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日記と小説の合わせ技、ツンデレはあまり関係ない。 あと当ブログの作品の無断使用はお止めください
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「あ、あの失礼します御主人様」
ウィステリアは僕の部屋に入ると少し緊張した様子で頭を下げた
「ご苦労様、今日の仕事は終わったみたいだね」
「はい」
「それじゃ、おいでウィステリア」
ベッドに腰掛ける僕が手招きをすると色白の頬を赤らめゆっくりとこちらへと近づく
「それでは失礼します御主人様」
ウィステリアは小さく頭を下げると体を返し僕に背を向ける形で 僕の膝の上に乗る
「これでよろしいでしょうか御主人様」
「ん、そうだな。もうちょっと僕に体を預けて」
膝の上にちょこんと座る形からちょうど僕の股の間に腰掛ける形になるように僕は両腕でウィステリアを抱き寄せる
「あっ、そんなアッシュ御主人様」
「いいからいいから、疲れているだろう?僕を椅子かなんかだと思って」
「・・・・はい」
ウィステリアが体を預けるのとほぼ同時に僕はその長く美しい黒髪に顔を埋め、首筋からゆっくりと体に触れていく
細い肩から腰のくびれ、太股へと焦らすように
「あ、んっ・・・・」
時折彼女の口から漏れる吐息を楽しみながら僕はいじわるく耳元で囁く
「さて、ちゃんと準備をしてきたかいウィステリア」
「・・・・。」
その言葉に彼女は無言のまま頷くと白いブラウスの胸元のボタンを外していく、すると控え目な性格とは全く反対の大きく主張された乳房が姿を見せる
「言いつけ通り今日一日、下着は着けていません」
「そうだよね、でもあんなに気にしながら仕事していたらアザレアやシェードは気がついてたかもしれないよ」
「そ、そんな・・・・」
恥ずかしそうに顔を背けるウィステリアをよそに僕はその柔肌の産毛に触れるか触れないかの感覚で撫でる
「特にシェードあたりは今頃、淫らな君の姿を想像してお楽しみかもしれないね」
「んっ・・・・はぁっ、そんなこと、い、言わないで・・・・ください」
手のひらに収まりきらない乳房に指を埋め、優しく揉みしだく
彼女の乳房は大きさもさることながら指に吸い付くような感触と押し返してくる弾力が最高であった。たがそれだけではない
「んっ・・・・んんんっ・・・・」
ウィステリアは胸が性感帯のようで少し触れるだけでものすごい感じ方を見せる
それを袖を必死に噛み、僕の責めに耐えている姿が実に愛らしいのだ。その姿はどんな彫刻よりも美しく、その声はどんな音楽よりも僕を魅了する
「我慢しなくてもいいんだよウィステリア、声を聞かせて」
「そ、そんなこと・・・・したら、んっ、誰かに・・・・んんんあんっ!!!」
僕が乳首をツネリあげると堪らず彼女は声をあげる
それがいいんじゃないか、もし扉の前で聞き耳を立てているのなら聞かせてやてやればいいし窓から覗き込んでいるのなら見せてやればいい
ウィステリアは誰にも渡さない・・・・!!
「ウィステリア、君は僕のものだ。そうだよね?」
「は、はい・・・・わ、私はっ・・・んんっ、アッシュ様の、もの・・・で、すっ」
彼女の言葉を聞いて僕は最高の気分だった。
「よく言えました。それじゃ今日は特別に御褒美をあげよう」
「え、御褒美・・・・ですか?」
僕は指の動きを止めるとポケットから小さな小瓶を取り出す
「ちょうどこの前エルフの行商人から買ったものがあってね」
そう言って指で小瓶の蓋を弾くとウィステリアの胸元へと垂らす。液体は透明だが粘性があるようでゆっくりと落ちるそれを
彼女は不思議そうにまじまじと見つめていた
「ひゃっ、冷たい!」
液体が肌に触れた瞬間、その冷たさにウィステリアは小さく声をあげる
「ごめんねウィステリア、人肌に温めたほうが良かったかな」
「いえ、すいませんちょっと吃驚しただけです。御主人様、お心遣いありがとうございます、もう大丈夫ですのでどうかお続けになられてください」
ウィステリアはそう言うと僕の手を掴み、自らの胸の谷間へと


(全てを読むにはワッフルワッフルと書き込んでください)


                            



