たず、依頼主に完全に依存してるじゃん
まぁ悪く言えば……
その点これ、少年に強烈な目的意識があるし、一番オーソドックスで良いと思う。
敵の残り人数が多過ぎるなら減らせば良いし、問題無いでしょ
いや本当に
パクりたいくらいだよ
工エエェェ(´д`)ェェエエ工工 工エエェェ(´д`)ェェエエ工工 工エエェェ(´д`)ェェエエ工工ええええええええええええええええええっ!!
まさかこんな適当に書いた小説が「メイおま」やセルリアンよりも上だと・・・・っ!!
ま、いっか!成長して適当な感じでも面白く書けるようになったと思うことにしよう
まぁ仰るとおり鉄パイプ少年、玲人君が
本当は自分の力で戦いたいんだお・・・><。
↓
でも自分は人間だから八豪傑とは勝負にもならないお・・・
↓
だから御主人様になるお!!
という話です、はい嘘です・・・初めはもうかなり嫌々戦うしかないって感じで進みます
大体その七人の侍の農民ポジションとやらでその農民が無理矢理戦いに巻き込まれるという感じ、うんそれでいい
まぁ
・能力に目覚めた御主人様&メイドだけの世界を作る八豪傑と
・あくまで人間達との共存を望んでる 紗雪ちゃん達の組織
・能力のない人間及び、人間達で戦うよ!って組織
のいざこざです、八豪傑は正直能力も決まっているし減らすところがないので全員出しますよ、んもー
バトル?バトルはまぁ(・ε・)キニシナイ!!
メイドさんが“能力”の箱(自分では開けれない)で御主人様がその箱を開けれる鍵を持っているとでも思ってもらえれば
ついでにメイドさんの能力を引き出していると御主人様の身体的能力が普通の人間よりも向上すると、その辺は考えてある
考えてあるだけだけどな
───material
───artifact
───imagination
───drive
何でメイドかって言えば↑の頭文字が「maid」になるからってだけさ!
ついでに・・・
セルリアンは目的意識が「人間が嫌いだから人間辞めるぞー♪」
なのに「いざ、人間以外となるとどれにもなりたくない!」って矛盾
が前提にあるわけですよ、そりゃもう成長する気ゼロw
そんな停滞感の中でセルリアンの小屋にやってくる客とのやりとりが話のキモだもんでね、内容が暗い以外はほのぼの系4コマみたいな話なのさ・・・いや目指したのは笑ゥせぇるすまんみたいなものなんだけどね基本悲しい結末な
んーなんていうかセルリアンは主人公ではないんだとおもう
これをセルリアンが「私は人間をやめるぞー!!」ってあちこち冒険する話だとセルリアンは使いにくいことこの上ない、受身であるからこそセルリアンなんだと思います、はい
恭治は恭治で、今書いている20話を見ればわかるようになってるんだけど目標がない主人公なのよ、そこで天城さんと出会って
「硬派な男になる」って目標で頑張るんだけど結局それは天城さんへの依存でしかなくて本当に恭治のやりたいことはまだ見つかっていない
それを探すのが以前に書いたメイド服とおまじないの恭治の目指すところ「自分の目的を探すのが目的」
・・・うん、そりゃ目的意識がはっきりしているな今回の主人公は
本名が妙に字画が悪いので字画の良い名前にしようとおもった結果がこのちょっと痛い名前だよ!!
名古屋市在住、どこにでもいるメイドスキー♪
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