                                                みかん
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「美味しい!ラーメンの食べ方!!」

人は人生の内に何回“修羅場”ってのを体験するんだろう?
いや勿論命に関わるような修羅場じゃなくて、いやたまにかかわるかもしれないけど今俺が言っているのは恋愛においての修羅場だ
「じー・・・・・・。」
「じー・・・・・・。」
大学の食堂のテーブルにて、俺、来栖大地の目の前で二人の美少女が睨み合っている。一人は俺の愛すべき巨乳・・・じゃなかった彼女、童顔美乳の皆もよく知っている三度の飯?よりもインスタントラーメン好きの緑河空ちゃん
もう一人、空ちゃんの向かい側で悠然と佇みながらも目だけはじっと空ちゃんを睨みつけている彼女───海船美凪は最近俺の所にやたらと擦り寄ってきた美少女だ
擦り寄ってきたなんて毛嫌いするような言い方をしたけど彼女、海船美凪はこれまた空ちゃんに負けずと劣らない美少女だ
そりゃ胸は空ちゃんと比べれば控えめだよ、でも清潭で整った顔立ちに美しい黒髪聞いた話によるとなんかミス桜陵大学とかいうなんでそんな子と空ちゃんがが俺みたいな特に取り柄もない男を取り合っているんだか
んまぁ実は取り合っているように見えて実は違う
「じぃぃぃーーーー!!」
「じぃぃぃーーーー!!」
睨み合う二人の前には二つのインスタント食品、そして俺の目の前には三分をきっちりと計る砂時計がゆっくりと砂を落としていく。なんていうかさっきから二人がずっと睨み合っているだけなのはどうやら彼女達の中で“インスタント食品にお湯を入れて待つ時間は神聖な時間”なんだそうだ、なんか美凪ちゃんが現れてから増々空ちゃんのインスタントラーメン好きが激しくなっている気がする
そんなことを考えている内に砂時計の砂が完全に落ちきった
『いただきます』
二人の声がほぼ同時に食堂に響くと静かに戦いは始まった
「本当毎日インスタントラーメンを食べているんですね緑河さんは」
「そ、そういう海船さんだっていつもインスタントうどんじゃないですか」
そう言い合うとお互い顔を背け合う。なんていう偶然か空ちゃんがインスタントラーメンをこよなく愛すると同じように美凪ちゃんはインスタントうどんが大好きなのだ。
しかもこれまた偶然か普通のうどんじゃなくてインスタントうどんしか食べないという変わった食癖をお持ちだ
「そもそもインスタントうどんなんて購買に行っても全然種類ないじゃないですか、いつも同じものばっかりで飽きないんですかぁ?」
「同じものを毎日食べても飽きない魅力がうどんにはあるということです。ということはうどんが好きな私は毎日居ても飽きない、そして一途な女の子ということが分析できますね来栖さん」
「え・・・あ、そうなのかな?」
美凪ちゃんの問いによくわからないまま俺は適当に頷くとチラリと空ちゃんの様子を伺う。するとなんかいつもの天然キャラが演技じゃないかってくらいの形相で美凪ちゃんを睨み付けていた。
「ってことはなんですかラーメン好きは浮気性とでも言いたいんですかぁ!?」
空ちゃんは早口に捲り立てるように言うとインスタントラーメン『 絶品濃厚ラー油ラーメン胡桃入り』の麺を啜る、すると
「いえ別にそんなこと言っていませんけど~?でもラーメンって添加物多くて今は良くても絶対に将来肌悪くなりますよねぇ?」
対する美凪ちゃんは高らかにそう謳うとインスタントうどん『あっさり関西風醤油味ワカメうどんマシマシアブラスクナメ』をその細身の身体からは想像できないほどの勢いで一気に啜り上げる。
これはなんだろうね、同族嫌悪ってやつなのかな?
「わ、私から言わせてもらえばうどんなんて具合悪い時にしか食べないなんていうか御粥的存在じゃないですか!もしかして病弱なんですか?貧弱、貧弱なんですか海船さん」
「失礼な!うどんは1200年頃から続く伝統的な料理ですよ、たかが大正時代入ってきたラーメンなんかよりもずっと健康的な食品ですよ」
「でも今やラーメンにシェアを奪われているロートルですよね、早々に引退したほうがいいんじゃないですか色々な所で!」
「う、五月蝿いですねこのラーメン横丁!会社の二次会の後にラーメンを食べるようなメタボになっちゃいなさい!」
「あーあーあー聞こえませーん!私インスタントしか食べませんから!うどん県民は香川県に帰ってください!!」
もはや空ちゃんと美凪ちゃんの口論はインスタントという枠を超え、うどんとラーメンの豆知識、更には子供の口喧嘩レベルまでに至り気がつけば食堂の注目の的になっていた。他所から見れば美少女二人から奪い合いになるイケメンに見えるかもしれないが俺はこの話には全くの無関係だ。え?お前イケメンじゃないだろって?そんな細かいことはいいじゃないか
ともかくだ最近の俺は毎日のようにこの様子を見ながら近くのメイド喫茶でテイクアウトしたハムカツサンドを頬張り静観している。というよりもどちらかの味方なんかしちゃったらどっちかが傷付くじゃないか、空ちゃんは彼女だし大事だけど美凪ちゃんを傷つけたくもないのだよ、うん
二人とも放っておけばそのうち収まる、そう思ってたんだけど今日はそうもいかないようだ
「聡明な来栖さんならわかっているますよね、ラーメンなんかよりもうどんのほうが優れている食品だということに」
「か、勝手なこと言わないでください!大地くん、うどんなんかよりもラーメンだよね!?」
「えっ、ええ・・・ええええええ!?」
空ちゃんと美凪ちゃんの視線がおもいっきり突き刺さる。思えば今までこの状況が起きなかったほうが珍しいことだ
「い、いやほらラーメンもうどんもどっちも甲乙つけ難いよ。うんわりとマジで」
ちょっと挙動不審になりながらも俺は必至に二人をフォローする。ここだけの話、俺はうどんとラーメンだったら蕎麦が一番好きだ。あ、でもここでそんなことを言えばこの美少女二人に半殺しにされかねない
「とりあえずさ、二人共喧嘩しながら食べるのは止めようよ。食事ってのは怒りながら食べるのは良くないって」
流石にそろそろ周りの目も気になってきたので美少女お二人の逆鱗に触れないようにお伺いを立てる
「大地くんがそう言うなら、わかったやめる」
「しょうがないですね来栖さんがそう言うのなら」
俺の提案に意外にも二人共素直だった・・・。なんだ話せばわかるじゃないか、そう思った矢先話はなにか俺の想像の範疇を超えることが起きた
「ではいい機会ですので緑河さんに『おいしいうどんの食べ方』というのを教えてあげましょう」
「へぇーそれはいいですね。それじゃ私も海船さんに『おいしいラーメンの食べ方』を教えてあげますよ」
美少女二人はニッコリと微笑む、けどその目は全くもって笑っていない
『それは・・・』
二人の声がステレオ音声のように両サイドから聞こえギュッと手を握られる。「あれ?これやばくね?」と思った時には時既に遅し───
『好きな人と一緒に食べることだよ!!』
食堂内に響く二人の声、ああ・・・なんだ修羅場はまだまだこれからじゃねぇかよ


          
                                                    おわり

バウンサー七週目にしてようやく最後のエンディングをみた夕雅です、流石にもうやりません

何度かやったけど投げのいいとことが敵の起き上がりに重ねると連続で入ることくらい
基本モーションの長い投げ技はまるで使えない、投げ中無敵じゃないので殴られると止まるし
近くに壁があったりして投げ途中に当たると敵も味方もダウンしちゃう、例えるならブシドーブレードで
ブラックロータスさんが勝ちポーズで剣を突き出したら壁にあたって「ガンッ!」ってなるみたいになる
ジャイアントスイングはくるくる回している間敵を巻き込む素敵!・・・と思ったら全然そんなことはない
投げはヴォルトはL+◯が一番マシ、あとはゴミ。バウンサーポイントをステータス上昇に回したほうがまし
シオンはL+□、L+◯、L+□+×は使える、L+×は隙だらけの足払い4連続?途中で止めれるけど酷い
そもそもガードを上下にゆさぶれたりするわけじゃないので突然出しても当たらないゴミ
もっとゴミはL+×+◯、連続して当たるっぽいがシオンじゃリーチが短すぎる対戦ならつかえるのかなぁ
糞技を取るくらいならステータスを上昇に回したほうがまし、入力ミスも防げるしな
対戦で強キャラそうだと思うのはカルディアさん、黒豹になってツッコンデくだけで大抵の敵は倒せる

あと一つ言えることは防火シャッターが降りてくるステージ・・・というのは回避できるってことだ
その前のステージでカードキーを探す場面がある、そこで箱を3つ開ける
左の座席に一個、右の座席に一個、そして奥に一個箱があるので全部開けると最後に開けた箱に
カードキーが入っていて燃料タンクを切り離せる
そうすると防火シャッターが降りてくるイベントがなくなる

それと単独行動はエンディングにやたらと関わってくるので気を付けたほうがいい、特にシオンは単独行動を
別キャラで行かないと取れないエンディングが二つあるので注意(凰老師ルートとカルディアルート)
コウのエンディングに行かないなら単独行動はヴォルト一択、コウは合言葉的なのを覚えて進むんだけど
正解なら敵と戦わなくて済むけど正直面倒臭い、そして難しい
その点ヴォルトは敵と三回ほど戦うだけヴォルトの見せ場ここだけだなー

まぁそんなわけで・・・七週ってあれよ、女神転生3ノクターンマニアクスと同じだけ周回やってるよ?

でもバウンサーは10時間でノクマニは999時間(表示限界)だから全然話にならないけどね

ノクマニ貸してたのが返ってきたけどまたやりだしちゃうと小説書かなくなるだろうなーって思って

また誰かに貸しつけていきたい気分♪

・・・やってなくても殆ど書いてないというのがわかってしまったけどね!!!
どうやら小説のバックアップは4時間ごとだったらしい、覚えておけよ私-!

そんなわけで現在の無駄な進歩状況、無駄に色々書いてるから、無駄に多くなっている
正直これを優先してくれ!!って言ってくれると助かるわー

1.メイド服とおまじない 23メイド服とおまじない 黎明編その八
 
 
・・・最近わかったことといえば黎明編ってタイトルは失敗を呼ぶ、だってラディア戦記黎明編は
黎明編だけで終わったからな!!!

2.幻想少女
・・・あれ?これ打ち切りなんじゃないですか-?とおもったけどたまに書いちゃったから一応候補に
バトル物の展開なんてベタすぎて面白くないんだよなぁ機を狙うのさえベタになりがち

3.セルリアンと愉快な仲間たち
・・・まぁ本編は終わっとるでね、楽っちゃ楽なんだ。ただ書き途中なのが二つほどある
両方共にオチが今一気に入らなくて放置中

4.ラーメンの美味しい食べ方
・・・なんか新年開けてすぐに書きだ出したのがこれ、まぁすぐに終われるくらいには書いた気がする
他のと違ってなんかオチが酷くても許される感じだし

5.ちょこれーとくろすえっじ
・・・プロットはプロットでしかないからいいとしてクリスマスに消えた奴、0から書きなおすのもありか

6.めいどおぶおーるわーくす 二話目
・・・よもや二話目の前半で終わっているのだがコメントすらついてない。アクセルさん人気しかないのか!?

7.エヴァリーフォース
・・・文章の書き方が変わっているのと伏線が多すぎて読み直さないと今どこまで消化しているのかまったく
もってわからない。そして無駄に長い、スロースターターの私には難しい


こんな感じー♪

「小悪魔の契約」

僕は再び、悪魔と契約した
今回もまぁインターネットショッピングで一万円、前回の二倍だ。流石二十一世紀、あいかわらず悪魔との契約は現金だから困ることはない
ついでにいうと前回のチャラい悪魔の兄ちゃんは速攻で追い返した、たまにあるんだよねーネットで買い物すると現物を見ないから失敗しちゃうことが多々、だが今回は大丈夫!
僕は誰もいない部屋のPCの前でほくそ笑む
前回のような失敗はしない、僕は冷静に注文した画面を入念に確認する
「ムカつく、腹の立つ相手に呪いをかけるならおまかせください!」
「お客様満足度134%!」
「ゴスロリの美少女が貴方のお家に伺います!」
今回は泥酔してないし勢いで注文しているわけでもない、今回こそあの憎き女に復讐ができると思ったら鼓動が激しくなるのが分かる。しかもだ、今回は“お急ぎ便”を頼んだ、これはちょっとお金を追加で払うだけでいつもの三日ではなく翌日に商品が届くという便利な代物だ
「これで明日にはゴスロリ美少女が・・・いや、ゴスロリは別に良い。ついでにいうと美少女ってのもどうでもいい。」
あ、もう全然興味ないよゴスロリ美少女とか!僕はあの僕のことをバカにした憎き女に復讐したいだけなんだって!
『ウフフ、憎き相手を呪うにはお金とは別のそれなりの代償が必要ね。貴方の身体で払ってもらいましょうか』
そう言って美少女はゆっくりと服を脱ぎ始める。柔らかい布切れの音とともに彼女の色白の美しい肌が目に飛び込んでくる
・・・みたいなことは期待していないんだからね!!
「ふぅ、なにを独り言を言っているんだ僕は」
余計なことを考えていたら部屋の時計は既に零時を過ぎていた、明日は仕事が休みだがこれ以上余計な妄想をする前にもう寝よう
僕は期待に胸を膨らませてPCの電源を落とすとベットへと潜り込んだ

 

「ねー起きてー起きてくださーい」
「んっ・・・んあ、今日は休みだからまだ寝てもいいだろう」
意識もろくに覚醒しないまま僕は答える。よくあるんだ日頃携帯のアラームで起きるから休みの日までアラームが鳴ることが
けどこんな可愛らしい声だったか?
「今日はお休みでしょーだからっていつまでも寝ているのはどうかとおもうなぁー」
「あーもう!まだ寝かせてくれよ」
グイグイと引っ張られる掛け布団に必死の抵抗を試みる
しかしいやちょっと待て、冷静に考えて僕は独り暮らしだ。
じゃあ一体誰が僕の布団を引っ張っている!?
「まさか・・・ど、泥棒!?」
慌てて体を起こそうとする、が起きたのは上半身だけだった
何故なら僕のちょうど腰辺りに股がるようにして腰かけている
「あ、起きた。おはよーございます」
誰がどう見ても間違いない、ゴスロリ美少女がそこにいたからだ
「もしかして昨日頼んだ悪魔さん?」
「そうですよー」
銀色の長い髪を揺らし屈託のない笑顔で答える悪魔の少女にちょっとばかし期待が膨らんだ
こうだよ、こう!!やっぱり悪魔ってのはこうでないと!
傍若無人で好き放題、でもその無邪気さに人は心惹かれる。あ、別にこの美少女悪魔っ娘に惹かれるとかじゃなくてこう純粋に悪魔という存在に惹かれるという意味だから勘違いしないでもらいたい
そんなちゃんとインターフォンを押してちゃんと玄関から入ってくるようなのがちゃんとした悪魔であるわけがないんだ
「鍵掛けておいたのにどっから入ってきたんだよ」
前回はちゃんとインターフォン押してくれたもんだからあの時は言いそびれた台詞を言う。きっと窓からその背中に生える蝙蝠の翼で飛んできたに違いない!
そう思って次の「窓ガラス破って入ってきてるんじゃねぇーか!」って台詞を言おうと自分の部屋の窓を見るが・・・残念ながら窓は割れてなかった
「どこからって普通に玄関から入りましたよぉ。開いてなかったからピッキングして入りましたけど」
「全然普通じゃねぇー!!犯罪じゃねぇ-か!!」
思わず僕は叫んでしまった。前回のチャラい悪魔は犯罪はしないとか言ってたけどこうも容易に犯罪行為をしてしまうこの悪魔っ娘には唖然としてしまう
そんな僕を前に彼女は悪魔らしく不敵な笑みを浮かべるのかと思ったが全く違う反応を見せる
「ひ、酷いです!犯罪だとか・・・私はただ“お急ぎ便”で早く来ただけなのに・・・」
そう言うと彼女の色白の頬を涙が伝う、思わずその様子に女の子とあまり面識がない僕は驚きを隠せず狼狽えてしまう
「え、いやそのゴメン、泣かないでよ。別にそのほらピッキングしたこととか怒ってないから」
「・・・本当ですか」
「本当本当、全然怒ってないから泣き止んでよ」
「それじゃあ・・・アイスクリーム」
彼女は潤んだ瞳をこすりながら小さく呟く
「アイスクリームで機嫌直してくれるの?だったらちょうど冷蔵庫にあるから───」
「ハーゲンダッツがいいです。後、冷蔵庫のアイスクリームはもう食べました」
「高い奴頼むな・・・っておおおおい!!僕が食べようとしてた冷蔵庫のアイスもう食べてるのかよ!!」
「だって、起きないんだもん。あとハーゲンダッツはラムレーズンじゃないとダメだから」
そう言ってふくれっ面を見せる彼女に対してそうゆう問題じゃないだろと思いつつ、まぁこんなゴスロリ美少女とこんなやり取りしてみたかっただけあってちょっと楽しかった。あ、いけない今本音がでた
「まぁハーゲンダッツくらいなら後で買ってやるよ、そんなことより本当に呪いをかけてくれるんだよね」
ちらっと本音がでたがやはり一番はあの憎き女への復讐なのだ、そのために一万円もかけたんだからちゃんとやってくれないことには困る
「それのことなら任せてください!私の呪いは超強力ですから」
さっきまでの涙顔とは打って変わって彼女は自信満々の様子で拳を握り締める
「それで一体どんな呪いをかけてくれるんだ?」
「あ、もう呪いならある程度情報はこちらで得ているんで“一生缶ジュースを飲もうとしたらプルタブだけ取れちゃう”ってのをかけてやりましたよ!」
「は・・・?」
思わず僕は間抜けな声を上げてしまう、なんだプルタブだけ取れちゃうってそれが超強力な呪い?いやいやそんなことよりも
「今日日のプルタブそんなに昔みたいに軟じゃないから」
「何を言っているんですかぁ!」
ボフンと彼女が布団を両手で叩く
「いいですかー?呪いを掛けられたその人がですよ、結婚して新婚旅行で行くととするでしょ?んー場所はとりあえずインドとかにびゅーんと飛行機でね」
「うん、とりあえずその前提が長いよな」
「い・い・か・ら!それでそれでその飛行機が墜落しちゃうわけ、しかも砂漠に!!しかも一人!!」
彼女の熱弁には感心するものがあるが感心するところは熱心なところだけで正直話は無茶苦茶すぎて突っ込む所が多すぎる
「旦那さんを失った悲しみと砂漠に一人の孤独に苛まれる彼女でしたが喉が乾いてきました・・・そこで登場するのですよ!!ポケットに唯一残っていた缶ジュースが!」
「んでその缶ジュースのプルタブが取れちゃって苦しむってオチか?」
流石に美少女ゲームの主人公ばりの鈍感な僕でもここまで言われたら簡単に話のオチが予想できる。
「・・・これほどまで恐ろしい呪いはないと思うんですけど、なにか不服ですか?」
長い髪を手で掻き上げながら自信満々の彼女だが僕としてはこんな呪いなんかじゃ納得できない
「いやその呪いもいいのかもしれないけどいやもっとさこうあるじゃん?君と僕とで肉体的な契約が必要なさ、呪いがさ」
「はぁまぁありますよ、お互いの体液を交換し合って行う呪いとか」
「それだよ!それ!!」
彼女の提案に思わず躍起になってしまう、これですよこれ!僕が望んでいた展開は
「えっとでも、その・・・そうゆうのっていきなりだと戸惑うっていうか」
色白の頬を桜色に染めて視線を逸らす彼女は物凄く愛おしくて思わずその細い両肩をつかんでしまう
「あのえっと、そのーえっと」
「不安かもしれないけど大丈夫!その優しくするから!優しくするからぁぁ!!」
「あ、あのその前に一つ聞いてもいいですか?」
ちょっと興奮気味の僕とは裏腹に彼女は急に落ち着くを取り戻しニッコリと微笑みかける
「そのー貴方の年収っていくらです?」
「え・・・年収?」
年収、なんか妙に現実的な話におもいっきり僕は夢の世界から現実へと引き戻される
「そりゃまぁ普通のサラリーマン程度にはあると思うけど、あのそれが?」
そう言うと彼女は冷たい表情を浮かべてベットから降りるとニッコリと微笑むのだった
「私を抱きたいんだったら最低年収三千万はないと・・・だって私は“小悪魔”であって悪魔じゃないですから♪」
ああ、なるほど夢を抱くだけなら確かにお客様満足度134%だと理解した
本当夢を抱くだけに留めておいたらな



                                                  END

「幻想少女」

ACT6 玲人


自分の家、もとい僕は紗雪から逃げ出した。
瓦礫だらけになったD都市地区を物思いに耽りながら歩く
紗雪の言うこともわからなくもない、先に八豪傑光のエルグランデと戦ったことで僕には“御主人様”としての能力があることはわかった、僕は戦える───持たざる者とは違う
けどそれと同時に戦うことへの恐怖があの戦いを思い出す度に今でも体の震えとなって現れる
きっと今僕がここに入れるのはただ運が良かったというだけだ
あのままエルグランデと戦い続けていればおそらく僕は負けていたと思う。それにあの能力者殲滅機関AMDの女が現れたことでエルグランデとの戦いは避けれたが彼女───円月凛からすればこちらも敵性対象であったしあの時彼女がエルグランデではなく僕達を標的にされていたら真っ先にやられていただろう
結局運が良かったってだけなんだ、このまま紗雪と共に戦いを続けていけばいつか死という致命的な傷を負うのは必至
「なんで僕がやらなくちゃならないんだ?」
結局その言葉が口から溢れた
わかってる、ずっと「戦うこと」と「戦わないこと」の決断がつかぬままだ頭の中をグルグルと考えが巡っていく
「あっ・・・・・・」
思わず僕はハッと気がつき顔を上げる、知らぬ知らぬ内に僕はまたここに来ていた
D都市地区唯一の病院、病院と言っても建物自体はほぼ半壊しててその役目を充分には発揮していない、だが多少なりとも薬や包帯などはあるためここに人は集まってくる
「行ってみるか」
ここに行ったってなにかが決まる訳じゃないけど人間だったとき僕はよくここに来ていた、だからそこならばまだ僕は「人間」だという幻想にすがることができると思っていた
瓦礫を乗り越え扉だったのか窓なのかわからない入り口から中へと入る。中には結構人がいた、恐らく二日前エルグランデの奴が暴れまくったせいだろう・・・至るところから傷の痛みに呻きをあげているのが聞こえる
僕はそんな中を周りを見渡しながら奥へと歩いていく、ここには僕の唯一の知り合いがいる。
ここ二日間は会えなかったから心配しているかもしれない、きっと自然とここに来てしまったのも彼女のことがどこか気がかりであったからかもしれない
「でも・・・会っていいのかな」
僕はもう人間ではない、そのことが気掛かりであった。もしかしたら気が付かれるかもしれない、あの子のことだから
「その声、玲人お兄ちゃん?入って!」
でも茉夏の明るく軽やかの声に僕の気持ちは少しだけ穏やかになる
「それじゃお邪魔するね」
扉を開けてなかに入る、茉夏はいつも通り車椅子に座っていた。真っ白なワンピースに肩ほどまで切り揃えた黒髪、そして光の映らない二つの瞳が僕をさも捉えるよう動く
「二日振りだね、玲人お兄ちゃん」
「来てあげられなくてゴメンな茉夏」
僕は茉夏の近くまで寄ると頭を撫でてやる
 「でも大丈夫だよ、みんな優しいから。昨日もね折紙でほら、そこにある折り鶴作ったんだよ」
「へぇ凄いじゃないか」
茉夏の指差すテーブルには綺麗に折られた赤と白の鶴が二羽が並んでいた
「玲人お兄ちゃんに赤い方、あげる」
「いいのか?大事なものだろ」
「いーの、玲人お兄ちゃんの為に折ったんだから」
「そうか僕のために、ありがとう茉夏」
 僕はテーブルの赤い折り鶴をつまみ上げるとまじまじと見つめる
「すごく綺麗にできてる。茉夏は折り紙の天才だね」
「えへへーそうでしょう、そうでしょう」
ニッコリと笑みを浮かべる茉夏を見ると自分の心の中の色々なものが解れて穏やかになるような気持ちになれる
今となっては僕にこんな笑顔をみせてくれる茉夏、初めてあったときは考えられないくらい元気になっているのが嬉しい
茉夏と初めて出会ったのは今から一年ほど前、 何人かの御主人様とメイドによってD都市地区が襲撃されたときだった
僕が襲撃現場の様子を窺いに来たとき既に御主人様やメイドの姿はなく。至るところからなにかが燃える煙があがり沢山の人間が死んでいた
僕は必死に生きている人がいないか探し回り、茉夏はそんな中で見つけた唯一の生き残りだった。
茉夏は僕のことを「お兄ちゃん」と呼ぶけど、本当は僕と茉夏は兄妹なんかじゃない
茉夏はその時出来事で目の前で両親を殺されたショックで視力を失い、一時期はかなりの自暴自棄になったりもしていた。
この病院の個室を借りた当初は一瞬でも目を離すと「お父さんとお母さんの所に行く」と自らの命を絶とうとしていてた
彼女に必要だったのは家族だった、だから僕は───茉夏の兄になることにしたんだ
「ねぇ玲人お兄ちゃん、ぼーっとしてどうしたの?」
「え、いやゴメンちょっと考え事してた」
「んっ・・・玲人お兄ちゃん」
呆けていた僕の手を不意に茉夏ギュッと握り締める
「なにか嫌な事あったの?」
「あ、いやなんでもないよ茉夏」
「本当に?」
「ああ、本当に大丈夫だから。心配してくれてありがとう」
ありったけの笑顔を見せて答える。目の見えない茉夏の瞳には僕の笑顔は映らないだろう、でも茉夏は目が見えない分ちょっとした声色やトーンから敏感に感情を読み取ってくる
そして何より茉夏自身、心の傷は完全に癒えたわけではない。ちょっとした不安が昔の彼女を引き寄せる
「玲人お兄ちゃんもっと近くに来て」
「ま、茉夏?」
茉夏が握る手の力がより一層強くなり、そして彼女の震えが伝わってくる
「大丈夫だよ茉夏、本当に大丈夫だから!」
「でも、でもでもでも!二日前にまたあいつらが街を荒らしたとき玲人お兄ちゃんいなくて・・・さっきは大丈夫って言ったけど本当はすごく怖くて。ねぇ玲人お兄ちゃん、なんであの人達酷いことするの?御主人様やメイドなんてこの世界からいなくなっちゃえばいいのに」
「茉夏・・・」
茉夏の言葉が僕の胸の奥を締め付ける、僕がその「御主人様」になってしまったことを知ったら茉夏はどう思うだろうか
「大丈夫、そんな奴等から僕が茉夏を守るから」
怯え体を震わせる茉夏の肩をそっと抱き締める。僕はどんな手を使ってでも茉夏を守り抜いて見せる、たとえ茉夏の嫌う「御主人様」の力を使うことになっても

「うがぁぁぁぁあっ!!」
そんな決意をした矢先、扉の外から誰かの叫び声がした
「な、なんだ!?」
「玲人お兄ちゃん!」
恐怖に怯える茉夏を強く抱き締め僕は警戒するように扉を見やる
扉の外で間違いなくなにかが起こっている!
誰かの叫び声がする、なにかが割れる音がする、扉はナニかによってガタガタと軋み今にも外れそうだ
「まさか・・・」
能力者がここを襲撃しているのか?口にできない不安、だが一つだけわかることがある
僕は茉夏を抱き抱えると窓を開ける
「茉夏、ここから逃げよう」
「怖いよ玲人お兄ちゃん!またあいつらなの?」
「大丈夫、大丈夫だよ俺が絶対に───」
───「茉夏を守る」、その言葉を遮るように強烈なナニかが扉をぶち破り侵入してきた
「きゃぁぁぁぁっ!」
風だ、茉夏の叫び声をも消すほどの強烈な風が部屋中を荒れ狂う
「く、くそ・・・なんで、なんでこんなところに」
ベットのシーツやカーテンが激しく波打つ、僕は吹き飛ばされまいと茉夏を強く抱き締めることしかできなかった
「な・ん・で?ってそれは自分自身でわかってることじゃないかしら?」
「えっ!?」
その声はこの剛風の中で唯一ハッキリと女性の声がした
「まさかこんなところで出会えるとは思わなかったわ」
扉があった向こう側からまるでファッションモデルかと思わせる悠然とした様子で金髪のツインテール、赤いミニスカートに黒のジャケットを羽織った女性と茶髪のおさげ髪にメイド服を着た少女が歩いてきていた
「御主人様とメイドか」
「そうゆうことなんだよねーでも正確には」
茶髪のおさげ髪をした少女が答える。それに続くように金髪ツインテールの女性が高らかに笑う
「八豪傑が八番目、風のシフォン様よ!」
「そしてそのメイドのマロンちゃんなんだから」
八豪傑、その言葉に身の毛がよだつ思いだった。まさかエルグランデに続いて二人目の八豪傑がここで現れるなんて思いもしなかった、これも僕に課せられた運命とでもいうのか
「見つけたわよ、貴方ね氷のメイドの御主人様は」
シフォンは物珍しい表情で品定めをするようにこちらを見つめてくるのを僕はじっと睨み返す
そうか・・・確かエルグランデと戦った時に紗雪が言っていた「メイドは御主人様の素質を感知できる」って言ってたな
つまりはあれか金髪のツインテール、シフォンの後ろにいるメイド───マロンとか言う奴が僕を感知したというわけか
「玲人お兄ちゃん、怖いよ・・・」
強烈な風が部屋の中を吹き荒れるなかずっと茉夏は体を強張らせている。なんとかしなくちゃ、なんとかしなくちゃならない
わかっているんだがだがどう考えても今の僕ができることなんてそうない
茉夏を抱いて逃げる?無理だ、この強風の中じゃ一人でだって逃げ切れる自信はない
戦うっていったって相手は八豪傑、僕がいくら能力者“御主人様”だからって“メイド”である紗雪がいなくちゃなにもできやしない
「面倒だけど私の仕事はエルグランデが始末しそこねた氷のメイドとその御主人様を抹殺、早速で悪いけどまず貴方から消えてもらうわ!」
しかし現実は問答無用だ、シフォンが能力を展開しマロンのお下げ髪が光り輝くと先程までとは比べものにならない風が吹き荒れる
「うっ・・・うわっあああああ!!!」
「きゃぁああっ!!」
「風よ吹き荒れろ!!」
風で体が浮き上がる、そんなことが起きるなんて考えもしなかった
そのままシフォンの叫びとともに共に風が巻き上がり僕と茉夏の体が乱暴に部屋の外へと放り出される

「ぐあぁぁぁぁぁっ!!」
瓦礫だらけの地面を激しく一回───二回───三回と転がって激しい痛みと共にその体は止まる
「うぐぅあ・・・」
言葉にならない声がでる、だがそれよりも激しい後悔の念が先に立つ
僕が先程まで抱きしめていたその腕に茉夏がいなかったのだ
「ま、茉夏・・・!」
茉夏はどこにいる?茉夏を探さばければ!僕は約束したんだ、絶対に茉夏を守るってほんのついさっきのことじゃないか
僕は全身のあまりの痛みに視界もおぼつかないまま必死に手を伸ばす
痛みに耐え、辛さに耐え、手を伸ばす
掴んでくれと捉えてくれと願い手を伸ばす、だが───
「はーい、残念でした♪」
僕の望みとは裏腹に辛辣な声と共に痛みを堪え起き上がろうとした僕の腹部に激痛が走った
「ぐあぁぁぁ!!」
シフォンのブーツが僕の腹を抉るように押し込まれ僕の体は再び瓦礫だらけの地面に押し付けられる。その痛みは胃の中から喉元まで太い鉄棒を押しこまれたかのような激しい痛み、僕は体を捩らせもんぞり打とうとするがそれすらも抑えつけようとシフォンの足に力が篭る
「大丈夫、大丈夫よ御主人君。貴方の大事な女の子はまだ空の上、ちゃんとその眼で確認してよね」
不敵な笑みを浮かべそう言うシフォンの背後、うっすらと意識のままではあるが確かになにもない空中に茉夏の体が風に弄ばれるように浮かんでいるのが目に入る
「今の所、フワフワと宙に浮くお姫様ってところかしら?」
「な・・・茉夏!!」
「玲人お兄ちゃんどこにいるの?怖いよ、そばに居て!」
目の見えない茉夏には今の状況がわからないのだろう悲痛な叫びと共に茉夏の手が宙を掴む。そんな茉夏の様子を見やると愉悦の表情でシフォンは僕に向かって言葉を吐く
「ふふ、ねぇねぇ今どんな気持ち?大事な女の子を人質に取られながらこんな可愛い美少女に足で踏まれてるなんて、気持いいの?苦渋なの?ねぇどんな気持ち?」
「や、止めろ・・・っ!茉夏は関係ない、関係ない普通の人間なんだ・・・っ!」
「ふーん、私の質問に答えてくれないんだ。ねぇマロンはどう思う?こいつの言っていること」
「どうかな、“メイド”は“御主人様”しか感知できない、だから私にはこの女が“メイド”かどうかはわからないよ。でも“御主人様”は“メイド”と一緒に居なければ能力は使えない、それを考えれば」
マロンのたどたどしい解説を聞いたシフォンの足に更に力が入る
「そうよね、“御主人様”は“メイド”と一緒じゃなければただの無能。だとすればこの子が“メイド”である可能性は高いっってわけね。」
そう言うとシフォンは高々と左手を振り上げる
「玲人お兄ちゃん!どこのなの・・・助けて!!」
「止めろ・・やめてくれ!!茉夏は関係ない、だから・・・だからっ!!」
僕は無力だった。あれだけ茉夏を守るとか言っていたって僕一人じゃなにもできゃしない
「んーよくわからないからとりあえず殺そっか。まぁ本当に人間でもいいじゃない、どうせこの世界じゃ人間なんて生きているだけ可哀想だしね!!」
シフォンの指が鳴らされると茉夏を包み込んでいた風がなくなり、僕の目の前でスローモーションのように落ちる、落ちる、落ちる───!!
「茉夏ぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!!!!」
僕の叫びがあたり一面に響き渡った




                                                  つづくかも

プロフィール
HN:
氷桜夕雅
性別:
非公開
職業:
昔は探偵やってました
趣味:
メイド考察
自己紹介:
ひおうゆうが と読むらしい

本名が妙に字画が悪いので字画の良い名前にしようとおもった結果がこのちょっと痛い名前だよ!!

名古屋市在住、どこにでもいるメイドスキー♪
ツクール更新メモ♪
http://xfs.jp/AStCz バージョン0.06
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